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[第57話]
第2部完結 さらばレイ! 
時代は勇者の伝説を語り継ぐ


 ひとり小屋の中へと入ったレイは、閉めた扉に身を預け、皆に出合ったときのことを振り返り始めた。しかし、一つの思い出が蘇るたび、レイの体は少しずつ、確実に崩壊への秒針を進めてゆく。直前に控えた死。その残酷な現実に背を向けることなく、レイは最後の時を迎えようとしていた。

 義星は人の為に生きる星。悔いはない。自分の生涯を後悔無く終えさせてくれた者達の顔を、レイは一人一人思い出し始めた。ケンシロウ、リン、バット、トキ、アイリ、そしてマミヤ・・・。そして、レイが聖母像とマミヤ顔を重なった時、一つの星が落ちた。英雄は全身から血を吹き、その生涯を閉じたのであった。

 強敵シンと同じく、お前もまた俺の中に生き続ける。レイに最後の言葉を贈ったケンは、ゆっくりと小屋に火をつけた。たちまち燃え広がった炎を見つめ、レイの魂を送る一同。その時、ふと夜空を見上げたマミヤは、驚きの声を上げた。マミヤの頭上に輝いていたきずの死兆星が、見えなくなっていたのだ。レイの愛が、最後にまたもう一つの奇跡を起こし
たのであった。

放映日:85年12月26日


[漫画版との違い]
・部屋の中でレイが悶えたり過去を振り返ったりするシーン全てアニメオリジナル
・原作のレイは、部屋に入って直ぐ扉の付近で爆死するが、アニメでは部屋の中をいろいろ動き回った後、爆死


●総集編詳細
今回の総集編で流されたシーン

・十字剣ヌンチャクの男と、その仲間達を葬るシーン
・アイリが七つの傷の男に連れ去られるシーン
・マミヤの村で、ケン、リン、バットと出合うシーン
・水浴びをしていたマミヤの元へと訪れ、バスタオルを剥ぐシーン ↓
・牙一族の巣でアイリが登場するシーン
・アイリに建明を突いて目を治すシーン
・ケンに待っていた北斗の宿命を語る(ジャギ、トキの説明)
・レイ、ラオウに敗北〜新血愁の説明
・ラオウに新血愁を突かれた日の晩、レイが痛みに身を捩じらせるシーン
・マミヤの肩のUDマークを発見するシーン
・ユダ登場するシーン
・レイの呟きによってマミヤが死兆星のことを知るシーン
・ダム崩壊〜ユダとの勝負が決着するシーン
・マミヤに別れの言葉を述べるシーン



・流石にマズかったか
マミヤさん裸だよ!
飛んじゃったよ!

このシーンは、
今回の次回予告(前話流れた次回予告)で流れました。しかし本放送ではそんなシーンはありませんでした。おそらくギリギリで×マークが出たのだと思われる。何故か?多分このシーンが使われるはずだったのは、レイが死ぬ寸前に皆の顔を思い出し、最後にマミヤを想う所だと思われる。本放送でのそのシーンは、マミヤが聖母像と重なってる絵(上図参照)になっています。つまりだ。死ぬ前にアンタ何を妄想してはるのですか、というツッコミはいること間違いなしだと気がついたからですな。よかったよ気がついて。原画の青嶋克己とかいう人は何を思ってそんなものを描いたのか。とにもかくにも情報をくれたまい殿サンクス。
・二連続
総集編としては三回目にあたる今回。天才がまた出てない。前回の総集編(41話)はウイグルが死んだときなんですが、その時も出なかった(一度目はシン死亡前故未登場)。おそらくこれが逆にアミバブームに火をつける結果となったのではないか。当時から某誌などで大人気だった天才が二度の総集編に登場しなかった。抗議殺到。アニメスタッフ困惑。そこで出された結論が「今後はアミバをちょくちょく出す」ということだったのであろう。こうしてヤコブ部下の「俺がアミバ様の部下だった時に・・・」発言や、北斗1と2の最終話にいずれもワンカットだけ登場という偉業を成し遂げたのだ。天才に歴史あり。


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