
かつての女戦士・マミヤは、自らの村にある墓地へと訪れていた。ケン達が光を取り戻したこの世を、再び闇が覆おうとしている。その戦いの炎がこの村にまで届かぬよう、マミヤはレイの墓に祈りを捧げていたのである。その時、レイの妹・アイリがマミヤの元へと駆け寄ってきた。マミヤの横で同じくレイに祈りを捧げたアイリは、喜びのニュースを報告。なんともうすぐケン、そしてリンやバットがこの村にやってくるというのである。バットとリンは今、北斗の軍の戦士として戦っている・・・。その事を聞いたマミヤは、レイの戦う勇気が二人に受け継がれていることを知り、心の底から喜ぶのだった。2人は早速その知らせを持って、長老の元へと赴くが・・・
黒王号にて豪快に崖を駆け下り、村へと疾走するケン。その模様を遠くから見つめていたアインもまた、ケンの実力を見んがため、村へと向かう・・・
元斗皇拳。それは闘気を巧みに操り、相手の細胞を滅殺するというかつてない拳法であった。闘気の刃を作り出す元斗流輪光斬で先手を取ったソリアは、次々と闘気の弾をケンへと発射。今までにないその拳の威力に、ケンはたまらずに吹っ飛ばされてしまう。自らの闘気でケンを焼き尽くさんと、ソリアは更なる攻撃を開始するが・・・
残った右手で尚も攻撃を続けるが、最後の全力の拳もかわされ、首元に秘孔を突かれた時点で勝負はついた。激しい連撃を浴びせられ、吹っ飛ぶソリア。元斗は必ず北斗を抹殺する、そう言い残し、ソリアの体は肉片と化して宙に消えた。無関係な者を巻き込んでまで、あくまでも北斗を滅殺しようとする天帝。悪は倒す・・・例えそれが天帝であっても、ケンの思いは変わらなかった。| [漫画版との違い] ケンがマミヤの村訪問、ハーン兄弟救出、ケンvsソリアといった原作のイベントがあるものの、その目的、場所、時期などが原作と大きく異なる。 >マミヤの村訪問 ・原作ではA級反逆者収容所を襲った後だが、アニメではゲイラ郡都を落とした後(マミヤの村に天帝軍が攻めてきた時) ・ケンが訪れた理由が、アスカを預ける為から、行軍中に黒煙が見えたからに変更。 ・天帝軍が攻めてきた理由が、北斗南斗を語り継ぐのを阻止するためから、ケンにゆかりのある村を襲っておびき出すために変更。またそのため、原作では長老を殺しただけで帰ったようだが、アニメではケンをおびき出すために天帝軍が暴れる。 ・長老を殺したのが、ファルコからソリアに変更。 ・原作では長老の墓にマミヤ等が祈っているが、アニメではこの世の平和を願ってレイの墓に祈っている。 >ハーン兄弟救出 ・原作ではA級反逆者収容所の地下に捕らわれていたが、アニメでは西の最後の郡都に変更。 ・助け出したのがケン+アインから、バット+北斗の軍の男に変更。 ・故に、アインが二人の事を語るシーン、斧で切りつけてきた男を吐かせるシーン、助け出された二人がケンにファルコの事を語るシーンなどは削除。 ・原作ではケンが手刀でコンクリートを壊したが、アニメではコンクリを破壊しないまま車で引きずっていく。 >ケンvsソリア ・原作ではバット達のもとへ向かう道中に闘うが、アニメではマミヤの村で闘う。 ・ケンから最初のダウンを奪うのが、ケンの蹴りをガードした後の一撃から、闘気連打を浴びせてに変更。 ・ファルコの事には一切触れず。片目を奪われたエピソードや、その命をファルコに捧げたという場面もなし。 ・破の輪で潰されるのが右手から左手に。また、原作では二つに裂かれるが、アニメでは根元から無くなる。 ・故に、連打を食らう前にケンに掴まれる腕が左から右に変更。 |
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