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カイオウの母



登場:原作(202話)TVアニメ版(148話)
肩書:北斗宗家に仕える者
CV:坪井章子

 カイオウラオウの母親。かつて凱武殿が炎上した際、自らのトキは難を逃れたが、本殿の中にケンシロウヒョウが居る事を知り、北斗宗家に仕える者として救出にいくことを決意。水を被り、炎の中に飛び込んだ。その後、焼け落ちた瓦礫の中から、ヒョウとケンシロウを守るように果てた遺体となって発見。皮肉にも、これがカイオウに北斗宗家への恨みを募らせる事となった。



サヤカまで含めると実に四児の母という事になる。おかあちゃん頑張った。まあおそらく父はきっとカイオウ、ラオウ様に良く似た人物であったと想定されるので、溢れる闘気を性欲に変えて子作りに励まれた可能性はある。一方トキとサヤカはこの母者似なのだろう。

 なっさけない男達のかわりに炎に身を投じた強き母として、尊敬すべき人物ではあると思う。しかしケン達を助ける理由として、「北斗宗家の惑星として」というのを口にしたのは失敗だった。おそらくジュウケイをはじめ、北斗宗家に仕える者達は皆そういう意識を強く持った、北斗宗家信者の集まりだったのだろう。まあもともと北斗宗家を守護していたのは仏教徒達であり、その流れを現代でも受け継いでいたとするなら、北斗宗家に仕える者達は皆熱心な信仰心を持った者達である可能性が高い。故に彼女もその宿命を口にしてしまったのだろうが、もともと北斗宗家信仰も無い子供のカイオウにそんな事を言ったところで納得させられるはずもなく、逆効果であったことは否めない。生まれたときから両親を含め周りがみんな北斗宗家マンセーなんだから、そりゃウンザリもするだろう。カイオウに同情する。