
荒野を疾走するバットのバギーを、金髪の女の乗るバイクが追い抜いていった。負けじと抜き返そうとするバットであったが、ボロいそのバギーでは土台無理な話であった。ところが暫く進むと、先程のバイクの女が立往生していた。バイクの故障で動けなくなっていたのだ。あっというまにその修理を終えてしまったバットは、その報酬として水と食料を要求。こうしてケン達は、その女、ジェニファーの住むジーナの村へと案内されることとなった。
サザンクロスを発ったKINGの一団が、遂にジーナの村へと到着した。先陣を切ってジーナ村へと突撃してきたのは、ウルフ率いる塊し屋軍団であった。町を破壊することでケンを誘き出すことに成功したウルフは、早速自らの軍団に攻撃を指示。ケンシロウの左右から、巨大なブルドーザーが迫る。しかし、科学の力も北斗神拳には通じなかった。転龍呼吸法で力を引き出したケンは、片腕で一台ずつそのブルドーザーを止めてしまったのだ。動けないケンに、今度は巨大なクレーン吊りの鉄球をぶつけようとするウルフだったが、逆にブルドーザーと同士打ちさせられてしまう始末。更に手刀で真っ二つにされた鉄球を、クレーンの操縦席を直撃させられ、塊し屋軍団自慢の兵器達は脆くも敗れ去ったのであった。残った兵士達も北斗千連脚で葬られ、残るはウルフ一人となったが・・・
ジョーカー、そしてゴラス率いるサンダー軍団は、その模様を崖の上から見ていた。ウルフの限界を感じたジョーカーは、早速ゴラスに出撃を指示。しかし、彼等が向かったのはケンシロウの所ではなかった。ゴラスは、ケンの仲間であるリンとバットを人質に取ろうと考えたのだ。応戦するジェニファーを退け、ゴラスは見事リンとバットの捕獲に成功。2人をロープで引きずられ、荒野の彼方へと拐われた二人は・・・
ケンが追いついてきた事を確認したサンダー軍は、広い荒野でケンを迎え撃つことにした。元スピードレーサーである技術を生かし、バイクで縦横無尽に攻撃を仕掛けるサンダー軍。だが、ケンのスピードとジャンプ力は、バイクのそれを遥かに超えていた。部下を全滅させられ、ただ一人残されるゴラス。だが、まだゴラスは奥の手を隠していた。砂漠の向こうから砂煙を上げてやってきたもの、それは戦車であった。もう人質など要らないとばかりにリン達を解放し、戦車へと乗り込むゴラスであったが・・・| [漫画版との違い] ・アニメオリジナルストーリー |
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