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登場:第93〜100話
肩書:青幇一の殺し屋

 青幇一の殺し屋と言われる男。鳴き声と容姿が梟に似ているため、「フクロウの顧」という通り名を持つ。日本人だからという理由で拳志郎を嫌っている。

 章烈山が潜むホテルの情報を掴み、その向かいのビルにて状況を監視。潜入して食事に毒を盛ろうと考えていたが、既に自分達の存在をかぎつけられており、ビル越しに銃を乱射された。だが拳志郎によって間一髪で救われ、以降は拳志郎に心酔。羅虎城邸に乗り込んだ拳志郎の行方を見守り、いつかあんな男に朋友と呼ばれてみたいと語った。



 通り名の「フクロウ」の通り、その見た目はフクロウ率30%はありそうな獣人(残りの70%は勝新太郎)。口癖も「ほぉーほぉー」だったりと、かなり寄せてきている。木の上で鳴いていた時には本気でフクロウに間違えられていたくらいだ。
 ちなみに名前の「顧」には、「振り返って見る、見回す」などの意味がある。ほぼ首が一周するほどの稼動域を持つフクロウの特性からとられた名前なのかもしれない。

 キャラクターも良い。青幇て全員が全員拳志郎に陶酔しちゃってるから、彼の初登場時のツンツンした感じが、新しいリアクションでよかった。でも出番を重ねるごとにまーるくなって、最後の出番の頃には彼もまた拳さん教に入信し、見た目もガチでかわいい感じになってしまった。個人的にはもうちょいツンを貫いて欲しかったなあ。

 一応、青幇が誇る組ナンバーワンの殺し屋だそうなのだが、どうやらその手口は毒殺がメインのようだ。青幇には李永健という屈指の毒使いがいるのだから、もっと別の殺し方のほうが良かった気もする。フクロウに化けれるんなら、その擬態を利用して銃殺するなりすればよかったのに。我々は賢いので。
 しかし青幇に限らず、蒼天の拳はほんと毒殺が多い。もっとこう、中国ならではの暗器を用いた暗殺術が見たかったのだが・・・。まあでも現実的に言うなら、毒殺なら殺る側にリスクがないわけだし、横行するのも当然だよなあ。変なとこリアルよね、この漫画。