
テムジナの残したキーワード、緑の大地、悪魔の目。ジーナの村の村長は、その言葉の意味する地を知っていた。村から南へ五百キロにいったところにある、周りを小高い山に囲まれた地。そこに、かつて緑の大地と呼ばれた場所があるというのだ。遂にシンの居所をつかんだケンは、早速村を出発することに決定。ジェニファーがナビゲーターとなり、更に子供達の護身として手榴弾を受け取ったケン達は、一路サザンクロスへ向けて旅立った。だがその時、突如鷲の大群が、村の上空を旋回し始めた。それを見た村長は、ケン一行の行く末に、何か不吉なものを予感するのだった。
ケン達が一路サザンクロスへ向かっていることを知ったシンは、遂に奥の手を使うことに決めた。派手な爆発と共にその封印を解かれた最終兵器は、ゆっくりとレールの上を走りはじめた。南斗列車砲。巨大な砲筒を先頭に従えた巨大な列車砲が、ケン達に立ちはだかる最後の関門であった。
しかしジェニファーは、列車砲の欠点を見抜いていた。あれだけの威力をもつ砲弾は、一度打てばリロードに時間がかかる。一度弾を打たせ、次の弾を込めるまでのタイムラグを作りだせばなんとかなるかもしれない。そしてその一発目を打たせるため、ジェニファーは自らが囮になることを決意していた。必ずKINGを倒して!それが、ジェニファーの最後の言葉であった。止めるケンの手を振り切り、バイクで飛び出したジェニファーは、列車砲の凶弾によってその身を吹き飛ばされたのであった。
ケンに追われ戦艦内を逃げまどうトウダ。とある部屋へと逃げ込んだトウダは、ケンが入ってきたところを殴打せんと棒を構える。しかしその最後の抵抗も、最壁を突き破って入ってきたケンには何の意味も持たなかった。万策尽き果てたトウダに秘孔を突き、ケンはジェニファーの仇をとったのだった。しかし、KING軍の攻撃はまだ終わってはいなかった。バルコムの引き連れたヘリ軍団が、戦艦に向かって爆弾を投下し始めたのだ。降り注ぐ幾多もの爆弾を喰らい、戦艦は炎上。そして、そしてケンが戦艦の中から帰ってくることは無かった。| [漫画版との違い] ・アニメオリジナルストーリー |
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