幻闘編 孤高の拳士。ラストは
ファルコさん。
この人、立場的にあんまり
孤高って感じしないんだが。
ファルコ氏に関しては伝説編の方では「燃費が悪い」などと評したが、よくよく考えれば、この仕様は私の望んでいたシステムそのものであるということに気付いた。奥義を使用した際にキャラがアップになって「いまから出しますよ!」みたいな前フリが始まる現状のシステムではなく、一連の攻撃の流れの中で自然に奥義を出せるというのが私の理想とする無双システムであり、彼の「闘気ゲージを消費する強攻撃」は、それを半分ほど実現させたものではないのかと考えを改めたのだ。まあ実際は奥義じゃないので愚にもつかないのだが。
そんな事も相俟って、色眼鏡無しで改めて使ってみたところ、かなりの強キャラであることに気がついた。ぶっちゃけ強攻撃で闘気を消費せずとも、弱攻撃の連打だけで十分強いんだよなあ。なんかその〜、リュウガにしてもそうだけど、各流派から1名だけ選出されてるキャラっていうのは優遇されてる気がするね。同じ流派のキャラ毎にいろんな攻撃パターンを考える必要がないから、奇をてらってない、王道系の攻撃技が与えられている気がする。
ただ奥義は微妙。
天衝舞がもう完全に別モノ(おまけに「天翔舞」と誤字)になっているのをはじめ、再現度はどれもイマイチ。でもってギガスラッシュ化しちゃってる黄光刹斬は、なんか技出す前に無駄な動きをしよるから、狙った相手に命中しないことがしばしば。闘気ゲージ3つ使ってスカるとかなり痛いんだよなあ。
なんだ、結局燃費悪いんじゃないか・・・
元斗皇拳 金色のファルコ。
天帝の守護者である彼は今、その天帝を
総督ジャコウによって幽閉され、意のままに動かされる傀儡と化していた。
いつものように総督ジャコジャコ君に呼ばれ、王室へと赴くファルコ。本日彼に命ぜられたのは、最近旗揚げしたばかりのレジスタンス部隊、
北斗の軍の殲滅であった。
どこに行けば会えるの?と至極当たり前な質問をするファルコに対し、自分の脳みそで考えろとばかりに鞭をとばすパワハラ上司のジャコウは、その者達に関係する村を襲うことで奴等をおびきだすという名案を授ける。
北斗の軍に関係する村・・・そのターゲットとして選ばれたのは、北斗南斗の男達の石像をつくる長老がいるという村であった。
あんな洞穴の奥でひっそり作られてる未完成の壁画の情報がどういう経緯で総督の耳に入ったのかは謎だ。
これは間違いなく村の中に内通者がいますねぇ・・・
虐殺などあなたの本意ではないはず。そういってファルコの出陣を止めようとするミュウであったが、傀儡と化した今のファルコには、選択の権利など無かった。
村へと乗り込んだファルコは、抵抗しようとする村人達に対し、こう宣言する。
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「このファルコ・・・・・・無益な殺生は好まぬ
長を差し出せば、すべてを許そう」 |
村人殺しまくりながら言う台詞じゃないな。
そんな説得力ゼロな男の前に立ちはだかるのは、相変わらずバスタオル一丁のままのマミヤであった。
誰かさんの章では何度も退けられたその相手に、これが正しい歴史だとばかりに勝利したファルコは、彼女を無視し、真の長である長老を抹殺する。
実質上のリーダーであるマミヤをスルーしたのは彼なりの優しさなのだろうか。
任務を追え、中央帝都へと帰還するファルコ。
だがそれを迎えるジャコウの顔は怒りに満ちていた。
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「私は村を壊滅させろと言ったはずだ
老いぼれひとり殺して、戻ってきたそうだな」 |
いや300人は殺りましたけど?
ジャコウの拷問から解放され、元斗皇拳の間で瞑想をするファルコ。
そんな彼に背後から近付いてきたのは、
ミュウであった。
ジャコウに対する民衆の反乱は止むことがない―――。そう語るミュウに対し、ファルコは答えた。民が憎んでいるのはジャコウだけではない。彼等にとってはジャコウも、天帝も、そして自分も等しく悪。天帝が悪として死ぬならば、己もまた悪として最期を迎える。それが、ファルコの背負った、元斗皇拳の伝承者としての宿命なのであった。
天帝を守護するのが役目なら風評被害からも護ってやれよとは思う。
あまりにも深いファルコの哀しみ・・・。それを最初に知ったのは、彼の側近とも言うべき元斗の戦士、
紫光のソリアであった。
今でこそ強い信頼関係で結ばれているファルコとソリア。
だがかつて二人は敵対関係にあったのだという。
しかしその蟠りは、二人が拳を交えた日を境に、大きく変化したのであった。
ほんわかほんわかほんわかほんわか
ほわほわほわほわほわ〜(回想突入SE)
天帝を護ることが元斗の宿命。
しかしその1人であるソリアは、ジャコウに掌握された天帝などに仕えるつもりはないと、帝都に対して反乱を起こしていた。
つかこれが人間としての正しい姿だと思う。
兵士達を蹴散らし、大将であるソリアと対峙するファルコ。この二人の闘いといえば、ソリアが一瞬にして片目を奪われたというエピソードが思い出されるが、
残念ながらすでにソリアの右目にはバッチリと眼帯が装着されていた。まあ、これのためだけに無傷ソリアモデルを用意できんわな。
かつてファルコが、ソリアの右目を奪いながらも、命を奪らなかった理由。それは、ソリアなら良き同士になれると思ったからであった(なら目も潰してやるなよ)。
しかしソリアは言う。片目を失ったことで、今まで見えていなかったものが見えるようになったのだと。それは、ファルコが背負う哀しみ―――。誰よりも情深い男であると同時に、誰よりも宿命に一途な男であるが故に背負うことになった、矛盾する生き様。ジャコウの命に従い、殺戮を続けるファルコの姿に、ソリアは例えようもない哀しみを見ていたのだった。
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「だが、かく言う俺も甘い男でな
目を奪われた男に今、心酔しようとしている」 |
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「ソリア・・・・・・お前・・・・・・」 |
元斗はなんかホモ臭がすごい。
どことなく自分が煙たがられている事は薄々感じながらも、ミュウはいまだファルコの部屋に留まり、話を続けていた。
というかさっきから、
ミュウに対するファルコの態度が冷たすぎる気がする。
この章もまた回想バトル。
お次に振り返るは、
聖帝軍が元斗の村に攻めてきた日の出来事。
ファルコにとってその日は、己が村の英雄となると同時に、一介の凡夫と成り果てた、屈辱の日であった。
ほんわかほんわかほんわかほんわか
ほわほわほわほわほわ〜
ファルコが拳王軍に片足を差し出してお引取り願ってから暫くの後・・・・
その噂を聞いた聖帝サウザーは、己が拳王より優れていることを証明せんがため、天帝の軍を率いて村へと侵攻していた。
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「ラオウに片足を差し出し
もはや俺に差し出せるものもない・・・」 |
知ってる?人間の足って二本あるんだぜ?(ゲス顔
サウザーの章では南斗鳳凰拳の前に苦汁を味わったものの、自らの章では負けられないとばかりにサウザーの侵攻を退けるファルコ。しかし、それでも村人に対する聖帝軍の攻撃は止むことなく、結局ファルコには、サウザーの要求を受け入れるしかなかったのであった。
俺が生きている限り、元斗皇拳伝承者を名乗ることは許さぬ。サウザーのその要求をファルコが受け入れたその瞬間、村人たちがその命を救われたとの同時に、ファルコは自らの存在をこの世から奪われたのであった。
しかしファルコに後悔など無かった。天帝を護るためならば己がどれだけの屈辱を受けようとも、ファルコは苦を感じることはなかったのであった。
「ああ、俺今天帝護ってる!!超生きがい感じる!!幸せ!」
って心境なのかしら。
まだまだミュウプレゼンツによる回想無双は終わらない。
次にミュウが求めてきたのは、
ファルコの空白期間についての話であった。
少し前、ファルコはミュウたちの前から姿を消していた時期があったのである。
帝都の極秘事項であるが故に、話すのを躊躇うファルコであったが、やがて彼は、ゆっくりとその重い口を開き、語り始めた。
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「俺は密命を受け、とある国に行っていたのだ」 |
うそぉ!?
ほんわかほんわかほんわかほんわか
ほわほわほわほわほわ〜
とある国とはもちろん修羅の国でした。
ということは、あの時のあの台詞はつまり
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「この海を渡り、そして生きて帰った者は
未だかつてひとりもおらぬ」
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「オレ以外はな!!」 |
って事なのか?
結局渡航の理由もよくわからないまま上陸を果たしたファルコは、とりあえずこの地を治める長に会わんと、アルフやカイゼルといった実力者を倒しながら内陸へ。
そんな彼の前に立ちはだかったのは、
羅将と呼ばれる男たちであった。
その内の一人である
第三の羅将・ハンは、ファルコの拳を見て言った。
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「貴様の流派は・・・・・・元斗皇拳か?」 |
さすがハン様!
向こうの大陸でも相当知名度低い元斗皇拳まで御存知とは博識すぎる!
そういやサウザーの章でも、サウザーが南斗であることを知ってたもんなあ
もしやハン様って流派マニアなのかな。儂と一緒やね。
そんなハンに、性能でも知能でも劣る
第二の羅将・ヒョウが、この回のボスと登場。暗琉天破も宗家の秘拳も持たぬ、ただの才無きおにいちゃんは、当然のように敗北。そしてファルコは、いよいよこの国最強の男であるという
第一の羅将・カイオウとの対決に臨むのであった。
まさかのヒキ!?
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元斗皇拳と北斗琉拳。闘気を操るに長けたこの二拳の頂上対決は、元斗の勝利で幕を閉じた。闇深きカイオウの魔闘気をもってしても、ファルコの金色の光を飲み込むことはできなかったのだった。 |
これは元斗琉拳が創始されてしまいますねぇ。
しかし勝利したものの、ファルコはこの国にとてつもない危険を感じていた。
この国が修羅の国にならんとしていること・・・北斗琉拳の存在・・・
だがそれ以上にファルコが身震いしたのは、
カイオウが天帝を渇望しているという事実であった。己の中に流れる、魔道と忌まわれし穢れた血を洗い清めんがために・・・
|
「天帝を連れて来い! ファルコ!
俺は天帝の血を狂おしいほど欲している!」 |
もしルイの身がカイオウの手に渡ろうものならどんなプレイを・・・もとい、どんな仕打ちをされるかわかったものではない。アブなすぎるこの国をさっさと脱出したファルコは、天帝の貞操を護るため、ジャコウに対して必死の修羅の国ネガキャンを行うのであった。
ファルコ氏、とうとう部屋に篭り続けたまま最終話に突入。
そんなインドアなファルコに近づき、ミュウは告げた。
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「北斗の軍が、市都に迫っているそうです」 |
ていうか報告遅ぇ!思い出話に花咲かす前に言えや!
帝都に害なす者あれば、それを打ち払うが我が定め。その戦いが本意ではなかろうとも、ファルコにはそれを拒否する権利など無かった。全ては天帝守護という自らの宿命のため・・・。そのファルコの天帝への献身は、彼がラオウと対面したあの日から始まったのであった。義足である右足をみつめながら、ファルコはその時の出来事に思いを馳せるのであった。
結局回想かよ!!
ほんわかほんわかほんわかほんわか
ほわほわほわほわほわ〜
リュウガの章と同様、ラオウ様のドキドキ二択チャンスが始まる前に、既に天帝の村は拳王軍の手によって蹂躙されていた。仕方なくそれを迎え撃つファルコは、敵兵を蹴散らしながらラオウ様のもとへと辿りつく。
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「うぬが元斗皇拳のファルコか?
戦うか、退くか、選べい!」 |
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「俺も元斗の戦士・・・今は戦おう、ラオウ!」 |
戦うんかい。
なんかもう原作と辻褄合わせるのも面倒臭くなってきたかのような展開ではあるものの、結局ファルコは拳王様に脚を献上することに。その判断に、ファルコは悔いはなかった。だが、その後の拳王様の言葉に従わず、あの時ジャコウを殺さなかった事に、ファルコは深い自責の念を抱いていたのであった。
そんな哀しみを抱えるファルコに対し、自分ができることは何か。考えた末にミュウが導き出したのは、自分がジャコウに近付き、天帝の居場所を探るという方法であった。
え、今からスパイ活動始めるの?
もう北斗の軍が市都向かってる頃でしょ?こんな切羽詰った頃にスタートって遅くない?こういうのはもっとじっくり時間かけてやるもんだと思うのだが。
ファルコは北斗の軍殲滅のために市都へ。
ミュウは天帝の居場所を探らんと、ローション片手にジャコウのもとへ。
同じ目的のため、哀しみを共に分かち合った男と女は、それぞれの役目を果たすために今動き出したのであった。
〜おわり〜
他のキャラじゃ回想バトルなんて一切無かったというのに
この突然の懐旧の念はなんやねん
しかも思い出す順番がバラバラやし!時系列順にいかんかい!