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フィギュアレビュー
2015年8月22日(土)

レビュー残り三回。


第13弾
フィギュア



北斗グッズと聞いてまず最初にフィギュアを思い浮かべる人は多いであろう。
だが私は元来フィギュア系にあまり興味がなく、ハッキリ言って苦手分野だ。
が、たまに無性に気になる野郎に出会うこともある。



←以前ご紹介したこれなんかがそうだ。








まあ要するに変なのが好きなのだ。

そんな偏屈が選んだ幾つかのブツを御紹介。



炸裂 奥技シリーズ其之一
岩山両斬波






まずはこちら。
ケンシロウが裂帛の奥義を繰り出した瞬間を造形化したご存知炸裂奥技シリーズ
その記念すべき第一弾です。
ちなみにシリーズと謳ってはいるものの、其之二(残悔拳)が最後の模様。





アポッ






説明するまでもないが、モデルになっているのは、第3話「秘拳!残悔拳の巻」で、力自慢のスペードの部下に対して岩山両斬波を喰らわせたシーンですね。

原作じゃこの時既にケンさんは生きる資格がどうとか言いながら服を破いた後なんですが、何故かこいつは着衣しております。










人形の大きさは、オロナミンCの瓶よりちょっとだけ高いくらい。
そういえば昔、これと同サイズのキン消し持ってたなあ。
ドライバーだったか、バスターだったかを繰り出してた奴。






彩色するとこうなるらしい。
ここまでいくと、通常のフィギュア同様に飾っておけるレベルだ。



という風に、かなり魅力的な一品ではある事は確かなのだが、最初に言った「変なの」という観点で言うなら然程でもない。むしろ至極真っ当なブツだ。

しかし私がこれに注目したのには別の理由がある。

それは箱の側面に書かれた岩山両斬波の解説文だ。



岩山両斬波の解説といえば、少し前にご紹介した北斗百技拳シリーズでもあったが・・・



ハッキリ言って物足りなかったので、こちらでリベンジというわけだ。

数ある北斗神拳奥義の中でもよくイジられる、この岩山両斬波。力任せのチョップにしか見えぬその技は、人体を両断する程でもなく、ちょっと頭部を凹ませるだけという微妙な威力。ボンボン人体が爆発する北斗神拳の中ではすこぶる地味な存在と言える。にも関わらず、作中で二度も使用されているという優遇具合。そんな謎多き奥義であるが故に、私の興味も津々というわけだ。

で、こちらがその解説文を書き出したものになります。

 人間の身体で最も重要な箇所、それは何と言っても脳である。そして、その脳を保護する頭蓋骨、顔面には急所が多数あると言われる。なかでも、中心線上には上から順に急所が存在する。天頂部、ここは頭蓋骨が最もうすい、下におりて眉間、眼と眼の間、鼻の下、アゴの先。いずれもよく知られている。
 岩山両斬波。北斗神拳におけるこの強烈な必殺技の必殺技たるゆえんも、
人間の顔面の中心線上にある急所、その全てに一挙に衝撃をくわえ、真っ二つにしてしまう点にある。「北斗の拳」に登場する数多くの必殺技のなかでも、最も我々になじみ深いものに違いない。
 我々がこの技に初めて出会ったのはケンシロウがしつこく追いすがるスペードたちと2度目に対決した時だった。あの時、スペードの部下に見舞った一撃に我々は皆、度肝を抜かれてしまった。
 その後、バットの弟分、タキを惨殺した悪党もこの技で倒された。しかし、最も印象に残ったのは、マミヤとアイリを人質にとり、ケンシロウとレイに対決をせまった牙の頭をケンシロウが倒した時だった。
 相撲の源流、華山角抵戯で鍛えた牙の頭が奥技、華山鋼鎧呼法で肉体を鋼鉄の鎧と化した。自信たっぷりにせまって来る牙をケンシロウは秘孔、大胸筋をつき、ブヨブヨの脂肪の固まりとしてしまった。牙の最後の抵抗に引導を渡したのが岩山両斬波だった。いかに肉体を鍛えようと、顔面を鍛えるのは困難だ。その顔面に研ぎすまされたケンシロウの手刀が炸裂するのだから、ひとたまりもない。もっとも悪党にとっては、一瞬のうちに地獄へ送られるこの技を見舞われるのは、苦しまずにすむ分だけ幸せかもしれない。

「一瞬の死、それが悪党に対するせめてもの情だ」


ほぉ・・・・

天頂部、眉間、山根(目と目の間)、人中(鼻の下)、頤(アゴの先)といった、頭部の正中線上にある急所をまとめて攻撃することに極意があるって事か・・・成程。これは今までに無い斬新な切り口だ。岩山両斬波だけに。逆に言うとちょっとでも正中線からズレたらもうその時点で岩山両斬波としては失敗ってことよね。無論ガードの上から押しきっても駄目だし。簡単そうに見えて意外とストライクに炸裂させるのは難しい技なのかもしれん。





うん、これは中々面白い。
面白いので・・・



北斗本で岩山両斬波の奥義紹介を書く際に、あたかも公式設定であるかのように引用させていただいちゃいました。
てへ。







バトルモデル 北斗の拳
No2




バンダイ製の、組み立て式人形3体セット。の、第二弾。

惹かれた理由は只一つ。





キャラのチョイスが「レイ」「アミバ」そして「ジョーカー」だったからだ。

バーター臭が凄いですね。




ちなみに先の炸裂奥技シリーズと同様、これもこの第二弾で終了している。
で、第一弾のメンツが、ケン、ジャギ、ジャッカルらしいのだが・・・・
シンいねえじゃねえか。
KING差し置いて参謀だけ出ちゃったよ。








中身はこんなかんじ。
顔や腕といった、肌が見えている部分はTR樹脂と呼ばれる、よく伸びるゴム。
それ以外の防具や下半身部分とかはプラスチックを使って組み上げます。
尚、他の二人も魅力的なキャラですが、今回はジョーカーしか組みません。






顔面のアップ。
キン消しと同じくらいのサイズなのに中々良く作りこまれていやがる。
よーく見ると、ちゃんと眼もあり、黒目の点まであります。






説明書に従いながら組み立て。
専用ニッパーみたいな洒落たものも無いので、プラスチック部品も手で千切りながら、乱雑に組み立てていく。




で、完成したのがこちら。




おおおおおお!!

思っていた以上のクオリティ!!
ほぼ文句なしの完璧なジョーカー様じゃ!!!
他のキャラなら失笑レベルもんの足の細さだが
もともとヒョロノッポなジョーカーだから逆にこれでピッタリじゃ!






見本のように彩色すると、益々もってジョーカーになるのだが、これのためだけにアクリル塗料を買い漁るのもアレだし、何よりそういった経験ゼロの自分が一発勝負で上手に塗れるはずもないので手は出しませんでした。





でもこのままってのも何なので、画像編集ソフトで無理矢理色を付けてみた。



うーん・・・・・

ビミョー・・・・











てなわけで以上2点が、最近私が購入した北斗ドールズなわけだが、流石に2つじゃ寂しいので、過去に購入したお気に入りのブツも軽くご紹介して尺を稼ぎましょう。



●北斗の拳 音声キーホルダー ラオウ



2000年プライズ品。バンプレスト製。

背中のやる気スイッチを押すと、
「わが生涯に一片の悔いなし!」
と、誰もが予想する台詞を一切の裏切り無く喋ってくれる。
勿論内海御大ボイスだ。

ただこの名言にあるまじき早口&淡々口調なのは残念。多分制限秒数に収まらなかったが故の苦肉の策だったのであろう。



精悍な顔を残しながらのSD化でも全然違和感の無い見事な造形。TVアニメカラーの黒髪も凄く良い。私が所持している北斗人形の中で一番のお気に入りです。

全3種で、ケンシロウとレイのバージョンもある。
が、正直こちらの出来はイマイチ。どっちも色白のヒョロガリにしか見えない。




●北斗の拳 しゃべる!電動秘孔突き 本気ver




バンダイが2000年に製作したプライズ品。
マッサージフィギュアとかいう聞き慣れない商品だが、早い話がバイブです。
健全なバイブです。

こちらも同様に背中にスイッチがあり、押すと高速振動しながら
「お前はもう、ほぐれている」との事後報告をしてくれる。


なお、故障中。


しかしケンシロウにも北斗双龍波があるとはいえ、どうせダブルパンチのポーズにするのなら、拳王様のほうが相応しかったんじゃないかなって思っちゃいますよね。ダブルパンチっつったらラオウ様の代名詞ですもの。

ちなみに右手の人差し指だけを突き出した「ノーマルver」も存在する。
こちらは「お前のココがこっている」という、下手をすれば北斗のもじりだと気付かなそうな微妙な台詞を言ってくれる。




●北斗の拳 プレミアムフィギュアバンク




安心のセガ製。やっぱりプライズ品。
台座からラオウ様がお生えになられた貯金箱です。

取り立ててイジる所はないんだけど、お気に入りなので紹介。
兜の拳王軍マークとかすごく出来が良いんだよね。腋毛処理も完璧だし。






●北斗の拳 リアル・フィギュア
  ケンシロウNo.1/かまえ「空極流舞」


・・・・なんかグッズ漁ってたら、見覚えが無いのが出てきました。
多分、何かを落札した時に出品者がオマケとして付けてくれたやつだったかと。



バンダイから発売されていた、リアル・フィギュアシリーズ。
その中のNo3「かまえ(空極流舞)」。
ちなみにNo1はケン&シン、No2はケン&レイ、No4は蹴り(北斗柔破斬)らしい。





中身は普通のプラモデルでした。





なんか秘孔図とか付属されてました。
秘孔の中にしれっと奥義名を混ぜるのはまあ良いとしても「メッセンジャー」は流石にもうちょい説明要るだろ。どこの奪三振王だよ。






キャラクター紹介もあります。
何故ジャッカルとデビルだけ説明文なのか。
「ケンシロウはインドラのリバースとなり」っていう表現にワロタ。

ていうか普通そうなやつでも、全然楽しめるな。
変なのばっか狙ってないで今後はマトモそうなのも手ぇだしていこう。






折角なので組み立て。
しかしこれ以上組めぬ。ここから先は接着剤でくっつけるらしい。わたくし、生まれてこの方プラモデルを組み立てたことがないという昭和男子にあるまじき野郎なのですが、プラモに接着剤って普通のことなんですかね?上記のジョーカーみたいに全部嵌め込んで作れるもんだと思ってたわ。






しかし接着剤となると簡単にやり直しがきかないからな・・・
緊張するな・・・・間違えないようにしないと・・・・・















あー








※番外編に続く


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