蒼天の拳リジェネシス
第7話 |
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2018年5月28日(月) |
なんかすげえ久しぶりな気がする蒼天リジェ感想です。
漫画のほうです。
ようやくコール大佐の秘孔を捉え、左腕の破壊に成功した拳志郎。
だがコールは「創生!」とか言ってみるみるうちに傷を修復してしまう。
だが拳志郎は絶望するどころか、コールを壊れないサンドバッグ扱いし、今度はその体に
三百発お見舞いすることを宣言。どっから出てきたその数字。
「デフネス」や、「ボケカス」といったカタカナを交えながら挑発をしてくる拳志郎に対し、コールはご自慢の天斗聖陰拳をもってそれに応える。
「蒼炎無幻の構え」
「構え」の名前を自分で言うという北斗史上初の行為を平然とやってのけながら、
両手に纏わせた闘気を炎へと変えるコール。
蒼炎ってことは
青色い炎ってことかしら?
つまり通常より温度高めってことよね。シュレンドンマイ。
その燃え盛る手で繰り出される無数の掌打を、先ほど予告した三百発の拳を使って一つ一つ叩き落していく拳志郎。
ならばとコールは、更にシュレンを落ち込ませるような
巨大な手型の炎を放出するという奥義で追撃する。
またムツカシイ名前の奥義使いやがって……
出ねえよそんな漢字。
しかし
胸から手を発射する業界においては拳志郎のほうが先輩。
なので久しぶりに女人像張り手が見れるかと期待したのだが、拳志郎が対抗策として選んだのは
150発のパンチを一つの塊にして発射するという、それはそれで凄い技であった。
先に使った拳を合わせ、放ったパンチの総数は
180。
それでも命中させられたのは
たった一発……
負った怪我は双方とも同じ程度であったが、コールは再び
「では創生」と言いながら、負傷した右肩をみるみるうちに修復。「では」がとてもムカツク。
一方の拳志郎も
秘孔と筋肉と気合で、あっという間に出血を止めてみせたものの、傷は傷。完全治癒してしまうコールとの差は開くばかり。
しかし、コールが燃える手で更なる攻撃を仕掛けようとしたその時……
突然の闘気消失!
こ、これは一体!?
闘気というのはいわゆる生命エネルギーのようなもの。放出し続ければ尽きるのは必然。しかしそれならば、
同時に体力も消耗していなければおかしい。にも関わらず、コールの場合はそういった様子がまるで見られない。
これは何かおかしい……
するとコールは、右目の機械の中から
「何か」を取り出してゴックン。
その瞬間、
再びあふれ出す莫大な闘気!!テンションMAX!!
まるで「何もしてませんよ」と言わんがばかりにテンションMAX!!
しかし……彼のとった怪しい所作は、その場の全員にバッチリ目撃されていた。
「それ……イカサマくせえな」
至極真っ当な拳志郎からのツッコミに激怒し、渾身の一撃を放つコール。
だが心臓を捉えたかに見えたその貫手は、拳志郎の強靭な胸筋によって阻まれ、さらにはその
胸の筋肉の圧縮だけで指の骨をバキバキに折られてしまう。
そして漏れる
「はひぁ」という情けない声。
終わったな。
それ出ちゃったら終わりよ。
それでも俺には
「創生」があると、再び傷を修復し始めるコール。
しかし患部をジワって治していくその技を、何度も何度もただ指をくわえて待ってくれるような優しい拳志郎ではなかった。
「ちんたら治してんじゃねえぞ」
そう言って、再び
181発目からのカウントを再開し始める拳志郎。
創生の暇を与えぬ怒涛の連続攻撃!
アニメ北斗なら確実にテーレッテー案件!
個人的に、間に挟んだ「治せ!」が狂おしく好き。
先ほどまでの傲慢不遜たるマッドサイエンティスト具合はどこへやら。
拳志郎のラッシュに手も足も出ず、惨めに攻撃の中断を懇願するコール大佐。
するとその時、ダウンした彼の右目から、数粒の玉が散らばった。
それは先ほどコールが、クロちゃんばりに食べた事実を認めようとしなかった、彼の
闘気の源と思わしき丸薬に間違いなかった。
コールは、真の「天斗の一族」ではなかった。
ヤサカによると、その一族は古来より
「龍神因子」なる、光を放つ特殊な遺伝子を持っており、そしてその特異な神秘性から、
創天龍人(ドラゴニアン)と呼ばれ、崇め恐れられていたという。
そしてその一族の中から生まれた
一人の天才が、遺伝子を操る術を生み出し、その血脈を継承していった。しかしその一族の中でも力を使えるのは限られた者だけであり、コールはそれを薬物の力に頼って引き出していたのだった。
……と、完全に解説ポジにまわり始めたヤサカ氏から、天斗に関する懇切丁寧な説明があったところで今月は終了。
【感想】
拳志郎vsコール大佐編もようやく終わりが見えてきました。
長らくのご愛顧ありがとうございました。
最初の中ボスにしてはやけに強ぇなぁと思っていたら、なんと
お薬の力を頼っていたらしいコール大佐。いけすかねぇキャラだっただけに、その高慢チキな態度やお顔が崩れていく様は実に爽快であり、拳志郎による一気呵成の逆襲劇に興奮を禁じ得ない第7話でした。
しかしイカサマだったとは言え、他所から得た力でこれだけのパワーアップを果たしたキャラは初めてじゃないですかね。狂雲の阿片は恐怖を克服するために用いてただけだし、アミバの強化秘孔も所詮はハブ・ギュウキ程度、自身に突いたのは失敗。コウケツのマイペットは問題外。それに対して
コール大佐のエセ天斗の強さは、偽者ではあるが本物と言えるのではないでしょうか。
その神の力を引き出したあの丸薬を、もしコール自身が精製したのであれば、現在ストップ安の彼の株価も盛り返す可能性はありますね。ハルトパパらを化物に変えたあの実験も、私兵作りの為などではなく、最終的に己自身が丸薬無しであの力を発現できるようにするための研究だったのかも……。次話で不完全なその術を自らに施し、うわらばすることのないようお祈りしておきます。
そして、また新たな設定をぶちこんできましたね。
龍神因子に、
創天龍人(ドラゴニアン)でしたっけ?
龍神因子ってのは要するに
"北斗宗家の血"の天斗版みたいなものなんでしょうけど、言い方がぼんやりしてる北斗側に対し、「龍神因子」ってガッチリ名称つけちゃってる天斗側に若干のダサさを感じますね。すごく自意識高そう。
ドラゴニアンに関しても同じ事が言えますが、その名前を聞いた時から私の頭の中に
ドラゴンとポメラニアンのハイブリッドみたいなイメージが浮かんで消えないんですよね・・・
流行れドラゴニアン。
あと、ゼノン本誌のほうにもチラッと掲載されていた、
堀江信彦氏と、アニメ蒼天リジェの監督である
鹿住朗生氏へのインタビュー記事が
「アニメ!アニメ!」様のほうに掲載されていました。
で、その中でサラッと
アニメにも天斗聖陰拳が登場するとの記述があったんですが……え、それ発表されてましたっけ?うち初耳ですけど?
画像を見る限りでは、やはり
以前ご紹介したシムオン・ナギットらがその使い手であるらしい。仮面のデザインが西洋っぽいからそんな気はしてた。
しかし、
アニメに劉宗武が出ないのが確定したのは無念の極み。まさかとは思っていたが……。でもまあ潘親分のような理解不能な改変されるくらいなら、最初から出ないほうが幸せかもしれん。
しかし宗武を削ってまで出してくるってことは、NSP的にはかなり
天斗聖陰拳を推していきたい意向があるんですかね。コールにしてもヒムカにしてもナギットにしても、あんまり朋友になりそうにないんだけどなー。