王欖把
わんらんぱ
李秀宝が頭目を務める
馬賊の大親分(「欖把」は親分の意)。
北大路剛士の朋友であり、己たちのような流浪の民にとっての安息の地「
桃源郷」の建設を共に夢見た仲。
霊王より預けられた記憶の無い
潘玉玲を、女馬賊「李秀宝」として育て、平原で生きる術を教授。後に女頭目となった彼女に、実質的な指揮権を譲った。しかし同時に、
日本軍の勢力が強まっている事を危惧し、いざとなったら北大路の元を訪ねるよう告げた。
既に80を超える高齢であったが、その寿命を待たずして、日本軍の爆撃によって死亡。
王欖把と北大路、そしてギーズ。馬賊、日本の軍閥、フランス軍を代表する大物達が共に夢見た桃源郷計画だが、物語終盤になってからは全く触れられることすらなくなってしまった。ギーズが死んだことで頓挫してしまったのだろうか。玉玲も王には大恩あるわけだから、青幇の力を使って計画の支援をするみたい展開があってもよかったのに。