
1800年の長きに渡り受け継がれてきた一子相伝の秘拳・北斗神拳。男児に恵まれなかった先代リュウケンは、4人の男を養子として迎えた。長兄ラオウ、次兄トキ、三男ジャギ、そして末弟ケンシロウ・・・
かつて触れるだけで怪我や病気を治していまうという救世主が現れた村、奇跡の村。喧嘩をしている大男の一人、ゲルツは、その村の生き残りだというのだ。触れるだけで・・・ケンが関心を持ったのは、その部分であった。ゲルツに接近したケンは、殴りかかってきたゲルツを軽く放り投げ、秘孔によってその動きを静止。ケンが不思議な力を持つ男だと知ったゲルツは、急におとなしくなり、己が知る奇跡の村の事を洗いざらい話し始めた。
荒野へとやってきたケンは、エラリーから貰った酒を飲みながら、核戦争前の優しかったトキとの想い出を振りかえっていた。人の体にはまだ現代科学では解明されていない神秘がある。自分は北斗神拳を殺人拳ではなく、一つの医学として活かしたい。己が得た北斗神拳の力を使って無償で人々の体の治療を行っていたトキは、嬉しそうにそう話していた。そのトキが悪魔に変わったとはやはり信じられない。自らの中に生まれた矛盾に頭を悩ませるケン。そしてその時、そのケンを影から見つめる3人の男がいた。彼等の目には人間とは思えぬ妖しい光が宿っていた・・・
残されたゴーダは、秘術で得たという破壊力を活かしてケンシロウを攻撃。だが当然パワーだけでケンシロウに勝てる筈もなかった。放った左拳をあっさりかわされた上、顔面に靴の裏をペタリとつけられるゴーダ。怒って放った右拳も簡単に受け止められて握りつぶされ、再び放った左拳は五指烈弾にて再起不能にされてしまう。頭突きも楽々回避され、モヒカンの下に仕込んでいた刃で捨て身の突撃を敢行するが、カウンターで北斗双龍破を喰らい、勝負はついた。死を目前にしたゴーダから、男達をケモノへと変えた者の名を問うケン。しかし、やはりその口から漏らされた名前は、あの優しかったはずの兄、トキの名であった。| [漫画版との違い] ・ケンがヘイスタックとゲルツの喧嘩の真下をくぐるシーン追加 ・原作ではリンはずっと村に居るが、アニメではケンに会うために村を出て、砂嵐の中力尽きて倒れる。 ・レイ、マミヤ、バットの3人がリンを探す旅に出るというイベント追加 ・エラリーと親しくなって自己紹介をしたり酒をもらったりするシーン追加 ・獣達とのバトル追加 ・アミバの元へジャギがケンシロウにやられたという報が入れられるシーンは削除 ・核戦争前にトキがケンに己の夢を語るシーン、原作ほどボロボロな所ではない |
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