
手配書を手に、シャチの捜索に奔走する修羅達。怪しい者を片っ端から捕まえるその強引なやり方は、直ぐにレイアの目にもとまった。シャチの命が狙われている。その事実を知ったレイアは・・・
シャチは己の目を疑った。荒野の真ん中に、あのレイアが行き倒れていたのだ。助け起こされたレイアは、シャチに告げた。カイオウがあなたの命を狙っていると。その事を伝えるためだけに、レイアはこの荒野へと単身飛び出したのである。そしてもう一つ、レイアには願いがあった。もうこのままシャチを待ち続けることに耐えられない。ならばこのままシャチについてゆき、運命を共にしたいと考えたのである。もはやシャチに、その決意を変えさせることは出来なかった。レイアの命は必ず俺が守る。そう決意し、シャチは再び荒野へと歩き出す・・・
泰聖殿へ急ぐケンシロウとヒョウ。その前に姿を現したのは、タオであった。姉レイアがケン達と行動を共にしていないということ。それは彼女がシャチと一緒に居るということ。そしてそれは、カイオウがシャチを狙っている今、二人の身に危機が迫っているという事を意味していた。ヒョウのことをタオに任せ、ケンは二人の待つ泰聖殿へと走り出す・・・
女が鍵だというなら女から殺すまで。そう言ってレイアへと歩み寄るカイオウであったが、シャチは再びその前に立ちはだかった。だが彼の身体は、既に朽ち果てていた。レイアの盾となり、幾度もその身を吹き飛ばされたシャチは、もはや立ち上がることすら出来なくなっていた。レイアを守るという約束を果たせず死ぬ事に、無念を覚えるシャチ。しかしその時、信じがたい出来事が起こった。女人像が涙を流し始めたのである。幻覚に過ぎない。そう言って目の前の現象を否定するカイオウであったが、その目は再び信じがたいものを映していた。それは、女人像の光と共に立ち上がってきた、既に息絶えたはずのシャチの姿であった。| [漫画版との違い] ・カイオウが部下にシャチの捜索を命じるシーン&修羅がシャチ捜索を行うシーン追加 ・原作でケン達のもとに差し向けられた第一陣の修羅達は登場せず。 ・原作では自分が先に泰聖殿に行くとシャチが名乗り出るが、アニメではこっそり向かう。 ・原作でレイアが合流するのはケン達が3人固まっているときだが、アニメではシャチ一人になったとき。また、アニメでは行き倒れているところをシャチに偶然発見されるというものに変更。 ・原作では秘拳の封じられている場所までヒョウが知っていることになっているが、アニメでは泰聖殿としか知らない。 ・カイオウが泰聖殿に来たとき、原作では仮面を脱いでいるが、アニメでは終始かぶったまま。 ・原作のシャチは左手、右足ともに失うが、アニメでは使用不能になるだけ。 ・原作ではカイオウが外した拳の威力で床が崩壊するが、アニメではレイアの声に反応した光の源を、シャチが開けたため。 ・床下に落ちる際、光に包まれたシャチから一瞬痛みが消えるシーン追加。 ・カイオウがシャチを狙っている情報をケンに伝えたのが、黒夜叉からタオに変更。 ・ケンの行く手を阻んだのは原作では火炎放射器を持った者達だが、アニメでは普通の修羅の集団 ・シャチの目に女人像が微笑んでいるように見えるシーンは削除 |
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