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北斗無双プレイ日記
第十九回




幻闘編も残すところあと2回!
準トリに登場しますは聖帝サウザー様で御座います。





ちなみにサウザーといえば、この本人の章では見ることができませんが、他の章でボスとして登場した際にお馴染みのヘンテコ玉座バイクが登場します。




ついでにカラー絵とかでだけ披露してたあのマスクも。



どこのロボット超人だよ。



サウザーの基本性能は、8人の中でもトップクラス。
その上無駄にカッコイイ。
特にハイパー状態になった際の空中ラッシュが凄い。レイやシンは宙で突進しながら敵をザクザク切る感じだったが、サウザーはグワングワンと体勢を変えながら蹴りまくるという、異常なるボディバランスを披露してくれる。そない聖帝好きではない私が見惚れてしまうレベルだ。


奥義も初期装備の極星十字拳からして異常な強さを誇っている。

威力が? 範囲が? いやいや 吸引力が。


なんとこの極星十字拳、半径3m以内くらいにいる敵全てをダイソンばりの吸引で吸い寄せ、集まったところをザクザクッと十字に斬るという技になっているのだ。



   魔闘気で絶賛吸引中の聖帝様


そう、つまりあの原作の極星十字拳のシーンは
「サウザーの踏み込みが早かった」
のではなく、
「ケンが超高速で吸い寄せられていた」のだ!
なんという逆転の発想!


私もいままで散々ムチャな北斗論文を書いてきたが、この発想は無かった!
この極星十字拳の仕様を考えた方と是非一度食事でも御一緒してみたい。
そのあと一発殴りたい。





さて、幻闘編では原作を遥かに上回るドグサレ悪将軍として扱われているサウザーさんですが、果たして主人公となったことで巻き返しはあるのでしょうか。





第一話
行進の始まり




建設が進められる聖帝十字陵の荘厳な雄姿を前に、ウットリするサウザー。
だがその至福の時間は、とある女占い師が齎した予言によってブチ壊された。

貴方はケンシロウの前に敗れ去る
体の秘密もトキにバレている


アンタの強さは体の謎だけ――――。
そう言わんばかりの占い師の言葉を、怒りをもって否定したサウザーは、トキを力でねじ伏せることでそれを証明せんとする。


軍を挙げ、トキのいる奇跡の村を強襲するサウザー。
トキの護衛であるリュウガや拳王兵を蹴散らしたサウザーは、更に関係の無い村人たちまでも容赦なくその手にかけてゆく。


「サウザー様、なんてむごいことを・・・・・・
 これ以上、付き合ってられねえ!」

「さすがにやり過ぎだろ・・・・・・
 こりゃ拳王軍についた方がマシだ・・・・・・」



人間とは思えぬサウザーの所業を目にし、次々と離軍していく兵達。
どうやら聖帝軍の中には一部人間の心を持った兵達がいたようだ。
多分リゾとかだな。



しかし、そんなことはサウザーには関係なかった。
味方の裏切りも、体の謎を知るというトキも、帝王の拳の前には無力であった。
哀しみをひきずるトキに興醒めしたサウザーは、あえてトキに止めを刺さず、北斗の兄弟が殺されていく様を見届けるよう告げるのであった。



いやちゃんと殺しとけよ。
情報漏れるぞ。






第二話
非情の帝王!




こったら惨たらしい御頭の下じゃ働けねえだ!ってな感じで、次々と兵が離脱した聖帝軍は、深刻な兵力不足に陥っていた。

このままではイカンと、サウザーは急遽シンを召喚し、戦力を補填。
そのシンの力を試すため、サウザーはZ&牙一族連合軍の掃討へと出陣する。

二人の南斗の前には、野盗の大軍勢もゴミに過ぎなかった。
だが―――、結果的にサウザーは、またも多くの兵を失うこととなった。
サウザーの下にいる事に疲れた兵が、シンの配下に流れてしまったのである。




・・・あれ、これってシンの章の第二話とほぼ同じだな・・・

自分の章でも貧乏くじ引かされるとは可哀想な奴。



しかし、サウザーの前に、今度は南斗白鷺拳のシュウが現れた。
野盗が掃討された事で村を救われた形になったシュウが、その礼を言いにきたのだ。
そんなシュウに対し、サウザーは開口一番言い放った。


サウザー 「シュウ、ちょうどいい・・・・・・
       貴様にはシンの穴を埋めてもらおう
       断れば、この場で村人を殺す!」



嗚呼・・・不器用にも程があるよサウザー様・・・
助けてやった恩を武器に、もうちょっと上手く交渉したらいいのに・・・


シュウもそのサウザーの世渡り下手を感じたのか、このままではますます兵は離れるぞとダメ出し。反論できないサウザーは、少し考えを改めろという条件を呑むことで、シュウの協力を得られることになったのだった。

帝王が押されてるぞ!いいぞもっとやれ!






第三話
仁星は光を残す




まさかのシュウからの共闘宣言。
更にユダと、その罠にかかったレイ、マミヤまでもが加わり
聖帝軍の戦力は一気に膨れ上がった。


そんなサウザーの本日のお相手は、拳王軍の将、アミバ。


あれ? この展開も見たことあるな。
レイの章の第二話と同じだ。
ということはつまり・・・・・




シュウ 「ゆ、油断した・・・・・・
     サウザー、民を、子供を・・・・・・頼む・・・・・・」



やっぱりアミバに負けた!

前話でサウザーに条件つけて大層に仲間に加わったのに即効死におった!
起用法に色々条件つけてVIP待遇で入団したのにいざ投げたらコンコン打たれた、大洋ホエールズ入団当時のデニー友利みたいだ!




民のために犠牲となった男、シュウ。
その生き様をサウザーは愚行と吐き捨てるが
同様に嘲笑ったウイグルに対しては、突如怒りを露にした。


・・・・何?この展開。
アンタの悪口言っていいのはアタシだけなんだからねっ!みたいな。
ツンデレ?これもツンデレの一種なの?




そして戦闘終了後・・・・
サウザーは、生き残ったシュウの村の民を生かすことにした。
これは死んだ者が託した望みなのだ、と。

しかし、サウザーは気付いていなかった。
それこそが、己が捨てたはずの"愛"であることに。
そしてこの事をラオウやマミヤに言及され、顔を真っ赤にして愛じゃないと否定するという展開が待っている事に。


なんでこんなツンデレなんだよ!
コーエーはサウザーをどうしたいんだよ!







第四話
天をつかむ将星!




決戦を目前に控え、南斗軍は北斗軍を大きく凌ぐ勢力を手に入れていた。
全ては、マミヤを慈母星に仕立て上げ、その求心力を利用するというユダの策略によるものであった。


なんでもいいけどマミヤって、章によってつく軍勢が違うんだな。
まさに世紀末の小早川秀秋。
まあマミヤがいる方が勝つんだから、勝利の女神と言えんこともないが。


そんな女神のお陰もあってか、戦いは一方的な南斗軍ペースに。
勢いを増す鳳凰の拳が、次々に北斗四兄弟を切り裂いていく。
そして宿敵ラオウを倒したその瞬間、遂に覇権はサウザーの物となったのであった。




勝利を南斗の先人たち捧げんと、盛大なパーティーの準備に勤しむサウザー。
だが・・・・・・パーティーには誰一人来なかった。

ユダ、レイ、シン、マミヤ。

共に戦った南斗軍の将達は、サウザーに反旗を翻し、今まさに聖帝軍の居城へと進軍していたのだった。













最終話
愛深きゆえに戦う!




サウザーによる圧制を終わらせ、真の平和を取り戻したいマミヤ。
その慈母星の力を利用して己の野望を叶えんとするユダ。
思惑は違えど、彼等の目的はただひとつ
サウザーを打ち倒すこと――――。


サウザー 「死、別れ、裏切り・・・・・・
       こんなに哀しいのなら・・・・・・苦しいのなら・・・・・・
       ・・・・・・師よ、やはり俺は愛などいらぬ!」



名言も自然に口をつく程のショックを受けたサウザーは、
哀しみを憎しみへと変え、新生南斗軍へとに立ち向かう。

シンを、レイを、ユダを、そしてマミヤを
圧倒的な力で退けるサウザー。

しかし、敵の心は折れなかった。
何度倒されても、どれだけ傷を受けようとも
シンも、レイも、マミヤも、諦めようとはしなかった。

ただユダだけは死んだ。


圧倒的な戦力差をたった一人で覆す、最強無比の力。
しかしいくら力を得ようとも、サウザーにつきまとうのは孤独――――。
愛を否定し続ける男には、もはや仲間だと呼べる者は一人も居なかった。
だがその時、そんなサウザーにまさかの援軍が現れた。



シュウ 「苦戦しているようだな、サウザー
      これが力と恐怖の支配の行き着く先だ」





ギャー!幽霊だー!!


サウザー 「シュウ!? なぜ貴様が生きている!?
       地獄から俺を笑いに来たか!」


シュウ 「俺の民と子供たちをお前は守ってくれた
      その借りを返しに来ただけだ
      サウザー、この戦いに勝ち、ともに笑おう」



答えになってないよ!




んん・・・でもまあ元々シュウがアミバに殺されるほうがストーリー的に無理があるしな。民を助けてほしいという願いを"遺言"にすることで、、サウザーの心を動かしたという作戦だったのだろう。うん、そういうことにしておこう。





そして戦いはサウザー軍の勝利で幕を閉じた。
マミヤは言う。貴方が勝てたのは、愛を捨てなかったからだ、と。
サウザーはそれを否定するが、彼の背後には勝利を祝う部下達の笑顔があった。
望む望まないにかかわらず、サウザーを支えていたのは、将に対する彼等配下達の愛の力に他ならなかった―――




こんなモヒカン共から愛されてもなぁ・・・






結局、原作では目下の敵であったシュウが、幻闘編では唯一の味方となるという、なんともオリジナルストーリーらしいお話でした。始める前はシュウがラスボスだと思ってたんだけどなあ。原作ではガチンコ対決じゃなかったんで、いっぺん見てみたかったのに。

しかしまさかサウザーの章でマミヤがラスボスに抜擢されるとは、この目をもってしても見抜けなかった。
まあ、「南斗で一番偉いのは将星なのか慈母星なのか」ってのは、結構議題に上るネタではあるんですよな。今回はちょっとヒネった形で両者をぶつけてみたって感じがしました。ヒネりすぎて全く結論は出てませんけどね。







次回の拳王様の章で、幻闘編ラストになります。

サウザーの章の全台詞は以下。

>幻闘編 サウザーの章 ストーリー






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