
ウォリアーズの本隊に追いついたその男は、ケンが自分達を追ってきていることを報告。だが、次の瞬間、男の突如その肉体を崩壊させた。ケンは、この男の死をもって、ウォリアーズを全滅させるという意志を伝えたのである。そのケンの復讐心を知ったウォリアーズは、仲間の一人、フォックスの身を案じた。フォックスの小隊は、まだ本隊と合流していなかったからだ。しかし、迎えに行こうとした部下達をジャッカルは制した。隊の中でもずば抜けて強いフォックスなら勝てるかもしれない。たとえ負けたとしても、その分俺達は遠くに逃げることが出来る。ジャッカルにとって、自分の右腕であるフォックスの死も、ただの時間稼ぎに過ぎなかったのだった。
自らが全く戦う意向がない事を示し、頭を下げ続けるフォックス。しかし、ケンがとても許してくれそうにもない事を悟ったフォックスは、突如仰向けに寝転び、己の無抵抗ぶりをアピールしてきた。しかし、それは罠だった。先ほどと同じように、ケンの攻撃を跳躍でかわし、跳刃地背拳で仕留めようと考えたのだ。ところが、ケンは近寄るどころか、突如側にあった大岩をフォックスに投げつけてきた。ケンは先程の跳刃地背拳を目撃していたのである。大岩を避け、宙に舞い上がったフォックスを、ケンは逃さなかった。一瞬にしてケンはフォックスの真下に入り、背後を取ったたケンは、そのまま秘孔
新一を刺突。意思に関係なく口を割らせるその秘孔は、見事フォックスの口からジャッカルの居場所を吐かせたのだった。悪あがきするフォックスを岩へと蹴り飛ばしたケンは、早速聞き出した地、ビレニィプリズンへと向けて出発した。
サザンクロスでは、サキという名の少女がユリアの世話役として就任していた。優雅で美しいユリアに、感動すら覚えるサキ。しかしサキは、その美しさの陰に潜む寂しき心を感じ取っていた。
である。もはや話をするだけ無駄だと判断したジャッカルは、一瞬の隙を突いて外へ脱出。続け様に投げ入れられたダイナマイトによって、部下達は無残にも全滅させられたのだった。だが、ジャッカルに安堵する暇は無かった。自らの最も恐れるあの男が、顔を踏みつけてきたのだ。得意の演技でケンシロウの隙を突こうとするが、失敗。さらにダイナマイトを投げつける南斗爆殺拳も、ケンには全く通用しなかった。ジャッカルの命運も尽きたかに思われたが・・・| [漫画版との違い] ・トヨの村の子供達は、原作ではジョニーに預けられるが、アニメではそのまま村で待機 ・メッセンジャーにされる男達は、キャンプを張っていたのではなく、村を襲っていたところをケンシロウに倒される ・原作ではフォックスは小便中に壁から飛び出してきた手に捕まれるが、アニメではフラフラ現れた部下が突然破裂したので警戒して壁に近付いたところを捕まれる。 ・ジャッカルが店内へ投げたダイナマイト、原作、1本 → アニメ、3本。 ・バーのマスター、原作ではジャッカルに殴られるが、アニメではその前に帰る。 ・ホーク、登場せず。 ・ジャッカルが南斗爆殺拳で戦うシーン追加 ・ジャッカルが追いつめられたところをジョーカーに救われるシーン追加。 ・ユリアの世話係としてサキ登場 |
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