
突如ケンシロウの前へと現れた南斗五車星の男、風のヒューイ。彼が望んできたのは、ケンシロウとの勝負であった。真空波を飛ばしての挑発にも全く乗ってこないケンシロウに対し、先制攻撃をかけるヒューイ。しかし風のごときその動きも、北斗神拳伝承者には通用しなかった。交錯したその一瞬の間に秘孔を突かれたヒューイは、その右腕を小さく弾き飛ばされるのであった。弟シオンにより傷の手当てを受けたヒューイの顔からは、もはや戦意は消えていた。いずれ南斗五車星の誰かが貴方を迎えに来るだろう。だがそれは俺の役目ではない。そう言い残し、ヒューイは風の旅団とともに去っていったのであった。
、再び風の旅団の報が入れられた。自らに楯突く彼等の存在は、もはや拳王にとって無視できない存在にまでなりつつあった。しかし、それこそがヒューイたちの真の目的であった。拳王自身を誘き出すこと。そしてその果てに自分がどうなるかも、ヒューイには判っていた。
てしまったケンに対し、女は言い表せないほどの感謝を送るのだった。「貴方はこの世紀末の救世主様です!」だが、ケンはその女の言葉を否定した。ケンが旅を続ける理由、それは打倒ラオウという北斗の歴史を守るためのものに過ぎなかった。
兄ヒューイの死に絶叫するシオン。しかし、シオンにはまだやるべきことが残されていた。相手を誘き出し、その力を見極めること。それこそが風の軍団に与えられた真の役目だったのだ。ヒューイの凄絶な死、そして恐るべき拳王の強さを伝えるため、シオンは一人、南斗の都へと駆けるのであった。| [漫画版との違い] ・風の旅団が拳王部隊を襲う〜ヒューイ敗北、以外はすべてアニメオリジナル ・ヒューイの弟、シオンが登場。 ・原作で最初にケンに接触した五車星はフドウで、ヒューイはその場面を目撃していたが、アニメでは最初にケンに接触したのはヒューイで、ケンシロウと戦う。 ・風の旅団の役目は、原作では拳王の進軍を止めるだけだったが、アニメでは敵を誘き出し、そのの力を見極める事という役目が追加。 |
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