
拳王軍や村人達の死体の散乱するマミヤの村の広場。その凄惨な光景を生んだのは、リンやバット達の代わりにケン達が流した血。バットは、己が戦えない弱い子供であるという事に悔しさを覚えるのだった。
翌日、メディスンシティーでは、村の子供・リュウが犬に襲われていた。母親は息子を助けてくれと村人達に頼み回るが、皆一様に首を横に振るばかり。この村で犬に手を出すことは許されざる行為とされていたのである。だが、犬の牙が今にもリュウに届かんとしたその時、見かねた一人の村人が、犬目掛けて棒を振り下ろした。犬は即死。結果的にリュウは救われたが、早くも犬を殺した男の周囲は、何者か達によって取り囲まれていた。怯える男の背後から、村の支配者である狗法眼ガルフが登場。ガルフは自分の犬を殺したその男を捕らえ、早速死刑を行おうとする。リュウの母親は男の正当性を訴えるが、当然ガルフは聞く耳もたなかった。ガルフは自分の親友(と思っている)であるブルドッグのセキに男の判決を委ね、セキが一吠えきしたのを勝手に死刑判決と解釈し、男を惨殺。トキの読みどおり、村は拳王の恐怖から解放された悪党達の非道なる支配下におかれていたのだった。その現状を見たマミヤは、早々に薬を手に入れ退散しようとするが・・・
警戒の目をかいくぐりながら、薬を探し続けるマミヤ。やがて大量の薬が運び出されていた薬品倉庫に目をつけたマミヤは、見張り二人を倒して倉庫内へと潜入。陳列された薬ひとつひとつを確認し、目的の物を探し始めた。とその時、暗闇に隠れていた一匹の犬が襲いかかってきた。ヨーヨーの糸で首を締めてなんとか撃退したマミヤであったが、既にそこにはガルフとその部下達の姿があった。またも自分の犬が殺されたことに激しく怒るガルフは、マミヤを捕らえるよう指示。捕まえようとしてきた部下の一人を娥媚刺で倒し、逃走を試みるマミヤであったが、ガルフの放った棘付の投げ輪がそれを阻んだ。高速回転した投げ輪を背に受け、マミヤは気絶。犬殺しの罪を背負ったマミヤに待つものは・・・
町では早くもマミヤの処刑が行われようとしていた。棒に貼り付けにされたマミヤに、その身を食わんとが飛び掛ってくる犬達。恐怖の中でレイに助けを求めるマミヤの頭上には、無情にも死兆星がきらめいていた。| [漫画版との違い] ・ケンが、マミヤがメディスンシティーへ行ったのを聞いた時、バット達がスープを作っているシーン追加 ・バットが自分の弱さを悔いるのが、原作は室内だがアニメでは外 ・バットが旅立ち前のマミヤを見つけたとき、原作では薪を拾ってきていたが、アニメではバケツに水を汲んできていた ・原作ではリュウは腕を噛まれていたが、アニメでは覆い被さられていただけ ・犬を殺した男に、原作ほどセキは近づかない ・マミヤが犬に襲われたり、ガルフにやられたりするのが、路地裏から薬品倉庫内へと変更 ・マミヤが薬を探して町中の倉庫を漁り、最後に大きな薬品倉庫へと侵入するシーン追加 ・自分を捕まえようとしたガルフ部下に、原作では娥媚刺の後に顔面へ蹴りを入れたが、アニメでは蹴りは無し。 ・広場で貼り付けにされたマミヤに、ガルフの犬達が飛びかかろうとするシーン(高くて届かず) ・町外れで村人に犬へお手させていたガルフ部下達と、ケン達のからみシーン追加 |
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