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ヤーマの子



登場:蒼天の拳(第236〜238話)
   蒼天の拳REGENESIS
肩書:ヤーマとシュケンの子
流派:西斗月拳?

 シュケンヤーマの間に出来た子供。自害に失敗した後、ヤーマが密かに育てていたが、月氏族に見つかり、裏切り者・シュケンの子として殺される事に。だが母ヤーマの命を賭した願いにより、命は奪われず、砂漠に放置することで天にその生死をゆだねられた。その後、に乳を貰うなどして生き延び、やがてその血はヤサカへと受け継がれた。




 この子も北斗宗家の血を・・・しかも正統伝承者であるシュケンの血族なんだよなぁ。それなのに同じ血を引く月氏の民達から殺されかけてさ、砂漠に置き去りにされてさ、狼に乳もらってさ、ひどいもんよ。カイオウをはじめとしたリュウオウの血族も屑星だの言われてたけど、それでも北斗宗家の一族に仕えてる限りはいい生活はできてただろうし、このヤーマの血脈と比べたら遥かにマシだよね。

 しかし・・・父が北斗宗家の血族で、母が古代ユダヤの血を引く月氏族で、おまけにこんな波乱万丈な中で生まれ育った祖先をもつというのに、ヤサカは言うほど強くなかったよなぁ・・・。やっぱり西斗月拳自体が然程強くないのかなぁ。

 ちなみに、この子のように人間の子が狼に育てられたという事例は、一応過去に何件か存在する。その中でも最も有名なのは、1920年に発見されたアマラとカマラの二人の少女がだ。しかしこれは二人を保護したシング牧師の嘘であった可能性が高いとされている。その理由として、二人の少女に「犬歯が異常に発達」「夜に目が光る」などといった狼の特徴が現われたという生物学的にありえない証言をしていたことが原因らしい。そして、狼が赤子を育てるといっても、狼の雌は積極的に乳を与えることはなく、また赤子も乳首を口元にまでもってきてもらわないと乳を吸うことができないため、「狼が赤子に授乳していた」という可能性は限りなくゼロに近いそうだ。
 そうかぁ・・・それじゃあこの子が狼から乳を貰ったのもフィクションならではの出来事ってことなんですね。まあでも、北斗・蒼天に出てくる動物達は普通に人間と心通わせてますからね。黒王号なんはジュウザの亡骸を土に葬ろうとしたり、ヘタれたケンシロウに体当たりブチかましたりしてたもん。飛燕が助けた親ツバメも飛燕の形見をエリカに届けたり、ヤサカの視界を遮って飛燕を助けたりしてたよ。それらと比べたら狼が赤子に乳を与えるなんて奇跡でもなんでもないよね。