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プレイ日記 【第41回】

第十章 凶王の陣(2)



成人した娘のいるオッサンが変なマスクを被ってワルぶっていたという事実が明らかになってしまった今、ナダイとしてもなかなか人前に出づらいとは思う。


だがもう世間体に配慮している余裕はない。



核ミサイルの発射まで、残された時間は僅か。
そしてそれを止められるのはナダイ只一人。

なんとしても彼をエデンへと連れ戻すため、その行方を追うケンシロウは、ライラから得た情報をもとに、遂に凶王軍の陣へとたどり着く。





す、すげぇ……

なんだこのコンテナの数は。
ちょっとした要塞じゃねえか。


つーか凶王軍って、これ全部運びながら移動してるってこと?
どんだけガソリン無駄遣いしてんだよ。






しかし、いくら守りが堅くとも関係ない。
ケンシロウの目的はあくまで「ナダイを連れ帰ること」

核ミサイルが発射されれば、当然キサナの命も無い。
ナダイもそんな事は望んではいないだろう。
目的が同じである以上、無駄に血を流さずとも分かり合えるはず。
そう、かつて誰かが言っていた話し合いによる解決によって……








というわけでここは一旦夜を待って潜入することに。







夜の帳が下り、陣に明かりが灯る。

暗殺拳である北斗神拳にとって、闇の訪れはまさに好機。

敵に一切の気配を悟らせず、一切の痕跡を残さず、目的を達成する潜入技術。

それこそが、北斗神拳伝承者が歴史の裏で暗躍し続けられた所以。



さあ、今こそ暗殺拳として真価が発揮される時!













と思わせておいて








まさかの
正面突破ァ――!!!!




夜を待った意味、無し!!





ケンシロウ
「戦いに来たワケではない。凶王に会わせろ」


そんなんで通してくれるわけねえだろ!!
どんな勝算があってそれ言ってんだおまえは!?
そういう話が通じない相手だからこそ夜を待ったんじゃないのか!?
闇に紛れて潜入してナダイと接触する作戦だったんじゃないのか!?
なのに正面入口から堂々とご訪問ってどういうことだよ!?

行動が謎すぎるよ!!












まあそんなわけで、潜入は大失敗。

本来なら静かに終わるはずだった夜は、誰かさんのせいで、阿鼻叫喚の血の惨劇へと変わっていくのだった。




結局、ザコを蹴散らしながらナダイの元へと向かうことになったケンシロウであったが、彼が入った場所はよりにもよってボスから最も遠い場所。

だが左図の通り、陣の内部は大きく蛇行したルートになっているため、コンテナを飛び越えてまっすぐに進めばそれほど遠いわけでもないのだが、もちろんケンシロウはそんな無粋なことはしない。

当然わきまえている…!
TVゲームの暗黙のルール…!







暫く進むと、コンテナを開けてゲリラライブ風に兵士達が登場。
真っ暗な貨物室の中で野郎5人が何をしていたのかは、あまり想像したくない。







更に進むと、今度は鬼憑き達が出現。
おそらく今回のような時のために、番犬代わりに飼われているのだろう。

ただこいつら、以前戦った時も思ったんだが、ぶっちゃけ弱いのよね……
眼も赤く光って、紋様も浮かび上がって、いかにも人間の限界超えてますって雰囲気纏わせておきながら、その辺のザコより弱いというね。

もっとゾンビ戦らしさを前面に押し出してほしかったなぁ。
バタリアン的な、動けるほうのゾンビと戦いたかったね。
今度はそういうゲーム作ってみませんか?








結局、全てのエリアをまわり全ての敵をブチ殺すという大立ち回りを繰り広げた末、敵将のもとへと辿り着いたケンシロウ。


さあ……ここからは拳を収めての対話の時間。
果たしてケンはどんな交渉術でナダイを説得するのか?





「今はもう話し合っている時間はない……
 すぐにエデンへ来てくれ」



交渉なし!問答無用!


っていうか時間が無くなったのは100%おまえのせいだよ。







そんなケンシロウに対し、凶王は「これが答だ」と言わんがばかりの―――






突然の発砲!!



……えっ? 発砲?



ていうかその銃って……







えぇ……

そういや、まだコイツの姿を見てないんだよな……




でも……ケンちゃんは奇跡の鈍感を持つ男だから……
きっとまだ違和感に気付いてないよね……
なのでここは一旦話を合わせておくとしよう。



ナダイー!なにすんねんナダイー!
いきなり発砲とか危ないやんけナダイー!











ちなみに先ほど発射された銃弾は、肩当さんが犠牲になってくれました。

肩当がちゃんと防具としての仕事を果たしたレアシーンですよ!







無言のまま、戦闘態勢をとる凶王。
その左手が形作るは、二本の指を立てた「あの」型。
つまり、今から見せる拳こそが真の冥斗鬼影拳なのか!?(すっとぼけ)





その戦法は、確かに山頂で見せたものと似てはいる。

だがあの時に比べて圧倒的に足技が多い。

そして何より電撃技を全然使ってこない。




真の冥斗鬼影拳どころか……

こいつは明らかな劣化版だ!

気付いて!ケン!
ヒントは色々ころがっているよ!








その後、QTEバトルすら無いまま、戦いはあっさりと決着。
割れた仮面の下から現れた、凶王の正体は……













ケンシロウ「タルーガ……!?」



やっぱり気付いてなかった!

でも……鈍感な君が好き!







仮面を被っていたのは、まさかのタルーガであった。



何故この男が凶王の影武者に……?
い、いやその前にひとつだけ聞かせてくれ。




襟足はどうやって再現したの!?

ウィッグ!? もっさりしたウィッグ!?








ナダイは、既にこの陣から姿を消していた。

それをケンシロウに気付かせぬため、タルーガは凶王を演じ、この場にケンを足止めするよう命ぜられていたのだった。




ナダイが向かった先は、スフィア・シティ。

ケンが説得するまでも無く、ナダイは核ミサイルの発射を止めるつもりでいた。

だが下手にユリアを寝台から離せば、何の拍子でスイッチが入るかも解らない。故に彼は、より確実に核の脅威を取り除く手段を選んだのだった。



ユリアを殺すという、非情なる方法で……





な、なんだとぉ!?



かつて妻を殺し、血に染まったその手で……

今度はユリアの命まで奪おうというのか!?







大変だ!!このままではユリアが……


ユリアが殺されて、
世界が救われてしまう!!











………………あれ?

















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