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プレイ日記 【第17回】

第六章 再会(3)




ジャグレを治すためにトキに会いに行ったり

冤罪を晴らすためにレイと戦ったり、

借金を背負ってバイトを始めるなどといった遠回りを経て

ようやく「ユリアの情報」を教えてもらえる日を迎えたケンシロウ。



そして「明日ここに来た時に話します」という死亡フラグをたてて去ったキサナも、約束通りカテドラルへと現われてくれた。よかった。






彼女に案内されて訪れたのは、スフィア・シティ

電気や水を無尽蔵に生み出す、エデンの豊かさの源。
何人も立ち入る事を禁じられている、謎多き施設である。







「このスフィア・シティの中にユリア様はいます」


正直、私を含むプレイヤーのほぼ全員がうっすら察していたであろうその事実を、キサナは「やったった」みたいな表情でそう語った。





キサナが語った情報は、大きく分けて三つ―――――


【情報 その1】

スフィア・シティの最上部には、「奇跡の間」と呼ばれる、どんな傷や怪我をも治すことができる部屋が存在するという。大怪我を負っていたユリアは、一縷の望みをかけ、その場所へと向かった。しかし禁踏区であるが故に五車星は付き添うことが出来ず、またユリアの怪我も深刻な状態だったため、彼女がその部屋にまでたどり着けたのかは不明らしい。





どんな傷でも治る部屋!?

なんだそれは!すげえ気になる!
正直ユリアよりも気になる!


しかしそんな謳い文句、SFか怪しい通信販売でしか聞いたことがない。
地球上の科学力を持ってしてもそんな部屋、作れるわけがない。


ならば答えは一つ。
スフィア・シティを作ったのはエイリアンに違いない。
あのドームは巨大な宇宙船の残骸だったのだ!



遂に北斗神拳は異星間の戦いへと進出。
物語はここからサイバーブルーへと繋がっていくのだ。










【情報 その2】

禁踏区であるスフィア・シティにユリアの立ち入りを許可したのは、
キサナの父・ナダイがかつて仕えていた人物からの指示があったから。半年前にその者から届いた手紙に「ユリアなる者が訪れたときは奇跡の間へ誘え」と書いてあったため、キサナはそれに従い彼女を奇跡の間へと向かわせた。




ナダイが仕えていた人物!?

また新たなキャラクターの影が……


ナダイさんて、すごい「王」感あるじゃないですか。
特に見た目とか。主に髭とか。

そんな人が忠誠を誓っていたということは、これはもう相当な人物に間違いないだろう。

あれ?こっちがラスボス?








【情報 その3】



3年前、キサナは、スフィア・シティで、父ナダイが妻を殺す現場を目撃した。スフィア・シティの資源を独占するために父が狂ってしまったのだと思ったキサナは、その場でナダイを刺殺。
以降、スフィア・シティの入り口の扉は開いたままになっていたのだが、ユリアが入った後に突如閉じてしまった。扉は今も固く閉ざされ、開け方も解らないため、誰も入る事が出来ない状態になっているという。





重い。

重いしそんなこと聞いてない。





いやしかしキサナ君、いきなり刺すのはアカンで。衝動が過ぎるで。
なんか事情あるのかもしれんし、親子の対話の時間を持とうやないか。
とりあえず今後はナイフの携帯は控えような?

あとその、仮にも実の父を刺し殺したのに、悔恨の念であるとか、命を奪った事への恐怖とか、今でもあの時の事を夢に見ます的な事は一切無いのね君。

おじちゃんちょっと君の事怖くなってきちゃったな。
ブロンド美女は馬鹿だとか言ってごめんなさい。マジで。






まあ彼女のサイコな部分はとりあえず置いておくとして、今ケンシロウにとって問題なのは、スフィア・シティの中に入ることが出来ないということ。

それでもなんとかユリアの安否を確認したい。

そんなワガママを言うケンちゃんのため、キサナはある策を提案してきた。






スフィア・シティが建つのは、山に覆われた場所。

ユリアがいる「奇跡の間」は、建物の最上階。

そして建物を覆うドームは透明の壁。





つまり、ユリアの姿を確認したければ……






裏山の山頂からドームを覗きこめばいいというのだ。



力技すぎるだろ。






だがジャグレは、その案に反対してきた。

何故なら、その山には「鬼憑き村」があるから……


古より、この地方には人が突然狂人化する風土病があり、感染者は人の心を失い、見境無く人間を襲う獣と成り果ててしまうのだという。

そして村を追われた感染者達は、山の中にある廃村に住み着くようになった。それが「鬼憑き村」であり、エデンの裏山の山頂に行くには、この村を避けては通れないのだという。





理性を無くして人を襲う……?


それは俗に言うゾンビというやつでは……?


エイリアンの次はゾンビですか?






しかし北斗神拳がゾンビに通用することは、アニメで立証済み。

それに「理性の欠片もない」のは、そこらのモヒカンも一緒だ。

危惧すべきは「感染」だが、宗家の血と安騫孔があれば問題なかろう。



というわけで、登山決定!!


愛のために、俺は山に登ろう!!














それじゃあ早速準備に……と思い、街に出ようとすると






やけに焦りまくるポニテ女子が声をかけてきた。

あっ、これバイト始まるやつだな。

もう経験でわかるぜ。



どうでもいいことですが、ケンを見つける前は「オロオロしている女」と表記されていた彼女の名前が、ケンに話しかけてからは「オロオロしていた女」に変わっていた。なんと細かい気配りだ。



彼女は、この街の診療所で働く看護師のマオ。

先日、ケンシロウがアイリの目を治す場面を目撃していた彼女は、その腕を見込んでケンにお願いをしに来たのだった。




依頼とはもちろん、診療所の手伝い。

リハクが去った後、後任の医者が無法者達によって殺されてしまったため、現在診療所は患者を受け入れられない状況にあるのだという、



ちなみに無法者達の狙いは、リハクが残していった大量の薬品。
それらを奪い、メディスンシティーで高値で売りさばくのが目的なんだとか。

「メディスンシティー」……それは拳王軍が創り上げた霊薬を作るための町。
原作に登場した名称が出てきてほっこりする一方、良かれと思ってやったことが回りまわって拳王軍の為になっている辺りが流石リハク。もはや感心する。





新しい医者を探しても、結局は同じ轍を踏むだけ。
ならば治療も出来て無法者にも殺されない人物を頼るほかに無い。
その条件に当てはまるのはケンシロウを置いて他にないと語るマオ。

少なくともバーテンや黒服への勧誘よりは説得力がある。



もうすでにバイトを5つくらいかけ持ちしている身の上ではあるが、流石に病人を見過ごすわけには行かないと、ケンシロウはその申し出を承諾。

そんな恩人とも言えるケンシロウに対し、マオは臆面も無くこう告げてきた。


「医者だから白衣を着てください」















着ちゃった……(3回目)


ていうかさ、リハクはこれ着てなかったよな?
なんでケンシロウだけは白衣必須なん?
着せたいだけなの?マッチョにコスプレさせて遊んでるだけなの?






早速、一人目の患者であるターバンガキを菩薩掌で治療。
その北斗神拳の神秘性に、改めて驚愕するマオ。



だがこの時、ケンシロウと私は同じ疑問を抱えていた。



テキストだと全く伝わらないのだが……

この診療所、交響曲第9番のクラブアレンジverがずっと流れてるんだけど、これ何?





マオによると、これは「音楽療法」の一環とのこと。





音楽には「人を癒す力」があり、それを治療に役立てるため、マオは自分なりのやり方で、とりあえず診療所内に音楽を流してみたのだとか。

「健康体である自分には解らないが、患者さんには効いているはず!」と、根拠の無い自信に目を輝かせるマオのそれは、間違いなくアホの子のそれであった。


尚、この怪しげな手法を彼女に伝授したのはリハクの模様。


やっぱりな。







勝手に一人でノリノリ状態となり、早速次の患者を呼び込むマオ。
だが入ってきたのは、薬を狙う例の無法者達であった。


だがケンシロウは、彼らを倒すでも追い返すでもなく、それどころか、他の患者達もまとめて診療所内に入れるようマオに指示。



そうして始まったのは……





音楽のリズムに合わせて患者達に次々と秘孔を突いていくという、未だかつて見たことのない新感覚医療系音ゲーであった。






患者達には治癒の秘孔を、悪党達には容赦ない百裂拳を。

順番を待つ多くの患者たちをまとめて治療すると共に、それを妨害せんとする悪党たちの処理も平行して行い、かつ音楽療法の力を信じるマオの思いをも無駄にしないという三様のニーズに応えた、まさに奇跡の治療法と言える。










なんかディスコライト点いたんだけど!?


音楽は百歩譲っていいとしても
これ絶対に診療所にいらないよね!?


リハクか?またリハクなのか?






ラストは派手に奥義で〆て診察終了。

診察って何だっけ?








勝利のサタデーナイトフィーバー!!


ケンさん、ノリノリだね!!


絶対哀しみ背負ってないよね!!









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