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北斗の拳
〜審判の双蒼星 拳豪列伝〜
レビュー


筆:2009/5/31



2005年末、ゲーセンに北斗の拳の対戦型格闘ゲームが登場した。
あのSEGAが送り出した本格的2D格ゲーだ。

後にPS2に移植され、変なサブタイトル付きで発売された。
それがこの
「北斗の拳 〜審判の双蒼星 拳豪列伝〜」である。
双蒼星って何?






第一印象はなかなか好感触だったが、バーチャ3以降ろくにゲーセンに行っていなかった私は、特に熱中してやりこむ事はなかった。つか、もうゲーセンに足繁く通うような齢でもなかった。総プレイ回数は片手で足りるくらいだろう。あと5年早く出ていたなら……と思うが、もともと2D格闘は得意なほうではなかったため、どのみちハマる可能性は低かったと思う。でもまあ動画サイトを見る限り、2009年現在でも人気を維持している様子なので、出来自体は悪くはないのだろう。


 ただ、北斗ファンとしてはいつまでも放置しておくわけにもいかないと思いたち、昨年末に中古でこのゲームを購入。さあまずは軽く全クリ……と意気込んで始めてみたものの、4人目を突破できずにコントローラーを投げた。そして私は無言でDISKを取り出し、そっとパッケージに戻して封印したのだった。





そして半年の月日が流れ・・・



今、男の新たなる闘いが始まる・・・



※注
今回のレビューは凄まじく今更な内容で、かつ低レベルなものなので、熟練した人にとっては見るに耐えない内容になっております。当ゲームを殆ど触った事がないような方々にしかお勧め出来ません。





プレイ開始



てなわけで今回は、ゲーム内のヘルプや説明書・攻略本などは一切見ずに、己の才だけでどこまでいけるかに挑戦します。技なんて所詮かざりです。不要。互いに究極奥義を極めたもの同士の戦いが赤子の戦いにもどるように、闘いの基本は素パンチや素キックなのです。

でも駄目そうなら見ます。



難易度は上から二番目のHARD。
前回4人目までしかいけなかった事を考えるとNOMALのままでもいいような気がするが、一応私もそれなりにゲームを嗜む者。それではあまりに志が低すぎると判断して、無難な所に設定しておいた。まあ駄目そうならNOMALにしたらいいし。





キャラクターはなんでもいいが、まあ男なら拳王様だろう。
SFCでもPSでも中の下のキャラ性能だったが、果たして今回は。




vs シン




一人目はシン

きっとどのキャラを使っても一人目はシンが多いんだろう。
シン=一面ボス=弱い、というイメージを連想させための罠に違いない。








△ボタンでキャラを選択したら、拳王様のカラーがTVアニメ版のものになった。
流石私。アニ北サイトを10年やっているからこそ起こったプチミラクルだ。
内海氏が声をあてている限りはこのカラーしかありえない。
銀のほうは蝦夷のあの人がやっときゃいい。





さあバトル開始

「ザ ターイムオブレトビューション」
「バトーゥルワン」
「ディサーイッ ザ デスティニー」

なんか3回ほど横文字でしゃべったぞ。


「バトーゥワン」の所で開始だと思って構えるのに、まだ始まらんもんだからタイミングをずらされ、イライラする。しかもふんだんに英語を並べられる事で、もう北斗のゲームをプレイしているという気持ちすら失せてきた。







勝負は終始私の押し気味に展開。波動拳△で剛掌波が出る事を発見した時点で勝負はついた。5回くらい当てればもう勝負が決するほどの威力だ。技はいらんとか上で言ったような気もするが、出てしまうものは仕方がない。生理現象だ。

でも個人的には剛掌波はこんなカメハメしてない方がいいなあ。掌打の射程距離を伸ばすような奥義だと思うんだよなあ、剛掌波って。




技確認のために色々コマンドを入力していると・・・・

 む! 何かでた!!
 おっ! おっ!?
 ・・・・・・・・








なんか無想転生っぽいものが発動したが……
よくわからんまま消えたぞ。なんだったんだ?
わからなすぎて後ろの2HITの「2」が「?」に見えてきた。






てなわけでシンには特に苦戦する事もなく勝利。
劇場版北斗を見事再現致しました。









vs ジャギ




二人目はジャギ様。
フドウリスペクトの棘肩当がまばゆい。







すごい身長差だ。
ジャギってこん中じゃ小兵キャラ的存在なのな。
まあいろんな意味で小兵だけどね。
こんなん負けるわけないでしょ。階級が違うもん。







一本とられたが、三本目は剛掌波ハメでパーフェクトで勝てそうだ。
HARDっつってもNOMALと大差はないのかもしれないな・・・







ム?






「てーれってー」

ああああああああああ







ああああぁぁぁあぁぁぁ・・・・

そうだよ、このゲーム、一撃必殺があるんだよ・・・
忘れてたっちゃ忘れてたけどさ、
まさか
2面ごときで使ってくるなんて思わんやん・・・・







今更だがこれ、私が負けるたびに拳王様が惨めな御姿を晒すわけだよな……
私の技量を考えると、下手すりゃ100敗もありえるわけで……
それつまり拳王様に100回以上恥をかかせるってことになるわけだな……

どうしよう。完全にキャラ選択を間違えたような気がする。
でももうここまでコンテンツつくっちゃったし、今更変えらんねえよ。







2戦目。
なんかショックでカラー選択間違えたし。
なんだよこの赤いの。ショウキかよ。







今度も3本目までいったが、剛掌波6発撃っただけでパーフェクト勝利。
所詮こんなものだな……いや剛掌波6発まで耐えたジャギを褒めるべきか……









vs レイ




三人目はレイ。やっと原作で戦った相手が出てきた。
しかしレイの髪、アニメ版の水色なのな。拳王様を原作カラーに沿わせたのにレイはアニメ版とか、一貫性がないな。別にいいけど。





ま、言ってもまだ三面。
剛掌波作戦やってりゃそのうち倒せるだろうと思っていたのだが






あ、あたんねえ!

やはりマントか!?
レイ戦にはマントが要るのか!?








唯一の勝ちパターンを奪われた結果は勿論惨敗。



こ……こいつは段違いに強いぞ……
なんか空中コンボもガンガン決めてくるし。
てか、
空中コンボってなんだよ。北斗の拳の漫画の中でそんなん使ってる奴、みたことねーぞ。バスク宙に放り投げてぷげぎぃって言わせたところくらいじゃねえか。







ここにきてネックになり始めてるのは、暴発で出る役に立たない(?)技の存在。
「塵と砕けよーっ」って言いながらバーンナックルかますこの技、全然あたらん。
んでガードされたとこにおもくそ反撃受けるし。






あとこの闘気だすやつ。
多分なんかのゲージとか溜めたりする効果が在るんだろうが、それが敵の真正面で出るもんだからもう隙だらけ。






2回戦目も順当に負け。
おまけに過剰なセクハラを受けた。
やだ・・・どこ触ってるのこの子・・・///





迎えた第3戦



開幕に予期せず釵がレイの足にぶっ刺さる。
そのまま立て続けに・・・





刺す!






刺す!!






刺すぅぅぅぁ!!!







これが俗に言う

「パターン入った!!」

ってやつか!




拳王様にあるまじき「武器頼み」というスッキリしない戦法ではあるが、この際文句は言っていられない。手に入れた新・勝ちパターンで、この勝負、獲ってみせる!!

























駄目でした。

つか、全然ハメになってませんでした。






4戦目。



なんだよこのカラー・・・
始めから燃え尽きてんじゃねえかよ・・・






7戦目





10戦目






集中力の低下によってプレイは乱雑になり、戦況はますます悪くなる。
この泥沼の状況を打破するため、私は手段を選ばず勝つことにした。いわゆるNPC用戦法だ。






距離が開けばとにかく剛掌波。
あまりあたらないが、やはり威力は魅力だ。






接近時はとにかく小技。強攻撃ガードされーの、反撃うけーの、が定番になりつつあったので、モーション大きい技は完全封印することに。変なコマンドを入れたらまたあのいらん技が暴発するので、連打連打。


もはや北斗らしい、拳王様らしい戦い方など欠片もないが、もともとこのゲーム自体そんな感じの内容なので気にする事もないだろう。





そして迎えた13戦目、





か、勝った!!!!

最後はこれまた使えない技のひとつだった天将奔烈が決まった!!
つか、なんで天将奔烈が突進技なんだよ!どう解釈したらそうなるんだよ!




というわけで三人目までを屠ったわけですが、ビギナープレイではこの辺りが限度だろうということで一旦ここでリセット。
次回はちゃんと勉強してから後半戦に臨みたいと思います。
ちゃんと技とシステムを理解しないとそろそろネタ的にもきついし。






NEXT ENEMY!!




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