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[第24話]
南斗水鳥拳!強すぎた
男たちの悲劇が始まった!!


 ケマダは再び沢山の兄弟達を引き連れ、ケンシロウへの復讐にやってきた。しかしケンの実力は知っているため、うかつに村へと突撃するわけにもいかず、悩むケマダ。とその時、彼等が屯していた崖の下を、一人の男が通りかかった。男はあの南斗水鳥拳のレイだった。遠方からマミヤの村を発見したレイは、食い物のアテを求めて村へ向かっていたのだ。キザな顔つきだから気にくわない、という理由から、ケマダはレイを襲うことに決定。崖の上から兄弟もろとも一斉に飛びかかる牙一族達。しかし一瞬にしてその大半は、南斗水鳥拳によって輪切りにされてしまった。レイの強さを目の当たりにしたケマダは、アッサリと己等の敗北を確信。頭を下げて許しを乞うケマダ。しかし、既にこの時ケマダには、レイを利用したある作戦が浮かんでいた・・・

 村では、壊されたバリケードを直すために多くの人手が動いていた。マミヤ指揮のもと、精力的に村の修復に勤しむ村人達。そこに現れたのは、牙一族の死骸を抱えたレイであった。レイは、この村で用心棒を探しているとの噂を聞いてやってきたと話し、村へと入るが・・・

 蝶が舞う花畑の側でくつろぐケン達の元に、マミヤがやってきた。リンはマミヤにこの村が非情に気に入った旨を話し、心からの笑顔をこぼす。その後マミヤは二人目の用心棒の話をし、後で水浴びをしようとリンを誘った。

 マミヤが帰った後、入れ違いでケン達の前に現れたのは、噂の用心棒・レイであった。マミヤがケンの女だと思ったレイは、彼女を他の男に取られぬようにしろとの忠告だけしてその場を去ろうとする。だがその時、ぺルと遊ぶ子供達の一人がレイに衝突。その衝撃でぺルがレイの懐へと飛び込んでしまった。謝ってレイからぺルを返して貰おうとするリン。しかしその際、ぺルはレイのふところから一枚のケープを引っぱり出してしまう。その血染めのケープをバットが拾うとした時、突如レイの顔が豹変した。鬼の形相でそれをひったくったレイは、今度は哀しげな顔を浮かべ、その場を後にしたのだった

 村にレイが入ったことを確認したケマダは、勝利を確信した笑みを浮かべた。牙一族は、村を落とすための協力者としてレイを仲間に引き込み、トロイの木馬としてレイを村に送り込んだのだ。強力な助っ人を得、意気揚々と村へ向けて進撃を開始するケマダ達だが・・・

 水浴び場にて髪を洗うリンとマミヤ。何故女なのにリーダーなのかを尋ねてきたリンに、マミヤは答えた。この村はマミヤの両親が2人で作りあげ、自らの命も省みずに育て上げた村だというのだ。しかし、そう話したマミヤの目には、何故か涙が浮かんでいた。とその時、無粋にもその男子禁制の場に入ってきた男がいた。男は用心棒の一人、レイだった。マミヤは、失礼極まりないレイに対して攻撃を仕掛けるが、放ったヨーヨーは真っ二つに。当然パンチもあたるはずもなく、逆にその身を捕えられ、巻いていたバスタオルをはぎ取られてしまった。だがその美しきマミヤの裸体を見たレイの目は、ケンシロウと同じ優しい目つきへと変わっていた。

 その時、けたたましい爆音と共に牙一族が再度村へとやってきた。その爆音に気が付いたレイとマミヤも急いで現場へと向けて走り出す。レイの目には、己の後を追って走るマミヤの姿が、妹・アイリと重るのだった。

 戦闘力で上回る牙一族達は、次々に村人達に襲いかかっていく。とある一団は、民家に侵入し、置いてある水や食料を勝手に食い始めた。民家の中にいた村娘マリーを親から奪い、連れて帰ろうとする一族達。しかしどこからともなく吹っ飛んできた石つぶてが、それを阻んだ。飛んできた方向を見やると、そこには人影がひとつ。しかしそれは既に秘孔を突かれ、死亡した兄弟の姿であった。怒りと焦りの入り交じる一団が民家から出て目にした光景は、ケンシロウによって葬り去られた兄弟達の死骸の山であった。

 ケンの前になすすべなく殺られていく牙一族達。進退窮まったかと思われたとき、ついに切り札・レイが到着。牙一族達はレイに即刻ケンシロウを倒すよう命令する。しかし、レイの指先が切り裂いたのは、助けを求めてきたその牙一族の男であった。レイは、牙一族に比べて明らかに戦力で優るケンシロウ、つまり村側へと寝返ったのだ。そして、双方の拳、北斗神拳と南斗水鳥拳を目撃したケンとレイは、互いに運命的なものを感じるのだった。

 胸に七つの傷を持つ男を倒すまで死ねない。ケンに裏切りの理由を問われたレイはそう答えた。その言葉は、リンとバット、そして七つの傷を持つ男・ケンシロウ本人にも戦慄を走らせた。

 兄弟達を見捨てて逃げ帰ってきた者達を叱咤するケマダ。そして、いよいよケン達の強さに本格的な脅威を感じ始めたケマダは、全てを自分達の親父に報告することを決めた。兄弟達の亡骸を持ち帰り、全員で涙の雄叫びを上げる牙一族。彼等の首領であり全員の親父でもある牙大王も、唸りを上げて息子達の死を哀しみ、村と用心棒達に対しての復讐を誓うのだった。
放映日:85年4月4日


[漫画版との違い]
・ケマダ達がレイに襲いかかる〜やられて仲間に入ってくれるよう頼み込むシーン追加
・くつろぐケン達の元にマミヤが来てリンゴを渡したりするシーン追加
・ペルがレイから血染めのケープを引っぱり出してしまうシーン追加
・レイの目に、自らの後を追ってくるマミヤがアイリとかぶって見えてしまうシーン追加
・牙一族達がマリー達を襲うシーン追加


・全体的に
なんか絵がヘボイ。別にKING編とかならどういでもいいんですが、レイやらマミヤといった美形が出てくると目立つんだよなあ。
・バスタオル剥ぎ取り
アニメではこのシーンでもマミヤの乳首が拝めます。
どっちかっていうとマミヤよりリンの方が露出度高いですが。
・ょぅι゙ょ好き牙一族
「これからは俺達が御主人様だぁ、さあその子をこっちに貰おうかい!」と言って若干5歳のマリーを連れていこうとするのだが、何故連れていく必要があるのか。何をするつもりだったのか。他にも女は沢山居る(腕にナイフを突き立ててきた少女とか)のに何故マリーを選んだのか。そういえば聖極輪の時、超美人のマミヤとアイリに何することもなく殺そうとしていたなぁ。もしかしたら牙一族って幼女にしか興味がないのか…?


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