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JスターズVSレビュー(1)
2014年5月30日(金)


ホクサイ15周年イヤー企画が決定しました。




内容はそのまんま。北斗グッズのレビューを、1年の間に15回やろうという事です。
以前やったツクダホビーのボードゲームレビューみたいなやつね。

15周年だからって気軽に15連弾とか言っちゃったけど、数が数だけに。途中で息切れ&ネタ切れする可能性は大いにありますが、しても別に誰にも迷惑はかからないと思うんで、気楽にやっていきます。






そしてその記念すべき第一弾がこちら!

第一弾
J-STARS ビクトリーバーサス





北斗グッズレビューと謳っておきながら、いきなり北斗じゃねえ。
しかし北斗も参戦している以上、どのみちレビューはせなアカンからね。
もう既に発売から結構経って鮮度落ちつつあるから、早めにやっとかんといかんし。


◆概要

2014年3月19日にバンダイナムコゲームスより発売。PS3、PS Vita用ソフト。週刊少年ジャンプ45周年記念作品。歴代のジャンプ作品の中から、32作品に登場した52キャラクターが登場。プレイヤーキャラ2人+サポートキャラ1人がチームを組んで、相手チームとガチの殴り合いバトルを繰り広げる。そんな感じのゲーム。



北斗からは、ケンシロウ拳王様の二名が参戦。

 

ケンの声は、無双と同じ小西克幸氏。
拳王様の声は、御大・玄田哲章氏。
確かに玄田氏は、LEGEND OF HEROESで拳王様を演じられた実績はあるが、無双版拳王様の立木氏もこの作品に参加されてるんだから、ケンと合わせる形でお願いしておけばいいのに。まあ個人的には玄田拳王様の方が好みだけど。




◆ケンシロウ 攻撃技一覧

色々紹介することはありますが、まずはキャラクターの性能紹介から。

ケンシロウは、全キャラの中でもかなり使いやすい方だと思う(言うほどプレイしてないけど)。なんといっても動かしてて気持ちいい。やはり連打系が多いと圧倒的に攻め込んでる感じがしていいよね。ただ遠距離攻撃がほぼ無いに等しいので、それを持ってる相手に対しては厳しい。上手く間合いにまで入り込めないと勝負にならないので、ガードや回避スキルが重要になる、と思う。


【弱攻撃】

     右拳
  左拳振り下ろし
     あたた
        ____________________|
       ↓
   飛び回し蹴り
   あたたキック
   後ろ回し蹴り

弱ボタン(□ボタン)の連打で出る連続攻撃。拳あたたと蹴あたたが二つとも組み込まれているのが気持ちいい。自分のように小難しいこと考えずにプレイしている人は、殆どこればっかり出してる気がする。最後の後ろ回し蹴りをヒットさせた後、更に連打で、必殺技である天破活殺へと自動でつないでくれる。

二発目の殴り、もしくは飛び回し蹴りの後に強ボタン(△ボタン)を押すと、垂直蹴り上げにルート変更ができる。ガルフを吹っ飛ばした時のケリポーズに似てるかな。





【強攻撃】

    右回し蹴り
    二段蹴り
     全力殴り

強ボタン(△ボタン)の連打で出る連続攻撃。弱に比べて発生は遅いが威力は高い。


最初の回し蹴りの後に弱ボタンで、岩山両斬波を髣髴とさせるチョップを繰り出すことが出来る。大して強くもないが趣味で出しがち。



二段蹴りの後に弱ボタンで、上方あたた→強烈アッパーにルート変更できる。上方あたたから百裂拳へと繋げたり、アッパーで打ち上げて仲間とのコンビネーション技にもっていけたりと、幅が広がる。


うーん、うちのサイト的には、この攻撃が原作のどのシーンのものかとかを解説したいのだが、どれも決定打に欠けるんだよなあ。候補が多かったり、見たこと無かったり。ローリングソバット的なのとかケンさんしたことあるっけ?


【範囲攻撃】



ヌンチャクぶんまわし。二本持ちであることから、リュウガ城で暴れた時のがモチーフになっていると思われる。使った後にちゃんと尻のポケットにしまうところまでやってくれる細かい気配りが嬉しい。
多角度に攻撃範囲があるため、二人まとめて殴ることが可能。□ボタン連打で3セットまで振り回すことができ、出し切るか、△を押すかで後ろ回し蹴りへとつなげることが出来る。が、ヌンチャクで止めて更にコンボを続けていくと、10割コンボとか出来たりするのでそっちのほうがオススメ。


【ガードブレイク】



ガード不能の裏拳。・・・・と思っていたのだが、実際にヒットさせると一回エルボーっぽいのを挟んでから裏拳へとつなぐ、二段攻撃になっている。おそらくジャドウの顔面槍を躱して裏拳叩き込んだアレなんじゃないだろうか。


【ジャンプ攻撃1】



上空で放つ連続蹴り。七死騎兵斬の直前に出したやつか、アミバの服切ったやつか、どっちかかな。このゲームのジャンプ攻撃は使い難いイメージがあるんだが、これはかなり勝手がよく、ヒット後にコンボに繋げたりもできる有能技。


【ジャンプ攻撃2】



上空から、真下にパンチを繰り出しながら急降下する技。トヨ井戸の岩盤割を勢いつけてやってみた感じ?凄まじく攻撃範囲が狭く、かつ当てても次に繋がるものでもないため、全くもって使いどころがみえない。


【ダッシュ攻撃】



ダッシュから繰り出す飛び蹴り。北斗飛衛拳を髣髴とさせる。ヒット後にスタスタ近付いてコンボに繋げていくことも可能。PS北斗のとび蹴りは軸合わせで苦労したが、こいつは自動でターゲットに向けて飛んでくれるので使いやすう〜い。


【ジャストガード】



相手の攻撃に対しタイミングを合わせてガードボタンを押すことで発動する技。シュンと消えて相手の背後に瞬間移動し、そのまま無防備な相手の体に攻撃を叩き込める。狙って使いこなせるようになるとかなり強い。まあ大体は偶然出るんですけど。


【スタミナ溜め】



スタミナゲージ(必殺技使用時に消費するゲージ)を溜める技。満タンになったらクロスアウッしてくれることから、転龍呼吸法だと思っていいだろう。パワーは上がってないと思う。
多分、ケンさんを自由にハダカにできるのは、北斗ゲー史上初めてだと思うんだよね(間違ってたらごめん)。FCの初代北斗でも星7つ揃ってバチバチ服破くとき、気持ちよかったやん?あれがいつでも味わえる感じ。かなりお気に入りです。


【アピール】



L3ボタンで出る、挑発みたいなもん。ケンの場合は指ポキして、今日を生きる資格的な事を言ってくれる。条件次第で台詞が変化したり、プラス効果をつけたりする事が可能。


【必殺技:北斗百裂拳】



各キャラクターには大体必殺技が3ヶずつ用意されている。ケンの場合はやっぱり皆様お馴染みの百裂拳がその貴重な一枠を勝ち取った。流石の出塁率。
説明するまでもないが、とにかくアタアタ殴りまくる技。最後に強烈な右ストレートで吹っ飛ばして〆る。○ボタンを押すだけで出るお手軽技だが、それだけでは7HITしかしない七死星点と化してしまうので、頑張って○連打でHIT数を増やそう。それでも最大でも31HITしかしないのだが、百裂拳は別に100発殴る技というわけではないので何も問題は無い。位置によっては相手が壁で跳ね返ってきたところにもう一回叩き込めたりもできるので、機会があれば狙おう。
百裂拳といえば、めっちゃ殴られてるのに相手が物理法則を無視してその場で殴られ続けるのがお約束だが、今回のはそれ以上の「吸い込み」が付加されており、間合外にいる敵をアタアタしながら徐々に引き寄せ、最終的には拳が届くところまで吸い込んでしまうという理不尽な仕様になっている。パンチを放っていると見せかけて、ちょっとずつ服をひっぱったりしてるのだろうか。

喰らった相手は、数秒後に秘孔効果でビリビリとなり、追加ダメージを食らう。この辺りはDSのジャンプアルティメットスターズから引き突かれている要素だね。ヌンチャクが範囲攻撃な点も含め、他にも色々相似点があるので、やはり同じ人が製作に携わっているのだろう。


再現度はかなり高いと思う。北斗無双のは、一発一発の威力が高そうな、上体を振るタイプの百裂拳だが、こちらはあまり軸がブレない腕だけで殴るオーソドックスなタイプ。どっちもいいけど、個人的にはこちらのほうが好みかも。別に百裂拳て殴られて痛いもんじゃないからね。


【必殺技:天破活殺】



○+↑で出る第二の必殺技は、これまた出席率の高い天破活殺さん。「北斗神拳奥義・・・」と言いながら天破の構えを取り、追加の○ボタン押しで北斗七星の弾がドヒュンと飛んでいく。ケンシロウ唯一の遠距離技と言ってもいい。しかし構え終わるまでの時間が気が遠くなるほど長いため、とてもじゃないが通常の遠距離攻撃としては使えない。
実はこの天破の構え、「当身状態」であり、攻撃を喰らうと自然と天破活殺でカウンターをとってくれる。しかも至近距離なのでその後にコンボも繋がり、お得。だからこの技は自分から撃たずに構えて待っているのが正解なのだ。とはいっても「北斗神拳奥義・・・」を言い終わらないと当身状態にはならないため、相手にはバレバレなので、結局使い辛かったりする。天破活殺自体は弱コンボの最後に自動発動するので目にする機会は多いが、これ単体で使うことはそうそうないんじゃないかなあ。


【必殺技:北斗残悔拳】



R1+○で出せる必殺技は、射程の短いガード不能技、いわゆる投げ系のものが多い。ケンシロウには北斗残悔拳が充てられた。腕をこれでもかと後ろに引いて、おもっくそブッ刺すという無駄な動作の所為で発生が遅めなのが難点だが。これも百裂拳同様、ヒット後に秘孔効果で追加ダメージがあるが、ちゃんと指を抜いてから3秒後になっているのはグッジョブ。
ただ決めるためには相当な密着状態でないと駄目なので、普通のバトル中では可也狙い難い。個人的には空中連続蹴りヒット後につなげる形が決めやすかった。これ自体の威力は然程なのだが、指を抜いた後のヨロヨロ状態の時にコンボから百裂へと繋げていくとダメージ総量が凄まじい事になるので、魅せプレイとしては申し分ない。



【超必殺技:無想転生】



自チームが攻撃を加えていく度にビクトリーボルテージが溜まっていき、それがMAXになるとビクトリーバーストが発動。ステータスがアップしたり、超必殺技が使えるようになる。

そのケンシロウの超必のひとつがこの無想転生。原作で天将奔烈を受けた後にとった構えをした後、黄金の闘気を纏い、無想転生使用可能状態になる。
効果としては、通常、R1+十字キーで出る前後左右へのステップが、凄まじく性能アップするというもの。間合い内でR1+↑で、瞬時に背後をとれたりもできる。ただ、他ゲームによくあるような「無敵状態」ではなく、普通に攻撃は喰らっちゃうので、上手く使わないと折角のボーナスタイムが無駄になること請け合い。
ただそれを差し引いても、とにかくこの無想転生は格好良い。歴代の北斗ゲーの中でも、群を抜いて「無想転生」している。意味無く縦横無尽にフアーっと移動しているだけでも楽しくて仕方が無い。これを相手がやってきたときの恐怖と苛立ちはハンパない。効率を考えるとさっさと攻撃に移ったほうがいいのだろうが、ここはあえて無駄に移動して究極奥義を体感してみるのがいいだろう。

ちなみに、無想転生状態だと、強攻撃が変化する。

     ブン、と消えて             スパー


こ・・・これは!! レイの拳!

御本人が登場しないのは残念だが、レイファンもこれで少しは浮かばれるだろう。
ちなみにこれ、ガード不能&発生中無敵で、かつヒット後に下記の超必に安定で繋がるという超優良技。水鳥拳最強説。



【超必殺技:無想の一撃】



無想転生状態から繰り出せる、ケンシロウ最強の一撃・・・・いや、二撃。突進パンチを繰り出しつつ相手の背後へ回りこみ、「無より転じて生を拾う」と言いながら、再度渾身の一撃をぶちあてる。一発目で体制崩したところにトドメってのは若干しまらない感じがするが、差し込まれるムービーがクソカッコイイので許す。
モチーフになっているのは、練気闘座での闘いで、拳王様に無想転生で躱されたパンチと、止めとなった一撃の連続技って感じか。
・・・・・・どっちも無想転生関係ねえじゃねえか!!
まあでも色々な想いを刻み込んだからこそ撃てた一撃ってことだし、多分無想転生を会得するくらいじゃないと使えない拳ってことで、あながち間違いではない、のか?
しかしケンの最強技がこの名も無き拳ってのは凄いね。よくよく考えたら拳王様を倒した一撃だもんなあ。最強でもおかしくないよな。むしろ今まで最強技扱いされてなかったのがおかしいくらい。北斗4の「さいしゅうおうぎ」ってこれなのかもしれんな。



次回は拳王様を御紹介。

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