TOP

プレイ日記 【第15回】

第六章 再会(1)






第六章 再会





ケンシロウの疑いも晴れ、アイリも救出され、めでたしめでたし。

あとは原作と同じように秘孔 建明で視力を回復させて…… て……







天使ですか?

え……君、本当にアイリ?そんなにふつくしかったっけ?
CMでオーブクチュールがどうこう言ってそうな透明感だ……



しかし水色髪のアイリ、良いよね。
旧劇場版以来かな?

バットのメカニック設定といい、ちょくちょく懐かしい要素を出してきてくれるのはオールドファンとしては嬉しい限り。






ま、何はともあれ、これにて一件落着!
さあキサナよ、約束通りユリアに関する情報とやらを話してもらおうか!



……と詰め寄ったところ、キサナは

「また明日ここにお越し下さい」


と告げてご帰宅なされた。




これ絶対来ないやつだ!
何かトラブル起きて明日来れないパターンだ!
下手すりゃどっかで遺体となって発見されるやつだ!






だからといって今話せと追求しないのもまた二時間ドラマのお約束なので、仕方なくジャグレと二人呑みをしていると、帰り際にライラに声をかけられた。


彼女が持ってきたのは、囚人闘技への再出場の依頼であった。

凶王軍に壁を破壊をされて以降、街の治安は悪化し、囚人は増えるばかり。しかし囚人闘技で間引こうにも、デビルリバースがケンにやられた傷が癒えずに療養中であるため、戦えないのだという。

デビル抜きで開催することも可能だが、それは勝ち残った「強い悪党」が街に放たれる事を意味する。それが続けばやがてエデンは壊滅。そうなればユリアを見つける事も出来なくなる――――。そんな、半ば脅迫のような説得を受けたケンシロウは、やむなくリングへの復帰を承諾する。




ま、面倒だけど、相手は所詮デビルリバースが抑止力になる程度の奴らなわけでしょ。余裕っチでしょ。参加はいつでもいいって言ってたし、どれ、試しにちょっくら覗いてみますか。





コロセウムで行えるのは、「囚人闘技」「決闘」の2種類。

「囚人闘技」は、第2章でやったような勝ち抜き方のバトルロイヤル。複数の囚人達を相手に戦い、3回勝ち抜けばクリアとなる。


「決闘」は、レイとやったようなタイマンバトル。
しかし明確に戦う理由があったレイはともかく、誰が好きこんでケンシロウとタイマンしたがるんだ?と思ったが、北斗神拳伝承者に挑戦してみたいという拳士は後を絶たないのだとか。

そんなSASUKE感覚で挑んでこられても困るのだが……





無謀にもケンシロウに挑んできた拳士というのがこの……

んん!?


仮面で顔はわからないし、赤毛ではあるが……
その服と構えにはすこぶる既視感がある

名前は「ジュン」……ジュン?
ああ!!"殉"星だからジュンってことか!







こっちはモロだな。

「兄さん」からケンシロウが悪人だと聞いて決闘を申し込んできたらしいのだが、その兄さんというのはジャッカルのことなのか?それともデビルなのか?



とまあ要するに「決闘」の方では、今まで倒してきたボス……に限りなく似たキャラクターとリターンマッチできるってことか。そのうちレイや獄長のパチもんなんかも登場してくるのだろう。


しかしいくら容姿が似ていようが、所詮はパチもんトンチャモン。
本物達を倒してきたケンシロウが、遅れを取るはずもない。
どれ、格の違いというものを見せてやろうではないか。













秒殺されました。


このトキモドキのアッシュとかいう奴ヤベェ……強すぎる。
だいたい名前が「ア」から始まるトキの偽者が強いなんて思わないだろ……








折角レイを倒して実力を証明したというのに、こんな醜態を晒してしまってはまたリハクが要らぬ小細工を弄しに来るかもしれないので、今宵はここで退散。

嫌なことは寝て忘れようと、そそくさと自宅へと向かうが……






その道中、老婆が悪党達に絡まれているという現場に遭遇。



金品を要求する悪党達に対し

「金目の物を持ってないんじゃ……」


と老婆は弱弱しい声で答える。






流石にそれは通らねえだろ。


老婆の渾身のボケに乗っかりもせず、強引に壷を奪おうとする不心得者達。
見かねて止めに入ったケンシロウは、先ほどの鬱積もあったのか、こんな雑魚ども相手に闘気を纏って北斗神拳奥義を炸裂させてしまう。





北斗百裂拳!



たまらず吹っ飛ばされる悪党達。



そして





割れる壷。



するとそこに、騒ぎを聞きつけて衛兵が登場。

たまたま、偶然にも美術品への造詣が深かったその衛兵の話によると、今割れた壷は、ドゥレブなる高名な芸術家の作品であり、核戦争以前には数十億円の価値がついていたほどの国宝級のツボだったらしい。


ふ、ふ〜ん……

で、でもアレよね。当時は凄い価値があったかもしれないけど、この世紀末じゃあ芸術なんてケツ拭く紙にもなりゃしないから、無価値同然だよね。


…と思っていたら、老婆が

「実はキサナ様から
 1億イディアルで買いたいとの
 申し出を受けていた」


と余計な情報を付与して来た。


ババア!!




そのくせ「弁償なんてしなくていい」とかぬかす始末。


じゃあ今の情報要らなかったろババア!!




そもそもさ、割れた瞬間はハッキリ確認できなかったけどさ、老婆の「ひやぁ」という声の後にパリーンという音がしたことを考えると、ケンが百裂拳で割ったというよりは、老婆がビックリして勝手に落としたってことじゃん?それってケンシロウの罪になるの?最強弁護士軍団の見解はどうなん?

つーかこんな物騒な街でさ、老婆一人でさ、一目で高級ってわかる壷をさ、梱包もせずハダカで抱えてさ、夜中に歩いてる方が悪くない?


そんな和牛水田ばりのクソ正論で責任を逃れられるはずもなく、衛兵から投獄か弁償かの二択を迫られたケンシロウは、半ばヤケクソ気味に弁償を選択。




強敵達との死闘の果てに哀しみを背負い、最強の男となったケンシロウは、今回新たに1億の借金というリアルな哀しみをも背負うこととなったのだった。







※画像はイメージです








日記TOPに戻る