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真・北斗無双プレイ日記
第一回
 Z編



「真」という字には責任が伴う。


その対象を全ての面で越えているものだけが「真」を名乗ることを許されるのだ。


真救世主伝説の「真」の字は、正直しっくりこなかった。
全五部作で製作されたそのシリーズは確かに良い出来だったが、本家の世紀末救世主伝説を越えられていたかと言われれば、そうではないという意見も多いだろう。



だが今度の「真」は違う。


2012年12月20日
コーエーテクモゲームスから送り出されたシリーズ第二弾のソフトの名前は


真・北斗無双


私には確信があった。
このゲームこそ、「真」の名にふさわしい一作となるであろうという確信が。


なんてったってボリュームが前作とは段違い!

使用可能キャラクター20人以上!

その他のNPCも充実!潤沢!

更には今まで北斗ゲー界でタブー扱いされてきた
カイオウ死後のストーリーまで踏み込んだ漢気!



個人的には前作もそんなに評価は低くないのだが、流石にこれだけのモノを送り出されると、霞むよね。あれは体験版だったんじゃないかとすら思えてきた。

ていうか本当に前作は、この真を出すまでの「つなぎ」だったんじゃないだろうか。
本来は真のようなボリューミーで肉厚のゲームを出す筈だったが、完成までに凄まじい月日と費用がかかるんで、とりあえず大まかな部分だけ作って組んでベータ版のような感じで纏めたのが前作の北斗無双であり、それによって真発売までの長い期間にワンクッションを挟むとともに、儲けた金で真の製作をも獲得。更にはプレイヤーたちの評価を聞いて真のための改善点として活かし、完成度が増した真は無印からの進化具合によってその評価が高まる・・・。
つまり前作がクソゲー呼ばわりされる出来で発売されたことは、全ては真北斗無双のクオリティを上げるための布石だったのだ。



ま、そんな邪推はまた今度にして、さっさとゲームやろうぜ。

でもって今回も日記、書いちゃうよ。

ちゃんと新鮮で嘘味の無い日記を書くために、体験版もプレイ動画も拒絶してきたからね。こちとら気合入ってんだよ。ゲームする時間を割いてでも日記を書くんだという使命感に燃えているんだよ。一体誰のためになのかはサッパリわからんけど、こんだけ長いことサイトを続けてるともうそういう体になっちゃったんだよ。






PS3本体のアップデートとソフトのインストールで小一時間待たされるという焦らしプレイでMっ気を満たされた後、いざゲームスタート。かちょおん!

  

うむ。北斗無双の字は前作の使いまわしで、真の字も真三国無双の使いまわしという、初っ端から手抜き具合をまざまざと感じさせるタイトル画面だ。さらには今回はデモムービーも用意されていない様子。まあその分中身を濃くしたのだろうと前向きに考えておこう。





もちろん最初はストーリーモードこと伝説編から。

難易度は……そうだなあ。「難しい」で行ってみるか。
ゲームスキルは北斗への愛でカバーできるだろう。多分。



第一話
Z来襲




お決まりのオープニング。
「核の炎」が「最終戦争の業火」にすげ変わっている辺りに世情を感じる。


ナレーションは田中秀幸氏。TVアニメ版のファルコ、新北斗のトキ等を演じられた方だが、今回はこのナレとハゲ担当らしい。どうでもいいけどこの人のナレを聞くとTVアニメ版のスラムダンクが連想されて仕方が無い。大黒摩季が聞こえる。

  

ムービーは、こういった漫画のコマ割っぽいのを順々に映していく感じの手法になっているようだ。一応少しは動いているとはいえ、ほとんど紙芝居に近い。手抜きっちゃ手抜きだが、若本っさんがテキストをつらつらと読みあげるだけだった前作に比べたら遥かに手間がかかっていると言えるだろう。


冒頭のジードのチリ紙のくだりをやったあと、数時間前に巻き戻り。
どうやらケンシロウがジードの偵察隊を倒すところからゲームが始まるらしい。

  

とか思ってたら何故かいきなりミスミが逃げていた。
え? ミスミだよなこれ? なんで種モミじゃなく水筒もってんの?
まあ稲作には水も欠かせないからわからなくもないけど。


で、その老人が落とした水筒を拾うという形で主人公初お目見え。



じみ!登場がじみ!





そしていよいよお待ちかねの無双バトルに突入するわけだが、前評判で聞いていた「前作からの改善点」は直ぐにわかった。



なんだこの機敏さは。



全然もっさりしてない!



ケンシロウが自分の思い通りに動く!



前のと全然違う!!



例えるなら
北斗の拳(FC)スタート時あべし七つ集めた状態くらい違う!



  

コマンドによって出る技は前作と大差ないが、攻撃範囲はかなり拡張されている。同じ百裂拳(ノーマル技)でも前回のは手の届く距離の奴一人くらいしか殴れなかったのに対し、今回のは御覧のリーチ!当社比4倍!送料無料!消費税負担!


また、そういったキャラの性能アップに比例するかのように、敵の数も大幅に増員。更にはその強さも格段にアップしており、うまくバランスがとれている感じだ。


それから、前作と比べて伝承奥義を使うためのストックゲージがかなり溜まりやすくなっているため、チマチマ雑魚を狩ったり自販機を壊してジュース飲んだりとかせずとも、結構いつでもどこでも奥義をぶっぱなせるというバブル仕様になっているのも嬉しい。


やっぱ無双はこうじゃなくちゃな!!
他の無双シリーズいっこもやったことないけどな!!




そんな感じで、暫くの間、様々なコマンド技を確認しながらモヒカンをしばきあげる至福の時間を過ごしていた私であったが、ふと画面左上の見やった瞬間、その表情が凍りついた。


   !?


これは・・・熟練ゲーマーである俺の経験則から言わせてもらうと

もしかして死にかけているというやつなんじゃないのか?

嘘でしょ?まだ始まったばっかりですよ?

ジードの、しかも偵察隊相手ですよ?



アカン
完全に難易度間違えた。


中の下のゲームスキルのくせに背伸びするからこうなる。

浮かれモードから一気に現実に直面した私は、急いで舐めプを中断し、「敗北るくらいなら逃げる」という某愚地家の養子の人の戦法を駆使してなんとか初戦をギリギリで切り抜けたのであった。



その後、ノドがカラカラだというケンシロウにフランスパンを渡すというミスミの嫌がらせを受け、口んなかパサパサになりながらも僅かに体力は回復。だがやはり無成長の状態での闘いは厳しく、体力メーターはまたすぐまっかっかに。

これまでか・・・。そう死を覚悟したその瞬間、
LEVEL UP!の表示とともに体力全快!!
こ、これはまさか近年のRPGでも稀なレベルアップ全快システム!?

しかし、流石はケンシロウだな。レベルアップで全快ということは、言い方を変えれば
モヒカンどもの命、血漿、断末魔を掻き集めてそれを血肉としているってことだからな。インドラリバースと自負するだけのことはある。とんでもねえ奴だ。




その後も


わー体力1ミリなのに敵将でてきたー!死ぬー!
  ↓
案外弱かった・・・
  ↓
肉出た!でも体力まだあるからピンチになるまで我慢!
  ↓
一定時間で消えるとか聞いてねえー! 死ぬー!



てな展開が続き、普通にゲームを愉しんじゃってる自分がそこにいた。
イカンイカン。これは俺の仕事じゃない。早くレビューに戻らねば。






そしてやっと原作のストーリー上へ。
リンの村に辿り着くなりオキアミ漁されて牢屋へぶちこまれたケンシロウは、お馴染みのガキ二人と対面を果たす。

  

彫ってる・・・彫ってる・・・
これが後に繋がってくるんだよなー


  

リンのほうは、なんか裾が長くなってませんか?
BPO辺りから苦情きましたか?



ウコク長老の御出演も確認した後、いよいよZの本隊が襲来。
襲われている4人の民を救えというミッションが始まったりしたが、全くもってそんな余裕は無い。自分の身を守るので手いっぱいです。速やかに死んでください。




    

牢を出てしばらく進むと、まさかの女人像が。
今回は、彼女がセーブポイントとして各地に設置されているらしい。
歴代の北斗の拳士の記憶を後世に伝える存在だもんな。まさに適役だ。
もしくはマミヤの村の長老に歴史を彫ってもらうかだな。




外に出ると、お久しぶりのミスタージードと御対面。

  

若干小柄なのと、肩当のあらぶり具合が気になる。

前作のプレイでは、彼との初戦で見事に敗北を喫したわけだが、果たして今回はどうなるか。開始時で既に体力1/3しかない状態で迎える初ボス戦だが、奇跡的な生還を繰り返してここまで来たからには、負けたくは無い。


「無駄にガードが固い」というスタイルから、「肉を切らせて骨を断つ」という戦法にモデルチェンジしたボスとのバトルは、まさに死闘。お互いほとんどガード無しでの殴りあい。拳のぶつけ合い。まさに赤子の戦いと同然。



  

熱戦 烈戦 超激戦

闘いは、お互い体力1ミリでのギリギリの攻防へ。

アカン、名勝負すぎる。

もう練気闘座でやれよおまえら。





結果、百裂拳を10発以上当ててなんとか勝利。
前回あった無想闘舞なるコマンド入力も無く、そのまま勝利イベントに入った。

おまえもまさしく強敵だった!(確信)





てなわけでまずは第一話をクリアしたわけだが、いやぁ疲れるねこれ
まだ始めたばかりなので確かなことは言えないが、今回はどうやらマップの移動みたいなのが殆ど無く、ひたすら雑魚を殺しまくるようなステージ構成になっているらしい。
無双としてはそれで良いかもしれないが、個人的にはもうちょっとゆったり進んでくれるほうが助かるかな・・・オッサンには辛いよこれ。ていうか相手が情け無用のモヒカンどもだからといって、1イベント毎に百の命を奪わなきゃならんというのは流石に背徳感を禁じえないのですが。

儂、このゲーム向いてないのかな・・・
大丈夫か?この日記





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