金翼のガルダ、第三話です。
今月のゼノンは他にも、三号連続のクリアファイル付録とか、義風堂々アニメ化とか、DDでのアニメネタとか、ガル僧の北斗対談とか、サウザーvsKAPPEIとかいろいろ触れる所の多い号でしたが、面倒臭いので全スルーします。
ガルダの奥義、南斗輝翔斬で吹っ飛ばされーの&燃やされーのした風のヒューイは、そのまま地面を
ゴロゴロゴロッ(擬音まま)。
そのダメージは深刻であったが、ガルダはヒューイの命までは奪うつもりはなかった。将を守るという愚かな五車星たちに、己らの無力さを痛感させるために。
なお、ガルダさんの南斗神鳥拳が炎を生み出すのは、
「真空を切り裂くほどの光速の拳で摩擦を起こして燃やす」
というのがミソであるらしい。
リュウガと同じ原理なのに体感温度は真逆というこの不条理。
摩擦の熱で炎・・・・ねぇ。物理はよくわからんけど、火が出るほどの摩擦を起こすためには、
切れ味が悪いほうが良いんじゃないのかね。つまりガルダさんの拳は意外と切れない?切れないのを強引に切り裂くほどの威力があるってことかな??
そんなヒューイの仇をとらんと現れたのは、
炎のシュレンでした。
サプライズゼロ!テンプレ通りの展開!
しかしこれは・・・北斗の拳史上初の炎対炎の対決だ!!
言い換えればキャラがカブってる二人の対決だ!
「野望とともに灰になれ!」と拳王様戦で言った台詞を吐きながら、その時に出したのと同じ攻撃を繰り出すという原作コピペ展開でガルダに飛び掛るシュレン。それに対し「シュパアアアア」と、レイが飛翔白麗を出したときと同じ擬音を発しながら華麗に跳躍し、それを躱すガルダ。
技名といい攻撃方法といい、
某チャイナ女刑事の必殺技を髣髴とさせるガルダの奥義が、シュレンの身体に叩き込まれる
しかしそれはシュレンが作り出した炎の幻影!!
炎を囮にして背後をとり、「もらった」と言いながら貫手を放つという、これまた原作コピペ技でとどめを刺さんとするシュレンであったが、空中戦を真髄とするガルダは、さらにその上をいくのだった。
劣勢になり、口攻撃をしはじめたシュレンに対し、ガルダも負けじと言い返す。
この世に光をもたらすと言いながら何もしない最後の将。
それに対し拳王は、恐怖という形でこの世を統一しようとしている。
安穏と暮らし何もしない正義よりも、支配という統治だろうと行動を起こす正義。
それが、己が拳王の配下となった理由なのだと語るガルダ。
とその時、しゃべくり中のガルダの背後を襲う卑怯な真空波が!!
思ったよりダメージが軽かった
ヒューイが、兄星を助けに駆けつけたのだ!
ジュウザ外伝以来となる、風&炎の
ビッグボンバーズがまさかの再結成!
ということはまさか! 出るのか!
伝説のツープラトン技、五車火炎烈風拳が!!
残念!出なかった!!
それどころか
ぱちんこCR北斗の拳剛掌のオリジナル技の
五車風仁拳を出しやがった!!
今度ガルダがパチスロに登場するからって媚売りやがったな!
まあでも個人的には嬉しいです。ドマイナーな技出してくれるの。
五車風裂拳ならもっと嬉しかったけど。
五車炎情拳と五車風仁拳。
前後からの各個攻撃にてガルダを仕留めようとする二人。
だがガルダの頭部を捉えたかに思えたシュレンの拳は、何故か虚空を切る。
同時に、ヒューイの真空波もまたガルダの身体を通り抜け、
その向こう側にいたシュレンを直撃!同士討ち!
うわぁ・・・・南斗双斬拳並みの扱いだぁ・・・
素直に合体技を使っておけばこんなことにならなかったのに・・・
そんなグダグダな二人に向けて放たれるガルダの奥義は
二号連続の南斗輝翔斬!
しかもまたもや見開きで!
同じ技を二号続けて見開きで!
炎使いのくせに身体についた炎を消すために地べたでバタバタするという惨めな姿を曝しながら、何故自分の拳がガルダに当たらなかったのか尋ねるシュレン。
答えは、ヒューイの風の力で急激に冷やされた空気と、シュレンの炎による熱い空気が生んだ、いわゆる
蜃気楼現象でした。
ガルダすげー!というよりも先に、その冷気と熱の発生源である二人が相手にそれを利用されてる事が情けねえ!
一方、リハクからの緊急招集を受けた
山のフドウは、例の如く、車の荷台にのって将の城へと向かっていた。
うう・・・ん・・・
先月の日記で期待してると書いたフドウだが、正直
微妙な出来。
そんなフドウの前に現れたのは、
微妙どころの話ではない事になっているジュウザであった。
思いがけない雲との出会いを果たしたフドウは、突如ジュウザを抱っこし、そのまま車の荷台へ運搬。それは、己と一緒に将の下へ参じろとの意思表示であった。ジュウザもまた将を守る宿命を背負った五車星の1人。なおかつジュウザは、
あの将の居城を示す地図を紛失した張本人として、この出来事の責任を取らねばならぬ立場でもあったのである。
しかしそんな正論如きに縛られる雲ではなかった。
フドウのハグから脱出するため、ジュウザはある技を繰り出す。
こ、これは―――!?
腕の関節を曲げて出来る皺の延長線上にある、ぶつけたときにジーンと痺れるあの肘のやわらかい部位!
ファニーボーンか!!!
かつてトリビアの泉で秘孔ネタとして扱われ、神谷御大がケンシロウボイスでその名を叫んだというあの伝説のファニーボーンじゃないか!
むうぅ、こんなマイナーなネタをぶっこんでくるとは。侮れぬ。
いささかこの作者を甘く見ていたかも知れぬ。
勝手に深読みしてるだけかもしれんが。
一方その頃、
海のリハクは、将の居城にある書庫で調べもの。
南斗神鳥拳なんて聞いたこともねぇと、手当たり次第に本を調べるリハク。
ほ〜、ご存知ない!そうですか〜!
なんかリュウガは知ってるっぽかったですが、天才軍師さんはご存じない!
その頑張りが実り、なんとか一冊の本から神鳥拳の真実を見つけ出したリハクさん。でもそれを読んだ途端、なにやらリハクは急に慌てだしました。なんか神鳥拳の過去の歴史に色々あったみたいですね。
チラッと見えた本の中には、祈祷師のような格好をした女(?)の絵と、片目の仮面が描かれてましたが、これはつまりガルダの仮面は神鳥拳の伝承者に代々受け継がれているって事かな。
しかし、今更慌てても遅いとばかりに、ガルダは遂に将の居城へと到着。
立ちふさがる海の兵団を蹴散らしながら、ガルダは将のもとを目指す―――といったところで今月は終了。
なお、兵団がかかって行く場面もやっぱり原作コピペでおました。
ちょーっと原作依存度が強すぎる気もしますが、五車星も全部出てきて、少し面白くなってきましたね。逆に言うと、今の主人公のポジション的に、五車星以外に絡みようが無いので、これがピークのような気がせんでも無いですが・・・。
このあと将に会って慈母の星にうたれて改心して〜っていうベタベタな展開になっちゃうのかなぁ。なんか裏切りが欲しいなあ。