
兄妹達の亡骸を前に号泣する牙一族と、ボス・牙大王。ケマダ兄貴の仇をうたんと立ち上がったのは、ギバラであった。ギバラは一族の中でも特にケマダに可愛がってもらっていた。その昔、トラックを襲撃したとき、積んであったパンダのぬいぐるみを気に入ったギバラは、その旨をケマダに伝えた。するとケマダは弟たちを一喝し、そのぬいぐるみをギバラの元へと持ってくるよう指示してくれたのだ。屈託のない笑顔でぬいぐるみに頬ずりをする自分に、優しく微笑みを返してくれた兄。その兄を殺したケンシロウ達を殺さんため、早速ギバラは兄妹達を引き連れ、出陣した。だが、ただ殺すだけでは牙大王の怒りは収まらなかった。用心棒達にも、自分達と同じ苦しみを与えねばならない。そう考えた牙大王は、ケン達用心棒の身内を捜し出すようゴジバに命令した。
村では、コウの死を糧にさらに結束を強めようとマミヤによる決起集会が行われていた。強い闘争精神で村人達をまとめ上げるマミヤの姿は凛々しかったが、どこか淋しげな感が漂っているかのようにもみえた。
ケンとレイは、村を後にして闘いの場へと出発。しかし村の外ではマミヤが待ちかまえていた。村の責任者として見届ける義務がある、そして貴方達が逃げ出さないとも限らないという強引な理由をつけ、マミヤはケン達に付いていくのだった。
俺の胸には七つの傷があるとしたらどうする。戦闘後、突如ケンはレイにそう尋ねた。その質問にレイは激しく反応するが、悪党の中を生き抜いてきたレイには、ケンがそんなことをする人間でないことは解っていた。| [漫画版との違い] ・ギバラに関するイベント全て追加 ・牙一族達のアジトを、ケンが長老から聞くシーン追加 ・ケン達の身内を捜すよう指示されたのは原作では一族全員だが、アニメではゴジバ1人 ・マミヤが裸にされた場所が、原作では屋内だが、アニメでは屋外 ・レイの旅立ちの準備が、原作ではブーツを履くだが、アニメではヒザ当てを装着する ・ケンが「俺の胸に七つの傷が〜」と問うタイミングが、原作ではケマダ倒後だが、アニメではギバラ倒後 ・デスバトルチャンプの部下の殺られ方が、原作ではこめかみを貫かれるだが、アニメでは背を刺される |
|
| 第25話へ≪ | ≫第27話へ |