
トキの身に何が起こったのか。その真相を確かめんとするケンは、無駄口をたたくハブを地面に叩きつけてお仕置きするなどしながら、一路奇跡の村へと向かっていた。
リンからユウの体を異常を告げられたケンは、早速横たわるユウの体に秘孔を刺突した。ユウは病気を治されるどころか、放っておけば確実に死んでしまう状態へと変えられていたのだ。あまりにも残忍に変貌を遂げたトキ。その理由を問うケンに、トキは言った。変わったのは俺でなく時代。時代は医学より暴力を必要としているのだと。暴力を賞賛し、高笑いを上げるその姿に、昔のトキの面影はどこにもなかった。
トキが辿り付いたのは、病気が蔓延し、医薬品など何もない村であった。その燦々たる光景を目にしたトキは確信した。今こそ己の北斗神拳が活人の拳となる時であると。そして村は、トキの秘術によって生き返った。人々は、その村を奇跡の村と呼んだ。
トキは、自らに斬りかかってきたユウの父に、度重なる人体実験で見つけた新秘孔・激心孔を突いた。| [漫画版との違い] ・リンを探すバット・レイ・マミヤが、奇跡の村の話を得て砂煙の中を進むシーン追加 ・原作では半年前に病にかかったユウだが、アニメでは数日前 ・ユウ親子がアミバ医院を訪れる際にリンが同行。ユウの母と同じく捕まる。 ・ユウの父が己を掴むアミバ部下を振り払うシーンは無し。よって動きを封じられる秘孔は突かれない ・ユウ、ケンシロウの秘孔によって生き延びる ・ユウの父が激振孔で死ぬとき、ケンシロウは何もせずに死を見送った(原作では無駄にあがく) ・服を切らせるときにアミバが受けた傷が左頬から右頬に変更 |
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