JスターズVSレビュー(2) |
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2014年6月7日(土) |
前回に引き続き、Jスターズにおける北斗キャラの性能紹介。
今回は
ラオウ様をずずずいと。
◆ラオウ様の技
拳王様の攻撃モーションは、ケンシロウに比べて・・・というか全体的に見てもかなりスローなほう。とにかく力任せに振り回している感じ。やっぱりそういうイメージなのかねぇ。二段ジャンプも、ケンはできるのに拳王様はできないし。
もちろんその分火力は凄まじい。が、ケンシロウもコンボの繋げ方によってはそれ以上になるし、言うほどアドバンテージは無い。ジャンプアルティメットスターズでは最強との評価もあった拳王様だが、今回はちょっと残念な結果に。それでもCPU戦においてはケンシロウより断然戦いやすく、難易度の高いクエストも楽々こなせちゃったりするので、困ったときは拳王様で剛掌波でゴリゴリいけばいいと思う。
【弱攻撃】
さりとて特色の無い連続攻撃。ただ最後まで繋がると自動で剛掌波も撃ってくれるので、これで満足しちゃうんだよね。この自動必殺技システムは便利だけど、無くした方がみんな色々なコンボのバリエーション使うようになって、戦い方の幅が広がるようになると思うんだけどなあ。
右回し蹴りは南斗の城でケンの包帯剥がしたやつかな。
二弾目を強ボタンに変えると、
掌打になる。気付き難いが、これ実は"何か"を飛ばしており、かなりの射程距離を誇る。そこから考えるに、おそらくこれはマミヤの村でケンシロウの両ほほに傷を作った、あの突風を巻き起こした技だと推測される。よく見ると強風みたいなエフェクトが出てるし。
三弾目を強ボタンにすると、相手を遥か上空に打ち上げるアッパーになる。なんか高橋留美子作品のアッパーっぽいなぁ。ポージング的には、リハク罠の石塊を防いだやつに似てるけど・・・違うか。
【強攻撃】
ダブルパンチ
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右アッパー→左アッパー
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全力振り下ろし
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初弾のダブルパンチは、直前に両手を左右に広げる点から、約束の地でのトキ戦での先制攻撃のやつだと推測。アッパーはわからん。全力振り下ろしは、南斗の城でケンに無想転生で躱されたやつっぽい。最後まで繋がるとヒジョーに爽快でスッキリするが、ダブルアッパーから新血愁が繋がるので、そっち狙いたい人はそっちで。
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初弾、若しくはダブルアッパー後に弱ボタンを押すと、
連続拳→ダブルパンチになる。Wパンチ→アタタ→Wパンチっておまえ、パンチマニアやってんのと違うんだから。
こっちのダブルパンチは多分ケンシロウとの最終戦の最後に出したやつかな。あの力残ってなかったやつ。
【ダッシュ攻撃】
ダッシュからのダブルパンチ・・・・って
ダブルパンチ多すぎやろ!
しかしよく見ると手が若干開いている。南斗の城でユリアを見つけて飛び掛った時の絵に似てるかなあ。
【範囲攻撃】
地面を引っぺがしてそのまま岩石をぶつける攻撃。リハク罠回避の床めくりが、豪快なちゃぶ台返しになってしもうた。うーん、なんか脳筋ぽくてあんまり好きじゃないなあ。
【ガードブレイク】
徐に相手の頭部を掴み、持ち上げて高笑いした後、思いっきり真上へと放り投げるという技。拳王様の剛拳ならいくらでもガードを崩せる技なんてありそうなものだが、あえて投げを選択するとは・・・。他はともかく、顔面の掴み方だけで言えば、シュレンの首グリーってやったやつっぽいね。
【ジャンプ攻撃2】
解りづらいですが、空中で回し蹴り出してます。多分トキ戦の、戦法変えたときのだと思う。地上の相手に当てたらそこからコンボに繋げていけるけど、あんまり拳王様っぽい戦い方じゃないからオススメはしない。
【ジャンプ攻撃2】
お馴染みの釵です。これも地味に登場頻度高い。北斗無双や格ゲーにもあったし。しかしこれもケンシロウの真下パンチと同様、範囲が狭くて使いづらい。吹っ飛ぶから何にも繋がらないし。その場に縫い付けるために出した攻撃なんだから、一定時間移動不能になるとかでもいいのにねえ。
【スタミナ溜め】
ケンシロウ同様、ゲージ満タンで裸に。「この目をえぐれ!」って言って欲しかった。
【ジャストガード】
他のキャラのジャストガードは大体ケンシロウと同じような横or背後回りだが、拳王様の場合は他と一線を画したカウンター攻撃。そう、
無想陰殺である。喰らった相手はその場で崩れ落ちるので、簡単にコンボ入れ放題。カッコイイので是非狙っていきたい。
ちなみにこれ、飛び道具に対しても可能なのだが、跳ね返したりできるわけではない。カメハメ波に対して蹴りで反撃する様は少々マヌケだが、無意識なんだから仕方ないよね。
【アピール】
「恐怖など微塵も感じぬ!」と煽ってくれる。ポーズは、その台詞を言ったコマよりも、北斗の拳2000の表紙に描き下ろされたやつに似てるかな。ケンシロウ同様、デッキのカードによって台詞が何種類かに変化する。
【必殺技:北斗剛掌波】
今やもう拳王様の代名詞、剛掌波。パチスロ系の知識しかない人たちにとってはこの技こそが北斗の拳最強奥義だと考えている人も多いとか。
予備動作&飛翔速度ともに可也早く、射程距離も長い。しかも威力も申し分なくまさに非の打ち所の無い存在。大抵の技から繋がるし、空中でも使用可能。過去のあらゆる作品の剛掌波の中でも最も頼りになる剛掌波かもしれん。
ただひとつ不満を挙げるとすると、
なにやってんのかイマイチ解り辛いという所。自分で使ってても、なんか爆発してんな〜くらいにしか思えない。
相手視点で見てみたところ、どうやら大きな火球っぽいのを飛ばしている様子。なるほど、こういうタイプか。嫌いじゃないよ。
余談だが、このケンの避けポーズは、マミヤの村で黒王に突進されたときにレイがケンにとびかかって強制的に回避させたときのがモデルじゃないかと思う。
【必殺技:闘気放出】
いわゆる
全霊の拳。「受けてみよ!」と言いながらドーム状の闘気を放出。追加の○ボタン入力で「我が全霊の拳をぉ〜!」と言いながらブン殴る形。
しかしこの技名からも解るとおり、これの真髄は直前の闘気放出にある。闘気を纏った時点で飛び道具すら通じない無敵状態になり、相手が殴ってきようものなら闘気ダメで返り討ち。その時点で相手は膝をつくので、その後の全霊パンチ確定となる。つまり全霊パンチを当てるのではなく、闘気を当てることがこの技のキモなのだ。ちなみにこれ、闘気を纏ったまま移動することも可能なので、相手はラオウ様のスタミナゲージが枯渇するまで逃げ回ることを強いられることになる。追いかけてる間は楽しいけど、逃げ切られたら逆に大ピンチなのでその辺は程々に。
【必殺技:新血愁】
拳王様の投げ必殺技は、やっぱり新血愁。なーんかこの子、ゲームで重宝されてるよね。本来の秘孔効果がどう考えてもゲーム向きじゃないってのに。指を突き入れてリフトした後、強烈に地面へボディスラムしちゃうあたりとか、もう完全に物理ダメージやん。
3日後ではないが、約8秒後には秘孔効果も一応発生する。が、そのエフェクトが
ダイナマイトが爆発したみたいな感じなのよね。まあお祭りゲーで全身から血を噴出して死ぬわけにもいかんけど。
【超必殺技:天将奔烈】
やはりラオウ様最強技は天将奔烈。闘気をネリネリしながら「受けてみよ!このラオウの無敵の拳!」。ここまで言われちゃ避けたりなんてできないですよね。真正面から受け止めなきゃ。ガード不能だけど。
両掌から闘気波を豪快にぶっぱなすというセオリー通りの天将奔烈だが、個人的にはもう少し線が太いほうが良かったかな。こういう貫通力高そうなのじゃなくて、相手を後方に吹っ飛ばすのを目的とした技の方が、らしい。相当な範囲まで届くが、普通に使っても簡単に避けられたりするので、よろけ中とかの確実に当てれるタイミングで撃ちたい。
個人の技は以上だが、このゲームにはその他にも
コンビネーション技が存在する。
特定の攻撃をヒットさせると、敵を空中へ打ち上げることができる。この時、味方プレイヤーが△ボタンを押すと、宙へと瞬間移動し、敵を地面へと叩きつける。更に順番は戻り、今度は最初のキャラが△を押すと更なる追撃が入り、最後に二人同時に△を押すと、夢のツープラトン技
「クロスブレイク」が発動するのだ。
そのケンシロウとラオウ様の、夢のコンビネーション技を御紹介。
ケンシロウ始動
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まずの通常攻撃で相手を打ち上げ。
ケンシロウ(左)は△△□□、ラオウ様(右)は□□△で出るアッパーをヒットさせると、相手はギャグ漫画のようにキリモミ状態で真上に飛んでいく。「ケンシロウ!ゆけい!」とかいう掛け合いがたまらん。
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ラオウ様始動
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味方が敵を打ち上げた後、画面に表示された△ボタンを押すと、孫くんばりに上空に瞬間移動し、敵を地面へと叩き落す。ケンシロウはパンチ、ラオウ様はキック。 |
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味方が敵を叩き落とした後、さらに△ボタンで「クロスチェイン」が発動。ケンシロウは岩山両斬波、ラオウ様は突風掌打で追撃する。ここまでくると可哀想になってくる。
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そして最後に両者同時に△を押すと、
クロスブレイクが発動!
ケンシロウとラオウ様のコンビネーション・・・・というか
二人同時攻撃!リンチともいう!
北斗神拳に、2対1の戦いは、あります
ケンシロウは北斗百裂拳で、
ラオウ様は強コンボのWパンチ→左右アッパーで
ボッコボコに、それはもうボッコボコに殴りまくり。くりすてぃ。
最後は百裂拳のフィニッシュブローと
剛掌波を同時にぶちあてて〆!
これは髪の毛一本も残りませんわ
今までケンシロウとラオウ様のタッグは、北斗の拳5(SFC)、パンチマニア2、北斗無双のシナリオなんかで実現したが、こういったコンビネーション攻撃は史上初めてなんじゃないですかね。なんていうか、ありきたりだけど新鮮で、普通に興奮しました。これを見れただけでもこのゲームを買った価値があったというもの。勿論これはどのキャラの組み合わせでも可能だが、それは別に興味は無い。この二人のツープラトンだからこそ意味があるのだ。
これにて性能紹介は終しまい。
次回はそのほかの要素、ストーリーにおける北斗キャラの扱いなんかについて。