北斗逆死葬
ほくとぎゃくしそう
流派: |
北斗琉拳 |
使用: |
カイオウ(対 ケンシロウ) |
登場: |
北斗の拳(205話)/アニメ版(150話)/
北斗の拳3 |
北斗宗家に虐げられてきた男達の反逆の拳。
北斗神拳伝承者が必ず
北斗七星の星列の動きをとることを逆手にとり、北斗七星の形に置かれた石柱によってその動きを封じる。
カイオウによってこの場所へと誘導された
ケンシロウは、自らの動きを悉くこの石柱に阻まれ、そのたびにカイオウの攻撃を喰らった。
死角の動きである北斗七星の型に移動する歩法。これで思い出されるのは一つ、リュウケンがラオウに使用した、北斗七星点心である。そう、この北斗逆死葬とは、北斗七星点心に対抗するために編み出された奥義なのだ。逆に言えば、七星点心は北斗琉拳がわざわざこのような罠まで用意してまで封殺しようとするほど驚異的な奥義だという事である。そりゃ拳王様も大苦戦強いられるはずだわ。
しかし正直言って、この奥義は無理がある気はする・・・。この石柱のとおりに相手を移動させるには、条件が多すぎる。スタート位置とか、ケンの描く七星と石柱の七星の角度を一致させるとか、多くの偶然が重ならなければ威力を発揮しないように思える。まあその辺りは歴代の北斗琉拳伝承者のウデと知能といったところか。そのように相手をうまく追い込める技術も求められているのだろう。しかしそれでも、本来ならケンほどの男であれば、自分の動く先に石柱があることくらい感覚で判るはず。それを防いでいるのが、硫摩黄煙なのではないか。硫摩黄煙による状態異常により、感覚を鈍らせ、物体を感覚で避けるという初歩的な能力を封じるのもこの奥義の一環なのかもしれない。石柱、追い込む技術、硫摩黄煙という3つの要素が加わって、初めて効果を発揮する拳なのだ。