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J-STARS ビクトリーバーサスレビュー
第二回



◆ラオウ様の技



拳王様の攻撃モーションは、ケンシロウに比べて……というか全体的に見てもかなりスロー。とにかく力任せに振り回している感じ。やっぱりそういうイメージなのかねぇ。二段ジャンプも、ケンはできるのに拳王様はできないし。

もちろんその分火力は凄まじい。が、ケンシロウもコンボの繋げ方によってはそれ以上になるし、言うほどアドバンテージは無い。ジャンプアルティメットスターズでは最強との評価もあった拳王様だが、今回はちょっと残念な結果に。それでもCPU戦においてはケンシロウより断然戦いやすく、難易度の高いクエストも楽々こなせちゃったりするので、困ったときは拳王様で剛掌波でゴリゴリいけばいいと思う。



【弱攻撃】


 振り下ろしパンチ

 左アッパー

 右回し蹴り

南斗の城でケンの包帯剥がしたやつかな。

追加入力で続けて剛掌波を撃ってくれる。



★別ルート1

二弾目を強ボタンに変えると、掌打になる。

おそらくマミヤの村でケンシロウの両ほほに傷を作った、あの突風を巻き起こした技だと推測される。よく見ると強風みたいなエフェクトが出てるし。




★別ルート2

三弾目を強ボタンにすると、アッパーになる。









【強攻撃】


 ダブルパンチ

 右アッパー→左アッパー

 全力振り下ろしパンチ


初弾のダブルパンチは、直前に両手を左右に広げる点から、約束の地でのトキ戦での先制攻撃のやつだと推測。アッパーはわからん。

全力振り下ろしは、南斗の城でダウンしたケンに放ったけど無想転生で躱されたやつっぽい。




★別ルート


初弾orダブルアッパー後に弱ボタンを押すと、
連続拳
になる。


追加入力でさらに

ダブルパンチが出る。

こっちのは多分ケンシロウとの最終戦で、最後に出したやつかな。あの力残ってなくて寸止めしたやつ。





【ダッシュ攻撃】



ダッシュからのダブルパンチ。
ダブルパンチ多いなおい。

しかしよく見ると手が若干開いているので、厳密に言うとパンチではない。
南斗の城で落下した後にユリアを見つけて飛び掛った時の絵に似てるかなあ。





【範囲攻撃】



地面を引っぺがして岩石をぶつける技。

リハクの罠を回避するためにやった床めくりを、豪快なちゃぶ台返しに昇華させた感じかな。




【ガードブレイク】



頭部を掴んで真上へと放り投げる技。

すごい高笑いしながら投げるんだが、モーションだけで言えばマミヤの村での戦いでトキを上空に放り投げたやつだと思う。




【ジャンプ攻撃2】



空中回し蹴り。

すごく解り辛いけど、多分トキ戦で「ラオウが戦法を変えた!」って言われたときのやつだと思う。




【ジャンプ攻撃2】



です。

ものすごく当てにくいです。




【スタミナ溜め】



気合溜め。
ケン同様、ゲージ満タンで裸になります。
「この目をえぐれ!」って言って欲しかった。




【ジャストガード】



ケンシロウを含め、ジャストガードは殆どのキャラが「横か背後に回る」という効果なのだが、拳王様の場合は無想陰殺という名のカウンターになる。

喰らった相手はその場で崩れ落ちるので、さらに追撃を入れることが可能であり、見た目も相当カッコイイので是非狙っていきたい。

ちなみにこれ、飛び道具に対しても可能なのだが、跳ね返したりできるわけではない。カメハメ波に対して蹴りで反撃する様は少々マヌケだが、無意識なんだから仕方ないよね。




【アピール】



「恐怖など微塵も感じぬ!」と煽ってくれる。

元ネタは、フドウをボッコボコにしてる最中に哀しみ感じてるか確認した場面ですね。でもポーズは、その台詞を言ったコマよりも、北斗の拳2000の表紙に描き下ろされたやつに似てるかな。



【必殺技:北斗剛掌波】



今やもう拳王様の代名詞、剛掌波

予備動作&飛翔速度ともに可也早く、射程距離も長い。しかも威力も申し分なくまさに非の打ち所の無い存在。大抵の技から繋がるし、空中でも使用可能。過去のあらゆる作品の剛掌波の中でも最も頼りになる剛掌波かもしれん。

ただひとつ不満を挙げるとすると、なにやってんのかイマイチ解り辛い

自分で使ってても、なんか爆発してんな〜くらいにしか思えない。


相手視点で見てみたところ、どうやら大きな火球っぽいのを飛ばしている様子。
なるほど、こういうタイプか。





余談だが、このケンの避けポーズは、マミヤの村で黒王に突進されたときにレイがケンにとびかかって強制的に回避させたときのがモデルじゃないかと思う。










【必殺技:闘気放出】



いわゆる全霊の拳

「受けてみよ!」と言いながらドーム状の闘気を放出。
追加入力で「我が全霊の拳をぉ〜!」と言いながらブン殴るスタイル。

しかしこの技名からも解るとおり、これの真髄は直前の闘気放出にある。
闘気を纏った時点で飛び道具すら通じない無敵状態になり、相手が殴ってきようものなら闘気ダメで返り討ち。その時点で相手は膝をつくので、その後の全霊パンチ確定となる。つまり全霊パンチを当てるのではなく、バリア闘気を当てることがこの技のキモなのだ。

ちなみにこれ、闘気を纏ったまま移動することも可能なので、相手はラオウ様のスタミナゲージが枯渇するまで逃げ回ることを強いられることになる。追いかけてる間は楽しいけど、逃げ切られたら逆に大ピンチなのでその辺は程々に。




【必殺技:新血愁】



拳王様の投げ必殺技は、やっぱり新血愁。

指を突き入れてリフトした後、強烈に地面へボディスラムする。
完全に物理ダメージやん。

一応、3日後ではないけど、約8秒後には秘孔効果も発生する。が、そのエフェクトがダイナマイトが爆発したみたいな感じなのよね。まあお祭りゲーで全身から血を噴出して死ぬわけにもいかんけど。




【超必殺技:天将奔烈】



やはりラオウ様最強技は天将奔烈。

闘気をネリネリしながら「受けてみよ!このラオウの無敵の拳!」。ここまで言われちゃ避けたりなんてできないですよね。真正面から受け止めなきゃ。ガード不能だけど。

両掌から闘気波を豪快にぶっぱなすというセオリー通りの天将奔烈だが、個人的にはもう少し線が太いほうが良かったかな。こういう貫通力高そうなのじゃなくて、相手を後方に吹っ飛ばすのを目的とした技の方が、らしい気がする。






というわけでケンシロウとラオウ様の技紹介をさせていただきましたが
このゲームにはその他にもコンビネーション技なるものが存在する。

特定の攻撃を当てると敵を空中へ打ち上げることができる。
その瞬間、相棒キャラが△ボタンを押すと
宙へと瞬間移動して敵を地面へと叩きつける。

続けてもう一人(最初に敵を打ち上げた方)が△を押すと更なる追撃が入り、

最後に二人同時に△を押すと
「クロスブレイク」
なるツープラトンが発動するのだ。



それをケンシロウとラオウ様でやるとこうなる。


ケンシロウ始動

まずの通常攻撃で相手を打ち上げ。
アッパーをヒットさせると、相手はギャグ漫画のようにキリモミ状態で真上に飛んでいく。

「ケンシロウ!ゆけい!」という掛け合いが、たまらなく良い。
ラオウ様始動
するともう一人が上空に瞬間移動し、敵を地面へと叩き落す。

ケンシロウはパンチ。
ラオウ様はキック。
味方が敵を叩き落とした後、さらに△ボタンで「クロスチェイン」が発動。

ケンシロウは岩山両斬波、ラオウ様は突風掌打で追撃する。


そして最後に両者同時に△を押すと、
クロスブレイクが発動!



ケンシロウとラオウ様のコンビネーション!
というか二人同時攻撃!リンチ!






ケンシロウは北斗百裂拳で、
ラオウ様はWパンチ→左右アッパーで
ボッコボコにに殴りまくり。






最後は百裂拳のフィニッシュブローと
剛掌波を同時にぶちあてて〆!

相手は髪の毛一本も残らないだろう。


今までケンシロウとラオウ様のタッグは、北斗の拳5(SFC)、パンチマニア2、北斗無双のシナリオなんかで実現したが、こういったコンビネーション攻撃は史上初めてだと思う。なんていうか、ありきたりだけど新鮮で、普通に興奮しました。これを見れただけでもこのゲームを買った価値があったというもの。




次回は、ストーリーにおける北斗キャラの扱いなんかについて。