「北斗現われるところ」とフォームに打ち込むと
「クソゲーあり」が予測のトップに現われる哀しみの時代。
数年前、コーエーテクモゲームスより発売された
「北斗無双」「真・北斗無双」の二本は、そんな悪しき北斗界の伝統に終止符を打てる存在として期待を集めたが、結果は失敗。賛否両論ではあったものの、過去に築かれたクソの歴史を塗り替えるには到底至らず、そのままクソの波に飲み込まれ、消えた。
そしてそれ以降、家庭用ゲーム機で北斗ゲーが発売されることはなく、4年以上の時が経過。北斗ファンは、スマホアプリなる新たなる舞台での小クソゲー乱発に疲れ果て、ドライヨアティアーズな日々を送っていた。
しかし2017年8月26日。
突如としてその報せは舞い降りた。
北斗の拳×龍が如くスタジオ
漫画「北斗の拳」を原作とした新作
『北斗が如く』
発売決定!
その前日に発売されたゼノンには、
「今注目している人物は誰ですか?」という質問に対し、原先生がこのように回答されていた。
これを見た私は
「もしやケンシロウの声を黒田さん※が担当する計画が進行中なのでは?」と予言。それがほぼ
最高の形で実現することとなった。
※黒田崇矢/龍が如くの主人公・桐生一馬の声を担当されておられる声優さん。
なんせ私、北斗の拳は言わずもがなだが、この
「龍が如くシリーズ」も大好きでして、完全にオッサンとなった今でもまだ卒業できずに遊ばせてもらっているシリーズの一つなのです。ありがとうございます。お世話になっております。
つまりこの「北斗が如く」は、
私の大好物同士をコラボさせた夢のソフトということ。カツ丼の上にペペロンチーノ乗っけたようなもんですよ!不味そう!!
加えて原作の世界線から分岐した
「オリジナルストーリー」ってのがまた良いじゃないですか。オリジナル展開を嫌う保守派の人もいるんでしょうけど、私は数ある北斗ゲーの中でも
最もオリジナル度の強い「北斗の拳4 七星覇拳伝 北斗神拳の彼方へ」から北斗ワールドに入ってきた人間なんで、耐性どころかむしろオリジナルかかってこい!死にてぇ奴だけかかってこい!!状態なわけですよ。もう辛抱たまらんわけですよ。
まあそんなわけでですね、北斗無双シリーズに続いてこちらの「北斗が如く」の方も、僭越ながら
プレイ日記的なものを書かせて頂きたいと思っております。今やプレイ動画、実況配信が当たり前の時代ですが、そんな技術や勇気は持ち合わせておりませんので、2018年でもうちはアナログでいきます。
さて、始めて行く前に、
「龍が如く」について全く存じ上げないという方もおられると思うので、概要だけ簡単に御紹介させていただこうかと思います。説明する必要あるのかは解りませんが、したいのでします。
龍が如くは、2005年にセガから発売されたPS2用ソフト「龍が如く」を第一作とするアクションアドベンチャーゲームのシリーズ。ナンバリングタイトルは現在(2018年3月時点)で「6」まで発売されており、外伝的な物も幾つか出てます。
主人公は元ヤクザの
桐生一馬。オトコ前で高身長でシブくて強くて仁義がある最高にセクシーなおじさんです。悪い事してないのにめっちゃ服役してます。自分から入っていきます。
そんな激シブおじさんなのに、変なサブイベントに巻き込まれてオタオタしたり、ミニ四駆等の遊戯を全力で遊んだりする様がギャップがあって面白くて可愛いといいますか、まあ要するに、抜けた部分も含めてパーフェクトなキャラクターなんすよ。抱かれたい。
ゲームのほうは、まずヤクザ絡みの大きな問題が起きて、それに桐生ちゃんが望まぬ形で関わっていくことになり、なんやかんやあって黒幕をぶっとばして終わるというのがお決まりのストーリーとなっております。プレイヤーは桐生ちゃんを操作し、その問題解決の為に
街をウロウロするのだが、とにかくチンピラに絡まれやすいオーラを纏っており、しょっちゅう町中で殴りあう事になる。
「北斗が如く」では、そのポジションをケンシロウがそのまま引き継ぐ感じなのだろう。ケンさんも「悪党に絡まれやすいキャラ」ということで無口な設定にされた経緯がありますし、ピッタリかと。
ちなみに両者の体格は、
ケンシロウが185cm100kg、
桐生が184cm88kgだそうです。結構ヒョロいな桐生ちゃん。まあ別に格闘家じゃないし、そんなもんか。
そのメインストーリーを進めながら、様々な
サイドミッションをこなしたり、ゲーセンや賭博場といった数多くの
プレイスポットで遊ぶというのが龍が如くの醍醐味。実際、メインストーリーよりも遥かにこっちにプレイ時間を割かれることになる。
んで、それらで一定条件を満たすと
経験値や
お金等の報酬が貰え、キャラクターの成長に繋がるっちゅうわけです。自分みたいに全てのイベントやミッションをこなしながら進めると、キャラが成長しすぎてヌルゲーになってしまうのも如くあるあるのひとつ。北斗が如くでも既にいくつかのミニゲームが公開されているし、この辺りのシステムも継承されてるんでしょう。
龍が如くの
バトルは、シンプルながらバリエーション豊富といった感じ。大きく分けて、「殴る」か「投げる」か「武器攻撃」の3択。で、ヒートゲージが溜まっていれば、特定条件下において
「ヒートアクション」なる必殺技を発動することができる。北斗が如くではこれが
北斗神拳奥義になるみたい。
龍が如くも十分超人的なバトルだが、あくまで「人間」の域なんで、派手なアクションにも上限があった。しかし北斗の拳のキャラクターならばそれを突破し、更に二段階ほど人間やめちゃったバトルも可能となるので、これまでの「如く」では表現できなかったド迫力な演出もアリになってくるのだろう。それがプラスに働いてくれれば、相当面白くなりそう。
でもやっぱり龍が如くといえば、
シナリオがメイン。バトルやミニゲームも楽しいんだけど、桐生という男の生き様を見届ける事が最も楽しい部分だと私は思ってます。そして今度はそれをケンシロウに変えて見られるわけですよ。こんな嬉しいことは無い。
無双シリーズも、なんとかストーリーがおざなりにならないよう頑張ってはいたけど、やっぱり紙芝居じゃ限度があるのよね……。その点、如くではふんだんにムービーを使った濃いストーリーを用意してくれているはずなので、期待せずにはいられない。
まあそんなわけでですね
滅茶苦茶ハードルあがってます。
もうね、これでクソだったらどうしてやろうかと。
まあそれはそれでレビュー的には面白くなるんだけど。
そんな事いってるうちにゲーム届いたんで、やるぞ!!