ゆうどうだんは
| 流派： | 泰山流双条鞭 |
| 使用： | ウイグル（対 空手家） |
| 登場： | 北斗の拳（53話）/アニメ版（39話）/ モバイル真・北斗無双 |
ウイグルが使う泰山流双条鞭の奥義。相手の身体に二本の鞭を巻きつけ、バラバラに引き裂く。カサンドラを脱獄を企てた空手家を処刑する際に使用した。
泰山流双条鞭は、スケールがデカいとは言え「普通の鞭」である。しかしそれを常識の領分から逸脱させてしまっているのが、この熊胴断波の存在だ。
だっておかしいじゃんこんなスパスパ切れるの。いや普通に鞭を振ってその先端で切るとかならわかるよ。マッハ超えてんねんから。でも縛って切るのは無理でしょ。鞭の素材って編みこんだ革とかだよ。切れる前に肉が潰れるって。しかもこれ、技名からして熊の体でも切れるってことよね。ヤバすぎでしょ。
もしかしたら鞭自体になにか仕込みがあるのだろうか。男塾でスパルタカスが牛をバラバラにしてたけど、あれは刃物が仕込んである特殊な鞭だった。しかし作中の描写を見る限り、獄長の鞭にはそんな気配は無い。
それにこれ、2本の鞭を巻き付けてるけど、その2本って繋がってないからテンションかけらんないよね。切れる切れない以前に、どうやって締め付けてるのかすら解らん。もはや鞭自体が意思を持ってないと無理よ。民明書房の域を超えてファンタジーなんよ。
この謎を解決するヒントとなりそうなものが、同じ泰山流にある。
それは、ヒルカが使う泰山妖拳蛇咬帯だ。
TVアニメ版限定ではあるが、ヒルカが蛇咬帯を人に巻きつけ、バラバラにするシーンがある。ただの布なのに人体をスパスパ切断できるというこの現象は、熊胴断波と大きく通ずるものがある。
また、ヒルカはこの蛇咬帯を己の手足のように操れるらしいが、これも先程述べた「鞭自体が意思を持っているかのよう」という特徴と合致している。これらの共通点から見て、この両拳には同じ極意が用いられている可能性が高い。
だからといって、その極意の正体が明らかになるわけでは無い。なんなら泰山妖拳蛇咬帯の方が更に理解不能な技なのだから、余計に謎は深まったとすら言える。しかし、この超人技が泰山流に共有されているという事自体は興味深い。北斗や南斗が到達した人外の域に、泰山流は辿り着くことが出来なかった。故に彼らは武器を用いた独自のアプローチによって人外を目指し、この人体切断術を編み出したのではないだろうか。
ちなみにスマホアプリ『モバイル真・北斗無双』にて初のゲーム作品デビューとなったが、鞭を地面に打ち付けて衝撃波を走らせるという全く別モンの技になっていた。いや、寄せる気ないなら無理に出さなくてもええよ…