
牙一族達は殺された仲間達の霊を弔うため、近くの村を襲い、生贄とするための人間をかき集め始めた。ゴジバの命により、次々と村人達を殺害しながら生け贄となる若者達を捕らえていく牙一族達。だがその時、予定外のことが起こった。捕えるはずの若者を、牙一族の中でも最も獣に近い男・マダラが、殺し始めたのだ。鉄球付きの鎖を手足にはめてなんとかマダラの動きを封じたゴジバ達は、かき集めた生け贄達、そしてマダラを護送車に詰め込み、アジトへと帰還した。
牙一族のアジトでは、早速捕えた生贄達を用意しての弔いの儀式が行われていた。死んで天国で息子達に使えてくれ。生贄たちに、滅茶苦茶な要求を真顔で要求する牙大王。当然そんな要求を呑むわけも行かず、拒み続ける生贄達であったが、嫌がろうが承諾しようが彼等が殺されることに変わりはなかった。とその時、突如興奮したマダラが身を震わせて叫びはじめた。マダラの獣並の嗅覚が、ケンシロウ達の接近をかぎつけたのである。
爪が残されていた。再び華山分裂拳にて飛びかったマダラは、ケンの肩当てを引き裂くことに成功。しかしマダラの活躍もここまでであった。再び飛びかかってきたマダラに対してケンは、まず五指烈弾にて腕を破壊。更に口を蹴りとばしてマダラの牙を大王に向けて飛ばし、挑発。ラストの北斗破顔拳によって、マダラの肉体は闇に散った。
レイから自分のケープを受け取ったアイリは、初めて目の前にいる男が、兄だと気が付く。しかし喜ぶべきはずの再会は、アイリの目に哀しみの涙を流させた。自分を買った男達の元で奴隷として生きることに耐えられなくなったアイリは、現実から逃げるため、自らの目を潰してしまっていたのだ。| [漫画版との違い] ・ゴジバが率いて生贄達を拐いにいくシーン追加 ・その村にケン達が訪れるシーン追加 ・村に残るリンが、寂しさを覚たり、バットが久しぶりにハーモニカを披露したりするシーン追加 ・マミヤに飛んできた矢をケンが間一派で掴む、と言うシーンが削除 ・マダラ戦とアイリ登場の順番が原作とは逆 ・マダラ牙を牙大王に蹴り飛ばすのが、マダラがやられる寸前に変更 ・ケンの肩当てが、原作ではマダラに奪われて握りつぶされるが、アニメ・引き裂かれる |
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