
 ヒョウよりジュウケイの弔いを頼まれたレイアとタオは、イカダで川を下っていた。しかし、既にそこは別の修羅達の領土の中であった。俺達はカイオウ配下の修羅。ヒョウの許可など関係ない。そう言ってイカダへと乗り込んできた修羅は、タオを川へと蹴落とし、レイアを我が物にしようとする。しかしその時、何者かの放った槍が修羅達の背中を貫いた。ボートに乗って現れた一団。それは、あの赤鯱率いる双胴の鯱の面々であった。百人の部下の霊が騒ぐ声を聞き、居ても立ってもいれなくなった赤鯱は、再びこの修羅の国へ戻ることを決意したのである。かつての復讐も兼ね、隊長の修羅に猛然と襲い掛かる赤鯱。老いた体というハンデで劣勢に立たされる赤鯱であったが、形勢を逆転させたのは、眼帯に仕掛けられた含み針であった。視界を奪われた隊長は、鈎針をその体に受け絶命。隊長を失い、戦意を喪失した修羅達は、一目散に逃げ出した。修羅の国に戻ってきた赤鯱の初戦は、見事な大勝利に終わったのであった。
 ヒョウよりジュウケイの弔いを頼まれたレイアとタオは、イカダで川を下っていた。しかし、既にそこは別の修羅達の領土の中であった。俺達はカイオウ配下の修羅。ヒョウの許可など関係ない。そう言ってイカダへと乗り込んできた修羅は、タオを川へと蹴落とし、レイアを我が物にしようとする。しかしその時、何者かの放った槍が修羅達の背中を貫いた。ボートに乗って現れた一団。それは、あの赤鯱率いる双胴の鯱の面々であった。百人の部下の霊が騒ぐ声を聞き、居ても立ってもいれなくなった赤鯱は、再びこの修羅の国へ戻ることを決意したのである。かつての復讐も兼ね、隊長の修羅に猛然と襲い掛かる赤鯱。老いた体というハンデで劣勢に立たされる赤鯱であったが、形勢を逆転させたのは、眼帯に仕掛けられた含み針であった。視界を奪われた隊長は、鈎針をその体に受け絶命。隊長を失い、戦意を喪失した修羅達は、一目散に逃げ出した。修羅の国に戻ってきた赤鯱の初戦は、見事な大勝利に終わったのであった。 そう考えたシャチは、隙をついてケンシロウを奪還しようと考えたのである。予想通り褒美など渡されるはずも無く、切りかかってきた修羅を撃退したシャチは、そのまま広場の修羅達と大乱闘を開始。破裂する部下の死に様は、シャチが北斗琉拳第四の男だということを告げていた。しかし、カイオウにとってその程度の強さなど無に等しいものであった。立ち向かってきたシャチを魔闘気で返り討ちにしたカイオウは、盾として使用してきた大岩も粉々に吹き飛ばし、圧倒。強すぎるカイオウの拳の前に何も出来ず、追い詰められるシャチ。しかし止めを刺そうとしたその時、カイオウは自らに飛来する物の気配を感じ取った。あまりの物量の前に対応しきれず、その身を縛り付けられるカイオウ。魔神を捕縛したもの、それはボートを停泊させるための碇であった。シャチは目を疑った。この危機的状況を救うために現れた男達。その中に見えるは、己の父、赤鯱の姿であった。
そう考えたシャチは、隙をついてケンシロウを奪還しようと考えたのである。予想通り褒美など渡されるはずも無く、切りかかってきた修羅を撃退したシャチは、そのまま広場の修羅達と大乱闘を開始。破裂する部下の死に様は、シャチが北斗琉拳第四の男だということを告げていた。しかし、カイオウにとってその程度の強さなど無に等しいものであった。立ち向かってきたシャチを魔闘気で返り討ちにしたカイオウは、盾として使用してきた大岩も粉々に吹き飛ばし、圧倒。強すぎるカイオウの拳の前に何も出来ず、追い詰められるシャチ。しかし止めを刺そうとしたその時、カイオウは自らに飛来する物の気配を感じ取った。あまりの物量の前に対応しきれず、その身を縛り付けられるカイオウ。魔神を捕縛したもの、それはボートを停泊させるための碇であった。シャチは目を疑った。この危機的状況を救うために現れた男達。その中に見えるは、己の父、赤鯱の姿であった。 意識の無いケンシロウに、赤鯱は語りかけた。息子と出会えたのはあんたのおかげだと。その感謝の意味も込め、自らケンの体を担ぎあげる赤鯱。しかしその背後には、再び浮上してきたカイオウの姿があった。左手に備えられたボウガンが、ケンに向けて放たれる。だが寸前でそれを察知した赤鯱は、咄嗟に体を入れ替えた。シャチの目は、ゆっくりと崩れ落ちる父の姿を捉えていた。そしてカイオウは、全員を地獄に送ることを誓い、再び水底の中へと姿を消したのであった。
 意識の無いケンシロウに、赤鯱は語りかけた。息子と出会えたのはあんたのおかげだと。その感謝の意味も込め、自らケンの体を担ぎあげる赤鯱。しかしその背後には、再び浮上してきたカイオウの姿があった。左手に備えられたボウガンが、ケンに向けて放たれる。だが寸前でそれを察知した赤鯱は、咄嗟に体を入れ替えた。シャチの目は、ゆっくりと崩れ落ちる父の姿を捉えていた。そしてカイオウは、全員を地獄に送ることを誓い、再び水底の中へと姿を消したのであった。 親である赤鯱の目は、一目見てシャチが腐った男ではない事を見抜いていたのだ。そしてレイアもまた気付いていた。反乱分子狩りに遭ったあの時、自分達を助けてくれたボロの背中を見て、レイアはそれがシャチだと気がついていた。そしてその時、彼女はシャチの本当の心の知ったのであった。
親である赤鯱の目は、一目見てシャチが腐った男ではない事を見抜いていたのだ。そしてレイアもまた気付いていた。反乱分子狩りに遭ったあの時、自分達を助けてくれたボロの背中を見て、レイアはそれがシャチだと気がついていた。そしてその時、彼女はシャチの本当の心の知ったのであった。| [漫画版との違い] ・レイア達がジュウケイの弔い中に修羅に絡まれ、赤鯱達に救われるまでのシーン追加 ・原作ではシャチはいきなり修羅達に襲いかかるが、アニメでは一旦約束の報酬を貰いに登場し、先に修羅が襲い掛かる。 ・原作では最初の魔闘気を岩で防いだが、アニメではそれまでにも少しカイオウとの戦闘シーンがある。 ・カイオウが床を破壊したときに、ケンも処刑台と共に地下へとおちる ・レイアが赤鯱と共にカイオウの城に駆けつける。 ・海賊達のモリを受けてカイオウが一旦水の中に沈んでいくというシーン追加 ・原作の赤鯱は、カイオウにモリを放とうとした瞬間に撃たれるが、アニメでは地下に落ちた助けて上にあがろうとしたとき。 ・原作のカイオウは水の中から蘇えるが、アニメではその場では蘇らず、海で赤鯱の弔いをしているところに現れる(次話) ・今際の際の赤鯱に対し、シャチが偽りの狂気を演じた理由を語るシーン追加 ・原作ではハン死後にシャチとレイアが和解するが、アニメではこのタイミングで。 | 
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