お次は北斗琉拳組。まずはシャチから。
まずは恒例の性能語り。
シャチは以前お話したとおり、多分全キャラ中
最も使いにくいといってもいい程にクセのあるキャラクター。具体的にどう使いにくいのかというと、攻めの基本となる弱→強ボタンのコンボが、
ドロップキックで前方に突っ込んだ後に着地してパンチ連打という、何を思ってこんな技にしたんだというようなものになっているから。連打攻撃っていうのはやっぱり特定の相手を狙って繰り出したいものなのに、その前の攻撃ですげぇ距離を飛んじゃうから、全然狙いが定められないのよね。しかも何度もお伝えしている通り、このゲームでは一箇所に留まって攻撃するのはすぐに死に直結するほどに危険な行為であるため、うっかりドロップキックで密集地帯につっこもうなら連打中に無防備な背後を襲われボッコボコにされちゃうのだ。それはまさにろくでなしブルースの極東高校編における薬師寺が如く。
しかし、とはいえ、だからといって、弱いというわけではない。
なにしろシャチには、
「自らの破孔を付いて闘気ゲージを回復させる」という唯一無二の固有技が与えられているのだ。代償として若干体力は減るものの、5秒もあれば自然回復で戻るほどの微々たるものであるため、実質ノーリスクでいつでも闘気を補充できるという超優良キャラなのだ。故に、通常技がいくら使い難かろうが、無限に奥義が使用可能な彼には何の関係もないのである。
余談だが、この技、ある程度R1ボタンを長押ししないとやってくれないため、普段どおり押しただけでは、破孔を突こうと指を立てたところでモーションが終わってしまうのだ。最初これに気付かなかった私は、
シャチの固有技はトゥースなのかと本気で思っていたというお話。
父・赤鯱と共に海を渡り、彼方の国に取り残された少年、
シャチ。
男は逞しく成長し、
レイアなる美しい女と恋に落ちていた。
だがこの国を蝕む修羅の掟は、二人の未来にも影を落とすばかりであった。
愛する女一人守れぬ己の弱さに絶望するシャチは、
ジュウケイとの出会いにより、北斗琉拳の道へと踏み込んでいく。
同時にシャチは、ジュウケイより、この地に伝わる伝説を耳にする。
海の向こうからやってくる救世主の伝説を。
だが、シャチがいくら待とうとも、いくら海を眺めようとも、救世主は現れなかった。
俺はこのまま国が悪鬼に支配されていくのを見ていることしかできないのか―――。
希望を見いだせず、無言で目を伏せるシャチ。
だがその時、シャチはハッと気付いた。
己にはこの両腕がある。
以前の自分にはなかった、圧倒的な力を備えたこの腕が。
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「救世主は来ない・・・・
ならば俺がこの国を変えるしかない
俺自身の拳で・・・!」 |
レイアの制止を振り切り、修羅の巣窟へと飛び込むシャチ。屈強な修羅達を相手にしても、シャチの北斗琉拳は一歩も引くことなく、彼等を次々と蹴散らしていった。
そんな中、シャチは一人の男と対峙する。
それはシャチにとって忘れたくても忘れられない男・・・。
当時、15歳であった己よりも若い身空でありながら、父・赤鯱の海賊団をたった一人で壊滅させた、
名もなき修羅であった。
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「貴様はかつてこの国に攻めこんできた海賊を
皆殺しにしたな? 覚えているか?」 |
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「覚えていないな・・・・・・
貴様は今までつぶしてきた虫の数を覚えているのか?」 |
なんかどっかで聞いたことのある言い回し!!
燃え上がる復讐心を胸に、砂蜘蛛に勝利するシャチ。
だが止めの一撃を突き入れるよりも一瞬早く、突如砂蜘蛛が地に付した。
ジュウケイの放った拳が、砂蜘蛛の破孔を突いていたのである。
彼が突いたのは、記憶消去の破孔であった。
え、なんで?
殺さない理由もわからんし、記憶奪う意味もわからん・・・・
あ、もしかしてこの子、
ジュウケイのお孫さんとかだったりして?
それなら強いのも頷けるしなぁ。
親父の仇討ち(生きてます)を邪魔され、激怒するシャチに対し、ジュウケイは告げた。感情に走ればいずれ魔道に堕ちる。魔道ではカイオウに勝つことはできない。己の望みをかなえたくば、その拳に潜む魔と戦え、と他人事のように語るジュウケイであった。
ジュウケイの言う事に従い、救世主ピンチヒッター計画を一旦白紙に戻したシャチであったが、国の荒廃化はますますその勢いをましていた。
そんな中、レイアの塾に修羅が攻めてきたとの報せが入れられる。
なんだかんだで結構見つかってるよなこの塾。
レイアとタオを安全なところへと逃がし、襲いくる修羅たちを蹴散らしていくシャチ。
だがこの時、シャチはまだ気付いてはいなかった。
この集団を率いるダンディーな男が、己の兄弟子にあたる男、
ハンであることに。
俺を楽しませろとのハンの要望に応え、持ちうる力をぶつけるシャチ
だがその最中、突如シャチは、半身の痛みと共に後方へと吹っ飛ばされた。
北斗琉拳第三の男と第四の男。その力量差は余りにも大きかった。
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「末の弟は口の聞き方を知らぬと見える」 |
ハンは、目の前の若者が、弟弟子であることを知っていた。
そしてこの男が
「ラオウを導く者」であるということも。
だがハンは、今のシャチの力ではラオウを導けぬことを見抜いていた。
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「師の教えのまま、ただ救世主を待つ
それがお前の限界だろう」 |
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「忍従に甘んじ、己が意思無き者など
ラオウは救いはせぬ」 |
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「お前はただ、その脆弱な拳とともに
おの国の掟に淘汰されるのみ」 |
もうー!
いちいち格好いいなぁこの人!
ハンに敗れた後、シャチはレイア達の前から姿を消した。
その帰りを信じ、祈り続けたレイアの願いは、程なく叶うこととなる。
しかし戻ってきたシャチの姿は、以前とは大きく変わり果てていた。
一片の情け容赦もないその悪鬼の拳で、修羅たちの群を鮮血の大地へと変えていくシャチ。そして、敵のボスを倒したその瞬間、シャチは歪んだ笑みを浮べながら叫んだ。
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「成った!
ついに肉体の全てを滅ぼす
経絡破孔を今、この手に握った!」 |
むしろ今まで成ってなかったのかよ
散々修羅コロがしてたろ。
もうそこに、レイアが知るシャチの姿はなかった。
もはやレイアが何を言おうとも、羅刹となったシャチの耳には届かなかった。
「シャチ・・・あなたを愛していました さよなら・・・」
砕けた己の愛をその場に置き去りにし、レイアはシャチのもとから去った。
これでいい。もはや俺は人ではない。
たとえ俺が死んでも、お前の心に傷は残すまい・・・
己の行く破滅の道にレイアを連れて行くわけにはいかない。狂気を演じることで、愛する女を自分遠ざけたシャチは、ただその拳にラオウを求め彷徨う羅刹となりて、修羅の国に新たなる伝説を築いていくのであった。
シャチってそこまでラオウ様ラオウ様してたっけ・・・?
ロックと混ざっちゃってる気がする。
ただ待っているだけではラオウを迎えることは出来ない。
その事に気付いたシャチは、
ラオウ様を迎えに行くため、死の海の向こうにある大陸へと渡る決意をする。己の故郷である大地へと・・・
その目論見を後押しするかのように、シャチはある現場に遭遇した。
なんと大勢の修羅が、大型船へと乗り込んでいたのである。
この機を逃してなるかとコッソリ船へと潜り込み、まんまと無賃乗船で目的地へと辿りつくシャチ。だがそれは、船の主であるキャプテン・ハンにはバレバレであった。
キセル行為を許す代わりに、ハンが突きつけてきたもの。それは、
天帝軍との命のやり取りに付き合えというデートの誘いであった。ハンが海を渡った理由、天帝軍との戦いに臨む理由、それはやはり言わずもがな
「退屈だから」という一点であった。
この地を治める天帝軍、その将軍である
ソリア、ファルコと対峙するシャチ。
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「ひとつだけ聞こう
この地に救世主伝説はあるか?」 |
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「ある」 |
シャチにとっては、その返答だけで充分であった。ファルコとの決着もそこそこに、ラオウの背を追って荒野へと消えるシャチ。だがファルコは知っていた。もはや誰もラオウの背を追うことはできない事を。その口ぶりから、ラオウの死を悟ったハンであったが、それでもシャチの歩みは止まらぬことを、ハンは知っていた。ラオウが倒れたという事は、それを倒した男がいるという事―――。やがてシャチが、そして己もまた、そのラオウ以上に面白い男と出会う事を、ハンは予感していたのだった。
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「カイオウにはそれさえ報告できればよい
今は愉しもうぞ、北斗の宿命を」 |
うーんやっぱり格好良いなあハン様は。
あれ?これ誰の章だったっけ・・・
「北斗の軍」なんて図々しい名前をつけてる奴等ならラオウ様の事知ってるだろーと思って押しかけたけどリーダーも兵士もみんなヘッポコだったんで全員シバきました。おわり。
アテのはずれたシャチは、未だラオウを探して彷徨していた。
というかそろそろ真実を知れてもいい頃だと思うのだが。
その変の奴でも拳王様がお亡くなりになった事知ってるだろうに。
そんな中、シャチは興味のある噂を耳にした。
この先の村に、野盗を一撃で倒す超人が住んでいるというのである。
ショウキの村キタ――――!
ショウキきてないけどキター!
噂は噂。今耳にしただけのその情報が、どこまで信じられるのかもわからない。だがシャチは、その名も姿も知らぬ男に、何故か強く惹かれていくのを感じるのだった。
村人達を蹴散らし、遂にその噂の男のもとへと辿りつくシャチ。持ちうる力をぶつけ、男を押し込むシャチであったが、その男がふと哀しい瞳を見せたかと思った次の瞬間、シャチの体は彼方へと吹き飛ばされていた。
シャチ如き相手に無想転生っすか!?
ちょっと大人げなくないっすか!?
だが男は、シャチに止めを刺そうとはしなかった。シャチの目は戦いに生きる男の目ではない・・・。その瞳の奥には、消えることの無い一人の女の存在があった。
自分は未だレイアの愛を捨てきれていない。その事を悟ったシャチは、真の羅刹とならんがため、再び修羅達の中にその身を置くことを決めるのであった―――。
-シャチの章 完-
うーん・・・・
この時点でケンシロウとシャチが出会いますか・・・
これを踏まえて改めて原作を読んでみると・・・・うーん・・・・ギリいける?いや、どうかな、やはり無理があるような・・・・
まあ
ケンさんがシャチの顔をド忘れしたって事にすりゃ大丈夫かな。
シャチと戦ってるのに北斗の分派の存在に全く気付かなかいケンさんもどうかと思うけどね。まああの人ニブいとこあるし、それも無くはないかな。
つかなんでこんな擁護案考えんといかんのだ。
「幻闘編」って銘打っているんだから、こんなプチリアルなストーリーじゃなく、もっと非現実な話にしてくれたほうがいいんだけどなー。