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プレイ日記 【第19回】

第六章 再会(5)









「すぐそこに目的地が見えてるのにちょっとしたトゲトゲに邪魔されて入れない」というファミコン時代のRPG的手法でしこたま遠回りさせられたケンシロウであったが、なんとか山道入口へと到着。




ここからいよいよゾンビ徘徊の噂がある「鬼憑き村」へと踏み込んでいくわけだが、ここにきてジャグレが「愛用のショットガンが修理中で持ってこれなかった」と言い出した。





これからゾンビと戦おうっていうのにショットガンを持ってこないとかありえねえから!

対ゾンビ用のマストアイテム、それがショットガンだろうが!
そんなことも解らねえのか!お前にショットガンを持ち歩く資格はねぇ!!
罰としてNAVERまとめが選ぶクソゾンビ映画50選マラソンな!











「突然あたりが濃霧に包まれる」

「何かにつまずいたと思ったらしゃれこうべ」


といった昭和なホラー演出をしながら、廃村の奥へと進む二人。




だがそこは、既に敵の巣の中であった。







こ、こいつらが噂の"鬼憑き"……!



だがこの赤く光る目、もしや……?








襲い掛かってきた鬼憑きの攻撃を慌てることなく制したケンシロウは、即座に相手の腹部めがけて秘孔を突き入れる。


すると……




赤い眼の光、そして全身に浮き出た斑が……





消えた。




ケンが突いたのは、ジャグレを治すためにトキが突いた秘孔であった。

その事実が意味するのは、たったひとつ。
鬼憑き達の正体。それは冥斗鬼影拳の被害者。
凶王の拳を受けて精神を破壊された者達。その成れの果てであった。


症状の浅かったジャグレとは違い、心の深淵まで狂気に冒された彼らは、いまや生ける屍。そんな彼らにケンシロウに出来るのは、狂気という名の呪縛から解放し、安らかな死を与えてやることだけであった。




お の れ 凶 王!!
人の道を踏み外した悪魔め!



お前だけは絶対に許さん!!

こんな無垢なる人々をよくもこんな……こん……









……いやよく見たらこいつら、生前悪党だった奴らばっかじゃない?


つまり凶王が手にかけたのはほぼ悪者オンリーってこと……?
じゃあケンシロウは口出しできる立場じゃないよね。
これの百倍は悪党殺してるわけだし。








襲い来る鬼憑きを全て撃退したケンシロウは、「彼らをせめて埋葬してやりたい」いう聖人君子なジャグレをその場に残し、一人で山頂へ。



だが辿りついたその場所には、思いもよらぬ先客がいた。










お、お前は!!


エデンの創始者にしてキサナの父……
そしてその娘の刃を受けて死んだとされていた……


ナダイ!!








何故生きているのか

どうしてエデンから姿を消したのか

何が目的でこんなところにいるのか



物語の鍵を握る男への質問は山ほどあるのだが







「山の主として、秩序を壊すものを排除しに来た」

といきなり意味不明な因縁を付けられ、バトルに突入した。


あいかわらず強引な導入だな!










だが俺を倒そうとする人間には、全てこの拳で応えるのみ!!

よかろう、かかってくるがいい、エデンの英雄よ。

北斗神拳が何故最強と呼ばれているか、教えてやろう!!











んあっ!!!


なんかビリビリきたよ!?


これはまさかの……雷属性!?









今度は何ですか!?

手が!おっきい手が!!







むほ〜〜〜〜〜〜


何だ!? 何が起こった! ダメージ無いけど……


あっ!! 闘気を吸い取られてる!!
七星ゲージが空っぽになってる!!


闘気吸収は北斗琉拳とか北斗孫家拳でもあったけど……
そんなお菓子のつかみ取り風のは初めてだよ!










これまでに見た事の無い、謎の拳法を用いてケンシロウを攻め立てるナダイ。
流石はあの巨大歓楽街エデンを一代で創り上げた男。
政治力、統率力は勿論、その強さも本物のようだ。
よく見たらガタイもすごいし。







だが、一線から退いて山で隠遁生活を送る巨漢でロンゲでヒゲのオッサンという、やたらとコウリュウと共通点の多い男なんぞにケンが負けるはずがなかった。


ケンシロウの北斗神拳の強さに感服し、負けを認めたナダイは、今しがた理不尽に襲撃してきたことなどまるで記憶に御座いませんといったような態度で「うちの娘、元気にしてる?」と世間話を始めた。


まず謝ろうか。







ナダイが死んだというのは、キサナの勘違いであった。

彼女の刺した傷はごく浅いものであり、戦闘経験のないキサナは、どれくらいの傷で人間が死ぬかを理解していなかったのだった。

しかし、自分に向けられたキサナの憎しみは本物…。娘の気持ちを汲んだナダイは、自らを死んだことにし、エデンから姿を消した。

そしてエデンを見下ろせるこの場所で、彼女を見守ることにしたのだった。





愛する者を見守る……それはケンシロウもまた同じ。

「山頂からユリアの姿を確認する」

若干忘れかけていたその本来の目的を果たすため、崖の縁と立ったケンシロウは、眼下のスフィア・シティへと目を凝らす。





そこには―――――





いた!!!




いた……けど……








遠すぎてユリアかどうか見えなーい!!












でもケンちゃんなら見えちゃうんです。


「ユリア……!!」

絞り出すような声で恋人の名を呼び、ケンシロウはその場に両手をついた。
少しでも、ほんの僅かでも、近くで恋人の姿を見る為に。


山の上からユリアを見るとか言い出した時は何言ってんだと思ったが、この必死な体勢も見せられると……グッとくるね。ユリアを目にしたその感動で、人目もはばからず素の己を出しちまった、これまでにない形でケンの人間味を表現したこのシーン、とても好きです。








ユリアは無事に奇跡の間へとたどり着いていた。

そしてそれが、スフィア・シティの扉が閉まった原因でもあった。

ユリアが身を預けるカプセル型の寝台。あれこそが扉の開閉スイッチ。
誰かが寝台に身を横たわらせることで扉が閉まる仕組みになっているのだという。







3年前、ナダイはその仕組みを直に目撃していた。

かつて妻が大怪我を負った際、ナダイは彼女をあの寝台に寝かせた。言い伝えの通り、謎のヒーリングパワーによって彼女の傷はどんどん癒えていった。

しかし"タイムリミット"までに傷が完治しないことを悟った妻は、最後はナダイの手で逝かせてほしいと願い、苦渋の末にナダイはその思いを汲む事を選んだ。

―――――これが、ナダイの「妻殺し」の全様であった。






うーむ……おおよそ事情は解ったが、「タイムリミット」とは何だろう。

部屋の中に設置された巨大な砂時計

その砂が尽きる前に傷が治らなければ、とんでもない事が起きるという事なのだろうが、今はまだ明かしてくれないのね。




一つだけ断言できるのは、砂時計とは言っても

造作もない人は全く関係ない

ということですね。











何はともあれ、ナダイの妻殺しの誤解は解けた。

だが、今自分が戻ったところでキサナが混乱するだけ。
そう言ってエデンに帰ることを断固として拒否するナダイ。

いや別にいいよ?

お前に会いに来たわけでも、連れ戻しに来たわけでもないし。
心ゆくまで一人野宿すればいいよ。うん。





しかしその上で、ナダイはケンにある事を頼んできた。


「私の代わりに……キサナを守ってやってほしい」


ナダイは知っていた。

エデンに崩壊の時が迫っている事を。

そしてそれは、すでにいつ起きてもおかしくないのだという事を。







その予兆なのか、はたまた破滅の使者か。

ケンシロウとナダイが視線の先に捉えたもの……

それは、エデンへと驀進する大軍勢の姿であった。










うわ




こ、このゴキゲンな玉座バイクは……











き、きたああああ!!!!






そしてここで六章終了!!





ヒキになる男!
その名は聖帝サウザー!!!!









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