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プラハ



登場:原作(31話)TVアニメ版(26話)
肩書:元デスバトルのチャンプ
流派:不明
CV:屋良有作


 野盗団のボス。かつて地下組織で発展したデスバトルにて不敗のチャンプを誇ったという経歴を持つ。

 とあるスジからアイリを食料一ヶ月分で購入したが、彼女を狙って牙一族が襲来。敵の親玉である牙大王に石柱を叩きつけるも、全く効果なく、華山角抵戯で鍛えられた頭突き2発で頭部を破壊された。

 名前はTVアニメ版に基く。




 かつて裏格闘技でブイブイ言わせた男が、文明が崩壊したら野盗になる。あまりに既定路線すぎておもんない。しかしそんな裏社会一筋の男の割には、それほど悪い奴には思えない。

 そう思うのは、アイリの扱い方にある。まず食料一ヶ月分でアイリを買っているという時点でかなり理性的である。ケンカに自信があるなら力で奪おうと考えそうなものだが、そういう発想に到らなかったというのは、やはりチャンプならではの余裕というものだろうか。


 アジトでのアイリの様子にも注目してもらいたい。彼女は薬品を目に浴びて、目が見えなくなっていた。つまり奴隷と言っても殆ど雑務は不可能。やれることと言えば、男たちの相手をすることくらいだったろう。ならば相当雑な扱いをされてもおかしくなかったわけだが、どうやら彼女はかなり人間的な生活を送らせてもらっていたようだ。

 それは、牙大王のリアクションを見ればわかる。アジトで彼女を発見した時、牙大王は「これは美しい」と評した。つまりアイリは奴隷でありながら、美しいと言われるような格好を維持できていたということになる。体を洗い、髪を整え、綺麗な服も着て、肌が荒れたり痩せ細ったりしないだけの食料も与えられていたわけだ。決してイイ奴というわけではないが、野盗の中ではかなりマシな部類だと言っても良いのではないだろうか。