
ケンの挑発をうけた拳王親衛隊は、一斉に広場へと向けて進撃を開始。ケン、レイ、そしてライガフウガは親衛隊達を圧倒するが、実力で劣るマミヤは一瞬の隙をつかれ、ピンチに陥ってしまう。だがその刃からマミヤを守ったのは、先ほどまで恐怖におびえていたカサンドラ兵達であった。彼等はケンの喝によって、拳王の恐怖を吹き飛ばしたのである。そしてその士気は囚人達にまでも伝染し、ついに広場は一部の隙間もないほどの戦場と化したのであった。自らの軍の不利を感じ取った親衛隊のザルカとカシムは、トキの牢への通路を塞ごうと獄内へ。それを見たライガとフウガ、そしてケン達もその後に続いてトキのもとへ。
犯人は、ライガとフウガの師であるソウジンであった。ソウジンやライガフウガを含む風雷門の一族は、拳王に終生使えることを誓った。その掟を破ったライガ達を止めるためにソウジンはこのカサンドラへと来たのである。だが2人の救世主に賭けた思いは、師の言葉でさえも変えることは出来なかった。救世主と敬われるケンシロウを倒すせばすべて片が付く、そう考えたソウジンは、かつての弟子2人を残し、風のように消え去った。
広間へとやってきたケン達に、突如何者かが襲いかかってきた。不意打ちの鋼線攻撃をかわしたケンとレイは、互いに2対1の勝負に圧勝。彼等はソウジンの弟子達であった。後を継いで現れたソウジンは、弟子の仇のため、そして自らの主・拳王のためにケン達と対峙する。だがその時、捕縛から逃れたライガとフウガが現場へと現れた。無益な戦いを止めようと、ソウジンを説得する2人。だが自らがケンを信じ続けるが如く、ソウジンもまた拳王への忠誠を裏切ろうとはしなかった。ソウジン先生は己達の越えねばならない壁、そう決意し、師へと向かって突撃する2人。しかしソウジンの風雷十極拳の前に、2人は接近することすら出来ず、吹っ飛ばされてしまう。だが今のライガとフウガはソウジンの知る昔の2人ではなかった。ケン達と出会い、為すべき事を得た2人は、捨て身の勇気というものを知ったのである。鋼線を喰らいながらも前進し続けた2人は、ついにその鋼線を破壊し、ソウジンと交錯。膝を付いたのは2人、しかしその肉を断たれたのは師の方であった。
トキを捕らえたカシムは、その首元へと刃を近づけ、ケンを脅迫。しかしケンは微動だにせず、逆にトキを殺してみろとまで言い放った。言葉通りさらに刃を近づけるカシム。しかしその切っ先が首に刺さると、突如トキはカツラをとって、正体を現した。ケンはその男が本物のトキでないことを見抜いていたのだ。演技を拒絶した偽トキを一刀両断したカシムは、自らの狙いが時間稼ぎをする事であったことを告白。この間に別働隊が本物のトキを連れ出す手筈になっていたのである。だがケンが秘孔
頭顳を突くと、カシムの指はあっさりとトキの居場所を暴露。裏切りの罪で殺されるという恐怖におびえるカシムだったが、既にその肉体は死んでいたのだった。| [漫画版との違い] ・原作の「ライガ達がミツと共にカサンドラ崩壊を祝う」が「ミツを墓に葬りながらカサンドラ崩壊を報告」に変更 ・広場で、拳王親衛隊と、ケン、レイ、マミヤ、ライガフウガ、カサンドラ兵、囚人達が戦うシーン追加 ・ソウジンとのやりとりのシーン追加 ・ライガ達の頭上に大岩を落とされるのが、トキの牢へ案内する時から、脱出口を確保するために変更(次回) ・ライガ達が棘棍棒で殴られるのは、原作では大岩を支えている時だが、アニメではソウジンの鋼線に巻かれて動けない時 ・獄長が起き上がるシーンは今回は無し。次回に。 ・ザルカが貼り付けにされた手裏剣は、原作では壁に刺さったままだが、アニメでは貼り付けから逃れるときに落ちる。 ・首長処刑刀術を破ったのは、原作では蹴り一発だが、アニメではパンチ連打(殴られてもずっと刀は回転) ・偽トキの男に髭が無い |
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