
帝都の中では今日も奴隷達を使っての発電作業が行われていた。あまりにも激しいその労働に、1人の老人が心臓発作を起こし、ダウン。
命を賭して戦えば、拳王を倒すことは不可能ではない。しかしその場合は自らも死ぬ。拳王が倒れ、恐怖のタガが外れた拳王軍は、暴徒と化して村人達を襲うだろうということをファルコは見抜いていたのである。村人達を守りたい、そう願うファルコが取った選択肢とは、元斗皇拳最強を自負する自らの右足を切断し、拳王に差し出すことであった・・・
ファルコの片足を一国に値すると評した拳王は、約束通り村をの侵攻を中止した。だがその時、拳王は建物の陰に隠れる邪な気配を察知した。拳王の闘気によって破壊された壁の向こうにいたのは、1人身を隠していたジャコウであった。黒王号を駆り、ジャコウの首を捕らえた拳王は、即刻ファルコにジャコウを抹殺するよう勧告する。邪な目をしたこの男はいずれファルコ自信に災いとなって降りかかるだろう。そう言い残し、拳王は村を後にしたのだった。
アインが開いたその中から現れたのは、致命傷を負ったケンの恩人、ショウキであった。ケンとショウキ2度目の再会は、皮肉にも今生の別れとなったのである。すべての元凶であるジャコウ討伐をケンに託し、力尽きるショウキ。彼を死に至らしめたその青の槍の持ち主は、青光の将軍、ボルツのものであった。| [漫画版との違い] ・中央帝都を前に意気込む北斗の軍の元へ、リハクがジープにのって駆けつけるシーン追加。 ・原作におけるシーノがボルツに、ジャスクがタイガに変更。以後も概ねジャスク、シーノの行動はこの二人が担当。 ・ファルコが呼び出される直前に、ショウキも呼び出され、ケンシロウを見逃した罪としてジャコウに折檻をうけたというエピソードが追加。 ・ファルコがジャコウに呼び出された際、ジャコウの横にミュウがいる。 ・ファルコと拳王が対峙した村が、天帝の村から元斗の村に名前が変更。 ・この村の財産を全てやるから俺は助けてくれ、とジャコウがラオウに懇願する台詞が追加 ・ショウキを殺すとき、原作ではシーノ一人来て水中から貫いたが、アニメではジャコウ、タイガ、ボルツの三人で訪れ、水路の脇道から、ボルツが槍を投げた。 ・息のあるショウキを発見したのが、北斗の軍の一員から、アインに変更。 ・原作のショウキは、皮肉な運命だと言い残して死ぬが、アニメでは悪の元凶ジャコウを倒すよう依頼するに変更。 ・槍の持ち主を特定したのがバットからリハクに変更。 ・原作では燃やした旗をシーノがその手に持っていたが、アニメでは柱に旗を掲げ、ボルツの放った闘気で燃やすに変更。 ・原作ではケンの投げた槍でシーノが死亡したが、アニメではボルツの襟をかんで背後に貼り付けにしただけで、死なず。 |
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