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プレイ日記 【第30回】

第八章 歪んだ殺意(3)



ジャギタルコンビの罠に嵌り、捕らわれの身となったレイとアイリ。


二人を救出するため、ケンシロウは指定されたコロセウムへ。
そこには、「人質」として磔にされた兄妹の姿があった。





引き続き株価暴落中!!









念願であったケンシロウとの勝負を迎えたジャギ。

しかし、「勝つことが全て」を信条とするその男が、人質というアドバンテージを手にした今、まともな勝負を提案する筈がなかった。


「一歩でも動けば人質を切り刻む!」


突きつけられた条件は、ぼんさんが屁をこいた式バトル。

このままケンは、無抵抗のまま殺されてしまうのか……?









だがチャンスはある。

先ほどのクイズにおいて、ジャギは全ての質問に「嘘」を回答していた。
「ジャギは嘘しか言わない」というケンシロウの言葉を遵守したのだ。
例え自分が不利になろうとも、一度決めたルールは守る男ということ。



今回ジャギは「一歩も動くな」と言った。


それは逆に言えば……


「一歩」以外なら動いていいということだ!!








つまり撃たれたら上半身だけ動かして躱せばいい










向こうから近づいてきたら殴ってもいい








隙あらば秘孔も突いていいということ!!




だってお前、「一歩」って言ったもんね!!
だったら足さえ動かさなきゃ文句ないだろ!?
何か反論あるなら言ってみろよ!!




……あ、本当にないの?


意外と寛大だったわこの人。










ところで、話は変わるんですけど……


これまでバトルは全て3人称視点だったんだが





なぜか今回いきなりFPS視点になったんですよね……


まあ「動けない」という特殊な状況だからなのだろうが、この突然の新システム導入や、謎のクイズ大会の開催などを見るに、どうやらこの章は実験回として扱われているようだ。

「どうせジャギだから色々やってみようぜ!」ってことだろう。
残念でもないし当然の扱いと言える。










話を戻してバトル再開。


アドバンテージを活かせず、徐々に追い詰められゆくジャギ。
流れを変えたいジャギは、伝家の宝刀・含み針で奇襲をかける。


舐めんなよ!


そいつは原作でも完璧に対応済みだ!
おまけに今のケンは初見でサウザーを倒すほど絶好調!
今更そんなヘッポコ暗器が通用するわけないだろうが!!









通用するんかい








しかしこの成功の裏には、ジャギのファインプレーがあった。

含み針の直前にケンシロウの両手を掴むことでガードをさせないという裏テクを用いていたのだ。

やるじゃねえか!見直したぜ!
でもできればその努力は全うな拳法のほうに向けてほしかった!








しかし、一度傾いた流れは簡単には戻らない。
圧倒的な自力の差で、更なる劣勢に追い込まれていくジャギ。

焦りまくるジャギは、観覧席にいるタルーガに人質のレイを殺せという、自らアドバンテージを放棄する意味不明な命令を飛ばし始める。








しかし幸か不幸か、その命令が実行されることは無かった。

レイを捕らえていた者達は、既に何者かによって気絶させられていた。




倒れた兵士達の表情からは、完全に生気が失われていた。
その症状は、ジャグレが凶王の拳を受けた時と同じ……

まさか、彼らを倒したのは冥斗鬼影拳の使い手……?








と、その時、ケンの目が暗闇の中に動く影を捉えた。

凶王軍の兵士達を眠らせ、ケン達の危機を救った謎の人物。

その正体は…………




























※ただいま不適切な映像が流れました。
 お詫びして訂正いたします。
















ナダイ!?


どうしてお前が……!?

そしてなぜ冥斗鬼影拳を……?

まさか……凶王の正体は……







ただの箸休め回だと思われていた第8章。


だがそんな中、ストーリーは突如大きく動き出す。


盛り上がってまいりました!







しかし、この章の主役は俺だと言わんがばかりの粘りをみせるジャギ氏。

散弾銃ダイナマイトといったスタンダード(?)な攻撃に加え、挑発して体力回復といった謎スキルや、ヌルヌルしたものを撒いてすっ転ばせるといった多種多彩な攻撃でケンシロウを攻め立てる。






さらにはアッパーで浮かせてからの北斗千手殺という、トキ顔負けの空中コンボを披露したかと思えば





爆弾で吹っ飛ばした後に爆炎の向こうから狙撃というデューク東郷級のスナイピングを披露してきた。


人質いないほうが強いやんけ!







しかし、いくらシャカリキに頑張ろうとも、

ジャギはジャギ。




媒体が変わろうとも

声が真島の兄さんであろうとも

ジャギはジャギ。




今でこそ高い人気・知名度を誇るが、所詮は登場話数全6話の男。

カサンドラ編以降は一回も名前呼ばれないし、回想にも登場しない男。

本来ならこんなゲーム終盤で章ボスを担当させてもらえるような器じゃないんだよ!!

図にのるんじゃない!






そしてそんなお前を葬るには、この技をおいて他に無い!!








北斗!!






八悶!!






九断んんん!!




原作で未遂に終わった幻の奥義……

だがこのゲームにおいては「相手がダウンしたら発動可能」というお手軽さ故にいつでも拝むことができ、ほとんどのプレイヤーが食傷気味になるほど使いまくっているレア度0%の奥義と化した北斗八悶九断で勝負を決するケンシロウ。




ジャギが改めて思い知らされた、「弟」との歴然たる力の差……。
完膚なきまでに打ちのめされたジャギは、完全に戦意を喪失。
惨めに後ずさる「兄」に向け、止めを刺さんとケンシロウが歩み寄る。



だがその時―――――――





「待て!ケンシロウ!」


コロセウムに響く声。


次の瞬間、暗闇から飛び出した影がジャギを急襲する。








一閃!!



青き軌道を描く南斗水鳥拳の斬撃が、ジャギの身体を捉える。

既にレイは、自力で拘束から脱出していた。

それはつまり、レイがジャギの秘孔縛を破ったことを意味していた。









拘束具が破損し、再び動き出す頭部の傷。

だがそれが破裂するよりも早く、既にジャギの肉体は、レイの南斗水鳥拳によって全身を切り刻まれていた。




原作ではアイリを助けた時点で憎しみを置き忘れ

劇場版ではアジトまで赴くもザコ専にまわされ

無双・真無双のIFでも結局果たされなかった……


レイ自身の手によるジャギへの復讐

今ここに実現!!









…………あれ?



死んだ?




「原作に登場する有名キャラクターたちとケンシロウが本作の劇中でなるべく決着をつけないように構成しました」
※北斗が如く脚本 横山昌義氏へのインタビュー記事より抜粋



死んどるやないかい!!
(2回目)













首謀者であるジャギは死亡。そして協力者であるタルーガ達も衛兵隊によってお縄となり、またしてもエデンの平和は水際で守られた。


あとは捕らえたタルーガ達をサクッと打ち首にすれば万事解決……

と思いきや、キサナ奉行が下したお裁きは、まさかの「無罪放免」

生まれ変わったエデンが進むべき道は、人々が手を取り合って生きる世界。それは、凶王軍とて例外ではない……。エデンは決して侵攻に屈することはないし、かといって共存の道も諦めはしない。豊かな資源を奪い合うのではなく、分かち合って生きていく道はないのかを模索してもらうため、キサナは彼らを凶王の下へと生きて送り返すという方法を選んだのであった。



なるほど……これがキサナの目指す「新・エデン流」か……

でもタルーガさんて以前、人質にとった老人の腕を笑いながらボキボキ折った挙句、解放されたとぬか喜びさせた後に銃で胴に風穴を空けて殺すという外道オブ外道な行いをしてたと思うんだけど、それでも無罪なんですね。









そして、これにてレイの復讐劇も完了。
今後はアイリと故郷で静かで暮らすと言って、エデンを去っていった。


えっ!帰っちゃうの!?

最後に見せ場を作ったとはいえ、「戦意を失ったジャギを奇襲で倒す」というビミョーな内容だったから、株価は未だ平成大不況よ!?




しかし……原作と違い、レイは生きている

生きているからこそ復讐を果たせた。

それを思えば、連敗やプリケツなど安いものではないか。







そしてこの「醜態を晒してでも生き延びて七つの傷の男を殺す」というのは、原作でレイが初登場した回で言っていた台詞





つまりこれは、

「ゲームで酷い扱いをされる」という泥をすすった後に

七つの傷の男を自らの手で殺すという

35年の時を経た伏線回収なのだ!
※諸説あります











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