
 聖帝軍に子供を献上しようとする盗賊から、とある一家を守ったケンシロウ。だがその時、聖帝軍と対立する別の組織が現れる。彼らを率いるは、南斗白鷺拳のシュウ。盲目の闘将と呼ばれるその男の目は、深く刻まれた傷痕と共に、両目の光を失っていた。有無を言わさず闘いを挑んできたシュウは、華麗なる脚技でケンシロウを攻め立てる。だがケンシロウの強さはその一つ先を行っていた。北斗神拳奥義
            水影心。一度闘った相手の拳を修得できるというその奥義で、遠方から切り刻む南斗聖拳を繰り出すケン。だがケンは、シュウに止めを刺さなかった。シュウの拳に殺気が無い事を、ケンは見抜いていたのだった。
 聖帝軍に子供を献上しようとする盗賊から、とある一家を守ったケンシロウ。だがその時、聖帝軍と対立する別の組織が現れる。彼らを率いるは、南斗白鷺拳のシュウ。盲目の闘将と呼ばれるその男の目は、深く刻まれた傷痕と共に、両目の光を失っていた。有無を言わさず闘いを挑んできたシュウは、華麗なる脚技でケンシロウを攻め立てる。だがケンシロウの強さはその一つ先を行っていた。北斗神拳奥義
            水影心。一度闘った相手の拳を修得できるというその奥義で、遠方から切り刻む南斗聖拳を繰り出すケン。だがケンは、シュウに止めを刺さなかった。シュウの拳に殺気が無い事を、ケンは見抜いていたのだった。 流民の集団が襲われているとの報せを受けたシュウは、ケンと共に救出へと向かう。子供の命を蔑ろにする聖帝軍に向け、シュウは言った。「子供達の光を奪い去ることは許さん!」。その言葉を、ケンは遠い昔に耳にしていた。幼き頃、ケンが挑んだ「南斗十人組手」なる試練。それは、南斗の拳士10人を相手に戦い、全員に勝ち抜かねば生還できないという過酷なものであった。そこでケンシロウの才を目にしたシュウは、十人目の相手として名乗りを上げ、ケンを圧倒する。しかしシュウはケンを殺させようとはせず、その代償として自らの両目を潰した。シュウの宿星である仁星は、ケンシロウという光に、誰よりも強く輝く可能性を感じていたのだった。そして今、ケンシロウとの再会を果たしたシュウは、かつて己が感じた予感が正しかったことを確信していたのだった。
 流民の集団が襲われているとの報せを受けたシュウは、ケンと共に救出へと向かう。子供の命を蔑ろにする聖帝軍に向け、シュウは言った。「子供達の光を奪い去ることは許さん!」。その言葉を、ケンは遠い昔に耳にしていた。幼き頃、ケンが挑んだ「南斗十人組手」なる試練。それは、南斗の拳士10人を相手に戦い、全員に勝ち抜かねば生還できないという過酷なものであった。そこでケンシロウの才を目にしたシュウは、十人目の相手として名乗りを上げ、ケンを圧倒する。しかしシュウはケンを殺させようとはせず、その代償として自らの両目を潰した。シュウの宿星である仁星は、ケンシロウという光に、誰よりも強く輝く可能性を感じていたのだった。そして今、ケンシロウとの再会を果たしたシュウは、かつて己が感じた予感が正しかったことを確信していたのだった。
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| 【TVアニメ版での主な変更点】 
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 行進する聖帝サウザーの軍勢の前に、ケンシロウが立ちはだかる。嗾けられた南斗双斬拳の二人を難なく撃破し、その成長を見せ付けるケンシロウであったが、サウザーはその不遜な態度を一向に崩すことは無かった。帝王であるサウザーの拳に防御は無い。あるのは制圧前進のみ。無為の構えから一瞬にして間合いを詰める突進で、ケンシロウを攻め立てるサウザー。だが一度戦った相手の拳を見切ることのできるケンシロウに、同じ攻撃は二度通用しなかった。必殺の極星十字拳を躱し、サウザーの身体の秘孔を連続で刺突するケンシロウ。貴様の命はあと3秒。そう宣告するケンであったが、3秒後に血を吹いたのはケンシロウの方であった。経絡秘孔の効かない「帝王の体」。その謎こそが、ラオウがサウザーとの戦いを避けていた理由なのであった。
 行進する聖帝サウザーの軍勢の前に、ケンシロウが立ちはだかる。嗾けられた南斗双斬拳の二人を難なく撃破し、その成長を見せ付けるケンシロウであったが、サウザーはその不遜な態度を一向に崩すことは無かった。帝王であるサウザーの拳に防御は無い。あるのは制圧前進のみ。無為の構えから一瞬にして間合いを詰める突進で、ケンシロウを攻め立てるサウザー。だが一度戦った相手の拳を見切ることのできるケンシロウに、同じ攻撃は二度通用しなかった。必殺の極星十字拳を躱し、サウザーの身体の秘孔を連続で刺突するケンシロウ。貴様の命はあと3秒。そう宣告するケンであったが、3秒後に血を吹いたのはケンシロウの方であった。経絡秘孔の効かない「帝王の体」。その謎こそが、ラオウがサウザーとの戦いを避けていた理由なのであった。|  
 
 
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| 【TVアニメ版での主な変更点】 
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 百人の人質と引き換えにサウザーがシュウに命じたのは、聖帝十字陵の頂まで聖碑を運ばせるというものであった。それは、反逆者のリーダーであるシュウの手で、聖帝の権威の象徴を完成させるという、あまりにも皮肉な刑であった。腱を切断された両足で、巨大な石碑を抱えながら階段を登り続けるシュウ。そしてその足が最後の一段に差し掛かったとき、遂にケンシロウが駆けつけた。そして同時に、ラオウ、トキの二人もその場に現れた。トキは、サウザーの体の謎の正体を知っていたのだった。
 百人の人質と引き換えにサウザーがシュウに命じたのは、聖帝十字陵の頂まで聖碑を運ばせるというものであった。それは、反逆者のリーダーであるシュウの手で、聖帝の権威の象徴を完成させるという、あまりにも皮肉な刑であった。腱を切断された両足で、巨大な石碑を抱えながら階段を登り続けるシュウ。そしてその足が最後の一段に差し掛かったとき、遂にケンシロウが駆けつけた。そして同時に、ラオウ、トキの二人もその場に現れた。トキは、サウザーの体の謎の正体を知っていたのだった。 ケンシロウとの最後の決着をつけるため、十字陵の階段を登っていくサウザー。その時、シュウの仇をとらんとする少年が、サウザーの足に釘を突き立てる。その少年の行為を指し、サウザーは言った。愛が人を狂わせる・・・愛ゆえに人は哀しみ、苦しまねばならぬのだと。かつて孤児だったサウザーは、先代南斗鳳凰拳伝承者オウガイに拾われ、拳を学んだ。だが15歳になった時、サウザーは鳳凰拳の伝承者となる試練において、相手が師オウガイと知らずに命を奪ってしまった。そのあまりに大きな哀しみから逃れるため、サウザーは愛を捨てて生きることを選んだのであった。聖帝十字陵は、サウザーの愛と情の墓であり、師オウガイへの最後の心なのであった。
 ケンシロウとの最後の決着をつけるため、十字陵の階段を登っていくサウザー。その時、シュウの仇をとらんとする少年が、サウザーの足に釘を突き立てる。その少年の行為を指し、サウザーは言った。愛が人を狂わせる・・・愛ゆえに人は哀しみ、苦しまねばならぬのだと。かつて孤児だったサウザーは、先代南斗鳳凰拳伝承者オウガイに拾われ、拳を学んだ。だが15歳になった時、サウザーは鳳凰拳の伝承者となる試練において、相手が師オウガイと知らずに命を奪ってしまった。そのあまりに大きな哀しみから逃れるため、サウザーは愛を捨てて生きることを選んだのであった。聖帝十字陵は、サウザーの愛と情の墓であり、師オウガイへの最後の心なのであった。 体の謎を見切られたサウザーであったが、鳳凰拳にはまだ秘拳が残されていた。天翔十字鳳。それは、対等の敵が現れたときに帝王自ら虚を捨てて立ち向かう、誇りをかけた不敗の拳であった。対するケンシロウも、秘奥義 天破の構えで応える。天空に舞う羽と化したその身体で、ケンシロウの攻撃を空切らせるサウザー。しかし、止めを刺さんとサウザーが跳躍したその時、ケンシロウが構えから攻撃に転じる。北斗神拳奥義 天破活殺。ケンシロウの指先から放たれた闘気が、宙空を舞うサウザーの秘孔を捉えた。体表に秘孔を浮き上がり、更に宙を舞う足の力までも奪われたサウザーに、もはや勝機はなかった。退かぬ!媚びぬ!省みぬ!帝王としての誇りをもって繰り出されたサウザーの攻撃を、渾身の一撃で迎撃するケンシロウ。だがそれは、苦痛を生まぬ北斗有情猛翔破であった。幼き日の温もりを知るが故に・・・誰よりも深い愛を持つが故にサウザーが狂ってしまったのだと言う事を、ケンシロウは知っていたのであった。
 体の謎を見切られたサウザーであったが、鳳凰拳にはまだ秘拳が残されていた。天翔十字鳳。それは、対等の敵が現れたときに帝王自ら虚を捨てて立ち向かう、誇りをかけた不敗の拳であった。対するケンシロウも、秘奥義 天破の構えで応える。天空に舞う羽と化したその身体で、ケンシロウの攻撃を空切らせるサウザー。しかし、止めを刺さんとサウザーが跳躍したその時、ケンシロウが構えから攻撃に転じる。北斗神拳奥義 天破活殺。ケンシロウの指先から放たれた闘気が、宙空を舞うサウザーの秘孔を捉えた。体表に秘孔を浮き上がり、更に宙を舞う足の力までも奪われたサウザーに、もはや勝機はなかった。退かぬ!媚びぬ!省みぬ!帝王としての誇りをもって繰り出されたサウザーの攻撃を、渾身の一撃で迎撃するケンシロウ。だがそれは、苦痛を生まぬ北斗有情猛翔破であった。幼き日の温もりを知るが故に・・・誰よりも深い愛を持つが故にサウザーが狂ってしまったのだと言う事を、ケンシロウは知っていたのであった。|  
 
 
 
 
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| 【TVアニメ版での主な変更点】 
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