
心技体、すべてにおいて、トキは非の打ち所のない男だった。そして、誰もが彼を次期北斗神拳伝承者だと認めていた。だが、核の炎が世界を覆ったあの日を境に、トキの人生は大きく変えられてしまった。
だが、トキの居場所を聞き出そうとするマミヤに対し、オババは突如マミヤの運勢を占い始めた。自分は今日死ぬ。占いによってその事を知っていたオババにとって、マミヤは最後の客なのであった。
とある教会の前で、マミヤはバイクをとめた。こんな時代に結婚式を行う滑稽な夫婦が居る。側に腰掛けていた老人からその話を聞いたマミヤは、静かにその教会の中へ。そこには、神に祈りを捧げ、己達の愛を誓う夫婦の姿があった。そしてその時、マミヤは、自分が想う人・ケンのことを思い出していた・・・
己の問題に他人を巻き込みたくないというケンなりの優しさだったのだ。しかし、マミヤは帰らなかった。自分がユリアの変わりに少しでもその苦しみをすくい取れるなら・・・例え自分が愛されないことがわかっていても、マミヤはケンのために少しでも力になりたかったのだ。その2人の報われぬ愛のために、レイは教会の鐘を響かせた。| [漫画版との違い] ・ケンが一度マミヤの村に帰ってきているシーン追加 ・ケンがマミヤの村で、トキが死の灰を浴びた事件を話す(原作ではカサンドラに着く直前) ・核シェルターへと逃げるとき、ケンやトキが地下通路の更に奥まで子供を助けに行くシーン追加 ・ケンに扉を開けないでとシスターが頼むシーン追加 ・トキが核シェルターに入らなかった理由が、定員オーバーから、故障で外から閉めねばならなくなったに変更 ・マミヤがトキの情報を求めて聞き込みを繰り返し、占い師に会い、その後占い師がザコルに殺されるまでのイベント追加 ・ザコルの部下がケンシロウと知らずに襲い掛かり、やられるシーン追加 ・秘孔から目覚めた後、カサンドラに帰ったザコルが、逃亡の罪でウイグルに殺されるシーン追加 |
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