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第二十九話
宿命の伝説! |
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ハンの居城に向かうところからスタート。
何故か
雪原地帯になってるのは、ハンとの最中に雪が降るからだろうか。
ハンの城の側といえば・・・・そう、あの人ですよね。
蒼天の拳の最終回には祖先も登場した、
アルナイさん。
勿論登場してましたよ。この地を治める修羅様ですからね。当然でしょう。
火ぃ吹いてましたけどね。
おまえが吹いても駄目なんだよ・・・・
もっと居ただろ、吹かせるべき男が。
その後も立ちはだかる多数の修羅を倒しながら、ケンさんはハン城に討入。
原作ではいつの間にか入城し、
勝手にチェックメイトしてたケンさんだが、はたしてこの真北斗無双ではハンの部下相手にどのようなバトルを繰り広げてくれるのか。
・・・とまあこういう感じで期待を煽ると、大概裏切られるのがお決まりの展開なわけだが、今回は珍しくその期待に応えて(?)くれた。
そのひとつがこちら。
『巨大チェスの間』
な、なんだこの部屋は・・・・
もちろんチェス好きのハンの嗜好が反映された結果の部屋なのだろうが、いかんせん用途が不明すぎる。
そもそもこんなチェスの駒、ないしな。
その他にも、
シャンデリアを落として下の修羅を圧殺したり、
西嶽派銀槍の人と思われる修羅とのバトルなど、盛り沢山の内容。城内の造りもきらびやかで、先に進むのが楽しみになるよね。前回も言ったけど、ステージの造形的には2に入ってからのほうが断然クオリティ高いなあ。
そんな感じで、ケンがハンのもとへと後一歩に迫っていた頃・・・
シャチとリンはまだ荒野を歩いていた。
まだ着いてなかったのかよ!?
それじゃケンは今何のために戦ってんだよ!?
しかしそこはご都合主義なので、なんとかケン到着前に二人は滑り込みセーフ。
同時に、あの
ナイスミドル羅将の、3D初登場の瞬間が訪れた。
濡れた
素晴らしい・・・・・・
なんと官能的で煽情的な口髭であろうか。色、艶、尺、角度、全てが完璧だ。
この画像をモノクロにしただけで1930年代のサイレント映画のワンシーンになってしまいそうなほどのアナクロニズムな美に溢れておる。
そんな髭を愛でる時間を邪魔するかのようにケンシロウが到着したので、仕方なく屋外の闘技場にてバトル開始。勿論脳内キルザファイは欠かせない。
流石プレイアブルキャラクターになっているだけあって、そこらのモブ将とは一線を画した数々の「ハンらしい」攻撃に、ニヤニヤが止まらない。
上空から斜めに発射される白羅滅精の再現度や、
常時なにかしらが浮いているというサイキッカーバトルぶりも素晴らしく、非情に満足のいく内容で御座いました。
そしてご逝去の時。
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「これより先はお前には地獄よりつらい道!
帰れ!帰らねばその宿命に狂い果てるぞ!」 |
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コト |
独眼鉄みたいに死んじゃった!
こんなトコで死んじゃダメじゃん!
ヒョウの城まで揺蕩っていかなきゃダメじゃん!!
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第三十話
伝説の血脈! |
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ラオウ襲来を知らせる伝達の赤水は、各地のボロ達を決起させた。
しかしその希望は、ラオウ死去の報と共に一瞬で打ち砕かれ、後に残ったのは無残に殺されたボロ達の死体の山だけであった。
しかし今、ラオウに代わる新たな救世主の伝説が始まろうとしていた。
ケンシロウ。そしてシャチ。
ありそうでなかったこの二人の共闘の前には、
ビキニを穿いたブロンも、
崖の上から飛び降りてくるシエも敵ではなかった。
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そんな二人のもとに、ジュウケイからの言伝を持って駆けつけたのは、バイクにのったタオと、その後部座席で東南アジアスタイルの横座りを披露する、おきゃんなレイアであった。 |
ケンシロウとヒョウは実の兄弟―――
その事実を知らされたシャチは、二人を戦わせぬため、ケンシロウをヒョウの城とは逆の方向へと案内し始める。
その結果、二人がたどり着いたのは
ブレスオブファイアな龍の石像が立ち並ぶ珍百景であった。
誰が何をどうするために作ったんだよこれ・・・
その後暫く進むと、リンがカイオウに連れ拐われた事を知らせんと、再びレイアとタオがケンシロウたちのもとへと駆けつけた。
お前らあのファイヤー突破したのかよ
レイアにすら易々と突破される罠に一体どんな意味があるというのか。
ここでシャチはレイア達を安全なところに逃がすため、一旦離脱。
単身リンを追うケンシロウは、再びファイヤー地帯を越え、その先にある城へ。
相対するは、この男。
この修羅の国の主にして、北斗琉拳最強の男
第一の羅将 カイオウ
絵になるなぁこの人は。鎧着てる時限定だけど。
声は、新北斗のサンガや、真救世主伝説でソウガを演じられた石塚章運氏。
うん、結構合ってます。いかにも小細工奏しそうな厭らしさが出てて良い。
暗琉天破一発で終わりという、あまりにも短い強制敗北バトルを終えた後、シャチを操作してのケンシロウ救出戦を経て、赤鯱乱入、硫酸ぶっかけ、親父死亡のくだりをムービーで消化。
親子の別離のシーンはよく再現されており、目頭にくる程に良い出来であった
が・・・・・
海賊共がモロに拳王親衛隊の使い回しであることに気付き、少々不快な気分にさせられた。
頭にのっけてるの替えただけぢゃねーか!
なお、これらの闘いの裏では
ジュウケイVS
ヒョウという
北斗の拳バカNo1決定戦も行われていたが、二元中継と銘打ちながら殆どTVに映らない中日ヤクルト戦が如く、結構どうでもよさげな扱いを受けていたので省略。
その後は、
シャチがケンシロウをおんぶしての逃避行モードに。
奥義も回避ない、ただ振りの大きいパンチを振り回すだけという
まるでファミコン時代に原点回帰したかのようシンプルゲームだ。
更にはその難易度も、ファミコン時代を髣髴とさせる
鬼仕様。
行く手を遮る頑丈な扉をなんとか破壊しようと頑張るが、殴っている間に数十の敵に取り囲まれてボコられるという無間地獄に陥り、どうしようもない。
「本当にこれクリアできんのか?」とすら思った。
しかし、この苦戦には理由がある。
実は逃亡開始前にシャチが、
「戦いを避けるのが賢明」みたいな事を言ったので、私はそれに律儀に従い、敵を倒さずに進んでいたのだ。
だがこれがいけなかった。
このままでは突破できないと考え、頑張って修羅を全部殺しながら進んでみたところ、あらあらまあまあ、さっきまでの苦労が嘘のように、
いとも簡単にクリアできてしまったのだった。
「ゲーム中の台詞をヒントにして攻略に繋げる」という定石を逆手に取り、あえて間違った情報を与えてプレイヤーをミスリードするというこの斬新すぎる手法・・・流石としか言いようが無い。
ただゲームが上手いだけでは何にもならない。人が生きていくうえで求められるのは、何が正しくて、何が嘘なのかを見極める能力―――。KTは、このゲームを通じて我々にそう伝えたかったのだろう。多分。
その後、連射バリスタ砲で修羅150人を一掃したり、原作どおり闘神オーラでカイオウをアワアワさせたりして、シャチ達は逃亡に成功するのだった。
ここで、今から真無双をプレイしようかなーと思っている人たちに向けて、私からひとつアドバイスを送りたい。
いつまでもグラサンつけたままだと
雰囲気とか色々台無しになるから気をつけろよ。