蒼天リジェ 18〜21話
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2019年7月28日 |
7/27日、22時よりBSプレミアムで放送された
「セカンドの美学」は、1時間半まるまる
ラオウ様を特集した内容だったとのことです。
勿論私もメチャメチャ楽しみにしていたのですが、1週間前ほどから急に家のBSが映らなくなり、アンテナを木刀で殴ったりしてみたものの効果が無く、懇意にしている電気屋さんも夏季休暇で来週まで無理とのことで、結局視聴することは叶いませんでした。
クソが!!
ま、そのうち配信なり再放送なりあると思いますので、感想はその時にまた…。
どうやら
ラオウ様の年齢に関する重要な証言もあったとのことで……これは歴史が変わりそうですねぇ。
というわけで、今回は溜まってた蒼天リジェの感想をまとめて。
展開がスローなので、これくらいのペースの方が書きやすいなぁ。
[前回まで]
ジェネシスのアジトを探す拳志郎たちは、敵が資金集めのために作ったという奴隷農場へ。お得意の変装で潜入するも、すぐに面倒臭くなった拳志郎は、力ずくでアジトの場所を聞き出すことに。銃を構えた兵士達に囲まれる拳志郎とヤサカであったが、カロル・ゴールマン総督の発砲の合図が終わった時、既に二人はマッハの速度で兵士達の後ろに回りこんでいたのだった。
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ちなみにゴールマンのモデルは、
日産の元会長……と思いきや、
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原先生によると、
20世紀前半のオランダの政治家である
アントン・アドリアーン・ミュッセルト
という実在の人物であるらしい。
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[18話〜20話 感想]
兵士達全員(+田楽伝)を気絶させられ、ぼっちとなったゴールマンに、某興行の社長ばりに圧をかける拳志郎とヤサカ。
しかし、エリカの存在に気付いたゴールマンは、農場の奴隷達を笛で集合させ、これまた某興行の社長ばりに圧をかけ、エリカを捕えるよう命じる。
ゴールの脅しに逆らうことが出来ず、死に物狂いで襲い掛かる奴隷達。だがエリカは、あえて彼らの攻撃をその身に受け、続けざまの
慈母パワーで奴隷達をデトックス。拳志郎の推察によると、どうやらエリカがエモさを感じたときに慈母リティが発現するらしい。
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ちなみに奴隷達が逃げようとしたとき、
ヒムカっぽいシルエットの人とぶつかっているのだが……
アニメに準ずるなら、一応この人がラスボスになるわけだが、それにしてはえらく地味な初登場ですねぇ。極十字聖拳の人の方がよっぽど雰囲気あったし…。
天斗マスクをしてない事を考えると、もしかしたら漫画版では天斗に属していないのかも?でもそれだと北斗+天斗というアイデンティティが無くなるしなぁ。
スレイブアタックが失敗に終わっても、まだまだ粘るゴールマン。
今度はいきなり照明弾を撃ち上げた。
それは
「極地無条件殲滅指令(ダウンフォール)」発令の合図。
地響きと共に現れたのは……
地を埋め尽くすほどの死霊の軍団と、
ブラキオサウルス級の牛と
その牛3頭が引く牛車に乗った
大巨人×2でした。
世界観がダークファンタジーの域。
ベルセルクかな?
ていうか、照明弾あがってから到着までえらく早いですね。
近くでずっとスタンバってたのかな?かわいいね。
彼らは、この地のミシュマー(番人)。
画像右の
獅子の仮面の方が、
シャムライ。
多分、オシシ仮面のパクリ。
画像左の
虎の仮面の方が、
コムライ。
「巨人」の「虎」……これは禁断の組み合わせ。
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ちなみに辻先生によると、巨人が虎と獅子の仮面を被っているのは、章烈山戦の前に拳志郎が言った
「いかに巨大でも人は人…虎や獅子にはなれんよ」
という台詞へのアンチテーゼとのことです。
そういうの、もっとください!
エリカ達を逃がすため、襲い来る大量の死霊兵を撃退していく拳志郎とヤサカ。
だがその混戦模様の中、巨人達は、敵味方関係なしに攻撃を開始。
シャムライの棍(九節棍に可変)と、コムライの鎖鉄球が、二人を攻め立てる。
しかもそれらの武器には
天斗の力が込められており、コール大佐の
毒効果や、北斗孫家拳ばりの
闘気吸収、ニューロンに刺激を与えて
肉体の感覚を封じる等、様々な効果が付加されている模様。ズルい。ズルいぜ。
厄介な相手を前に、遂に拳志郎も本気モード。
リジェネシスでは初となる、転龍呼吸法で
上着をボン!
そしてその背中には……
十字の傷が!
これは、拳志郎が飛燕から舞裂爪破弾を受けたときの傷。
そして師・鉄心の背中にも、魏瑞鷹から受けた同じ傷が刻まれている。
「俺も我が師父のごとく
おまえに刻まれた背中の傷を…
負って生きよう!」
と、あの時拳志郎は言っていましたね。
にも関わらず、その後の天授の儀の時には
キレイさっぱり傷が消えていたんですよね…
その事がずーっと気になっていた辻先生は、
今回自らの手でその「傷」を描くことで、長年に渡るモヤモヤに終止符を打ったのだと語っておられます。
そんな、アンタ……原作の矛盾を自分の手で修正するとか……全ての漫画ファンが妄想する夢やないですか……凄すぎるよ先生。
服ビリした拳志郎でも、まだ梃子摺る程の強さを見せるシャム&コム。
想定外の苦戦を強いられる拳志郎は、突如イギリスの掃除機ばりの吸引力で息を吸い込み、
血管をギュンギュンにするというナチュラルドーピングを開始。
転龍呼吸法の、更にその上を行く北斗神拳版SS2.
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北斗爆氣功破!!
「気」じゃなくて「氣」なのがポイント!
北斗七死闘氣断以来となる「氣」!!
と、ここまでが先月号までの内容。
先日発売された第3巻に全て収録されていますので、皆さん買いましょう。
[第21話 感想]
こっから今月号の感想。
爆氣功破によってパンプアップした拳さんが、構える。
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こ、この構えは……!!
見た目だけデカくなったアミバ流北斗神拳とは違い、ちゃんとパワーアップを果たした拳志郎は、
巨人達の天斗武器をバコバコと破壊!日本ブレイク工業!
更に、圧縮させた凄まじい闘気を
一気に放出!
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北斗神拳奥義
天破豪活殺!!
こ、これは……
天破活殺の上位技ですかぁーっ!?
プラスされた「豪」の字が、メラでいうところの「ミ」であったり、バギでいうところの「ムーチョ」みたいなことですかぁーっ!?
「剛」じゃない所に少し外してきた感じがするのは気のせいですかぁーっ!?
北斗七星型に放たれた闘気の弾がシャムライとコムライの体に直撃。
その威力は巨人である二人の身体を吹っ飛ばし……はしたものの、秘孔を突かれた形跡は無し。
どうやら「豪」のほうは、単に
強烈な闘気弾でぶっとばすという、どちらかというと
剛掌波よりの技だったらしい。いや、無双シリーズにあった天塊千烈掌の方が近いかも。
仮面が吹っ飛ばされたことで、二人の素顔も顕に。
わりと精悍な顔つきですね。ちゃんと髪型にお手入れが行き届いているところに若干のイラ立ちを感じますね。デビルさんの無造作ヘアー馬鹿にしてんの?。
ここから回想。
巨人ズは、コールのような紛い物ではない、本物の
ホレブ族。
その一族には
驚異的な治癒能力が宿っていたが、そこを軍に目をつけられ、人体実験用の検体として相当エグい目に遭っていたのだった。
まあ、不死身キャラあるあるですよね。「亜人」とか「無限の住人」でも実験されてたもんね。ただホレブ族の場合はあくまで「傷の治りが早い」だけなんで、最終的に兄弟以外は全員死亡。実験というのは建前で、本当はホレブ族が怒った時に出る赤い眼が気に食わないだけなんですって。クズやね。
ちなみに二人が捕らわれた場所は、死海のほとりとの事。ということは、イスラエルかヨルダンということになる。当時(192X年)その地を統治委任領としていたのはイギリスなので、実験をしていたのはイギリス軍、なのかな?軍服だけではよくわかんないな。
遂には
目玉に銃を連射という、もはやなんで死なないのレベルまで拷問が過熱し始めた頃、
我らが光 シメオン・ナギットが登場。
拷問兵士の精神を操って銃で自殺させたり、失われた兄弟の眼をパアアァっと修復するなど、奇跡のパゥアで二人を救出する我らが光 シメオン・ナギット。絶望の底から救いあげてくれたその神々しき男に、一瞬にして心を掴まれた兄弟は、我らが光
シメオン・ナギットの双槍となり、命を尽くして戦う決心をしたのでした。
……といったところで次号へ続く。
なんでデカくなったのかの説明は!?
[総括]
ここ数ヶ月の内容として注目すべきは、やはり大巨人
シャムライ・コムライの二名が登場したことでしょう。
シャムライは、TVアニメに登場した
シャムラと名前が似てますし、規模は違えど双方とも巨体。そして気を吸収するという戦い方という共通点があります。コールもアニメ→漫画で逆詐欺レベルの進化を果たしていたので、こっちのほうもシャムラの劇的変化キャラである可能性はありますね。
バトル描写に関してはもう
溜息が出るレベルの迫力。これまでもデビルや章烈山といった巨人達との戦闘はありましたが、彼らよりも相当「動ける」だけに、更にインパクトが増している。ただ、そんなデカいくせにめちゃ機敏に動いてるので、少し違和感もあるかな。デビルも相当動けるほうだけど、巨人ならではのもっさり感もあったので、あれくらいが丁度いい気もする。
あと、メチャデカくて、メチャ重くて、メチャ早いくせに、
どうも物理的パワーに欠けているのも気になります。棍は拳さんに片手でガードされるし、鉄球はヤサカの回し蹴りで跳ね返されてるし。拳さん達が苦しんでるのって、ほとんど天斗パワーが原因なんだもの。
ま、北斗において武器が冷遇されるのは今に始まったことじゃないですけどね。次話からは二人とも拳法で戦うみたいなので、多分そっちのほうが強くなるんでしょう。多分。