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北斗無双プレイ日記
第二十一回




発売から三ヶ月が経過し、もはや殆どプレイすることもなくなってきた北斗無双ですが、今回は有料ダウンロードコンテンツであるハート無法者の紹介をさせてもらおうと思います。




こいつらを一人ダウンロードするのに掛かる料金は800円。
二人合わせて1600円。

容赦ねえな・・・容赦ねえよコーエー・・・




しかしこのチョイスはなんなんだ。
ハートは確かに人気キャラではあるけど、所詮脇役でしょ。
もう片方なんて名も無きモヒカンですよ。
こんなん生粋の北斗ファンでもなかなかダウンロードせんでしょ。
ジュウザとかファルコとか、人気キャラ選んだほうが売れるんでないのか?

いやまてよ・・・・・・もしかしたらこれはコーエーのやさしさなのかもしれない。
DLCが人気キャラであれば、ファンは有料といえどもダウンロードせざるを得ない。
ファンに金を払うことを強制することになるわけだ。
しかしこういう「どっちでもいいキャラクター」であれば、ファンであってもDLするかどうかは自らの意思で判断することができる。
金持ちとコアなマニアのみをターゲットに絞った良心的な手法と言えるわけだ。

叉焼や支那竹はメインとして最初からラーメンに乗せねばならないが
ワカメや搾菜のようなサブ的存在は追加トッピングでいいという理屈だ。




そんなわけでまずはまずはハートの紹介から。
今回は"様"は付いてないようだ。



大概北斗ゲーではクソみたいな性能を与えられる可哀想なハート様だが、今回の彼はハッキリ言ってムチャクチャ強い。
おそらく拳王様に匹敵する使い勝手の良さだろう。


そして技の種類が豊富なのも嬉しい。
通常キャラクターが使えるコンボは

□□□□・・・
・・・
□□・・・
□□□・・・

くらいのものなのだが、ハートは

□□□□・・・
□□□□□・・・

と、更に幅広い戦闘を展開できる。
このへんの自由度の高さが、800円の中の300円分くらいを占めているだろう。
あとの500円は腹の質感だ。

特に強いのが □□□ で出るロケット頭突き。
可也の距離をスッ飛んでいく上、雑魚はほぼ即死なので、これだけで飯が食える。



個人的に好きなのは、□□ で出る クルクルチョップ。
両手を横に広げて回転する技だが、これPS北斗でもやってたのよね。滝口順平さんが「ブヒーッ!」って言いながら。こういう所をチョコチョコ入れてくれるのはマニアとしては嬉しい。



奥義もかなり有能なラインナップが揃っている。
ただ強いだけではなく、

「自分の血を見て暴れる」
「棍棒を腹にめり込ませて一気に放つ」
「敵の攻撃を腹で包む」
「強烈なビンタ」


という、原作でハートが出した全ての攻撃が、かなり高いレベルで再現できている。
ビンタはちょっとゴムゴムな人のギガントナントカっぽいが、それは御愛嬌。



最強奥義は、腹を20坪くらいに膨らませて自爆するという技。




ついにひでぶまで技にしやがった。



事後、何事も無かったかのように三角座りする様が愛おしい。



なんでちょっとキレてんのかは知らないが。







そしてもう一人の有料DLC、無法者



誰?と尋ねられても、答えようがない。
KING軍所属か、拳王軍所属か、そこらの野盗かすらもわからない。
ただ一人のモヒカンとしてそこにある、名も無き男だ。

だが勿論のこと、その強さは「ただのモヒカン」ではない。
ある意味、こいつのほうがハートより遥かにヤバイ。
こいつも例に漏れず、多種多様な攻撃が用意されているのだが
特定の原作キャラがいないからといってやりたい放題なのだ。



まずで、足元に爆弾をブン投げる。
懐かしのかんしゃく玉のように叩きつけてるが、勿論威力はモノホンの爆弾。
なんで自分に被害がないのかはもうツッコまない。

□□で、汚物消毒火炎放射。こいつの主戦力だ。
遂にプレイヤーが汚物消毒できる日が来た。胸熱。
最後にゃ火炎放射器自体までブン投げちゃうハジケっぷり。

□□□で、巨大マスコットバットでのフルスイング。



こんなデカイのどこから出してるんだ。日比野ハレルヤかおまえは。


□□□□で、鉄爪乱舞
爪の長さからしてクラブを意識したものだろう。これが噂の鉄の爪蟷螂拳か・・・

□□□□□で、槇村さんばりの100トンハンマー。
流石無法者。作品の垣根なんて関係ねぇ無法ぶり。







奥義のラインナップも容赦ない。

ゴンズ様の人間投げや、聖帝軍がシュウに使った巨大剣ぶん回しなどといった原作技が多数搭載されているが、やはりこの南斗双斬拳の完成度の高さが良い。



最後はキチッと額に突き刺さってる辺りも最高。
だがその程度ではこのモヒカンは死なない。
ギャグ漫画だから死なない。


もうひとつの原作技は、フォックス様の跳刃地背拳。



いきなりパタッっと倒れるので虚を突くもクソもないのだが、まあとりあえず実装してくれたことが嬉しい。しかもこいつの奥義の中じゃ最強クラスだし。
なんか・・・よかったなあ。北斗鋼裂把に並ぶ大躍進だよ。
もうケンさんにも下らぬ技とか言わせないぞ。虚拳バンザイ。






ま、こんな感じの二名なわけですが・・・
正直この出来は「オマケ要素」としては勿体無いくらいのクオリティだと言える。
だからこそ有料にせず、沢山の人に遊んでもらうべきものだと思うし
既存キャラもこれくらいのボリュームで作れよ、とも思った。


あとキャラがいくらいい出来でも、800円はやはり法外だ。
そう感じるのは、彼らのためのストーリーが用意されていないからだろう。

彼らをダウンロードしたところで、彼らをメインとしたステージは存在しない。
では彼らを使ってどのように遊べばいいかというと、他キャラの幻闘編ストーリーの主人公をこいつらに挿げ替えてプレイするという方法しかないのだ。

当然こいつらが主人公になったからといって台詞まで変わるわけではないので、「ステージ内の台詞はケンシロウだが動いているのはハート」、みたいなしっくりこない感じになる。
つまり、ハートと無法者で遊ぶ場合は毎回しっくりこない感じになるという事だ。
私はしっくりこないものを遊ぶために1600円も払わされたわけだ。

無念だ。






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