
最初にケンを待っていたのは、巨大な石像が立ち並ぶ不気味な部屋であった。自らの足音だけが響くその道を突き進むケン。とその時、突如ケンは、側にあった石像に向けて蹴りを放った。崩れ去ったその石像の中にいたのは、ケンの蹴りで絶命したゴッドアーミーの姿であった。石像の中から襲い掛かろうとしていたその男は、ケンに殺気を感づかれてしまったのだ。そしてそれに皮切られたかのように、その側にあった二体のまたケンへと向けて襲撃。だが、彼等に待ち受けていたのもまた、前者と同じ哀れな末路であった。
次なる部屋でケンを待っていたのは二匹の獰猛な巨大虎であった。しかし襲い掛かってきた彼らをいとも簡単に眠らせ、ケンは順調に先へ。が、次の扉を開けた瞬間、何かがケンの胸に突き刺さった。それは、待ち伏せていた最高警備隊の放ったニードルナイフと呼ばれる武器であった。たちまち床が鮮血に染まってゆく様に、薄ら笑いを浮かべる最高警備隊。その筒状のナイフは、突き刺さった場所から地を噴射させ、出血多量に追いやる効果を持っていたのだ。しかし、ケンの超人的な肉体には通用しなかった。筋肉の緊張だけでニードルナイフを抜き飛ばしたケンは、襲いかかってきた兵士達をあっという間に殲滅。隊長バッカムをも交手破頭拳にて撃破し、ケンはいよいよカーネルの待つ所へ・・・
その頃、自らの不安を抑え切れなくなったリンは、遂に決起した。バットのバギーを拝借し、ゴッドランドへと向かってしまったのだ。どうしていいか解らず、焦ることしかできないバット。だがジョニーは、そんなバットに対し、何か諦めた表情で店の裏へと来るよう伝えた。そこにあったのは、軽トラに積まれた大量の手榴弾であった。それはジョニーが、自らがゴッドアーミーと闘うことを決断したことの証だった。腹を決めた二人の男は、リンを助けるため、一路ゴッドランドへ・・・
ケンの勝利で幕を閉じたかと思われた戦いであったが、その時、予期せぬ事態が起こった。リンがカーネルの部屋へと駆けつけたのである。私も戦う!手に武器を抱え、ケンの力になろうとするリン。だがそれは、カーネルに勝機をもたらしたに過ぎなかった。カーネルは供えてあった槍を、リンへと向けて投擲。槍は真っ直ぐにリンへと飛来するが、間一髪、その矛先はケンの手に止められていた。しかし次の瞬間、ケンの左腕を激しい痛みが襲った。そこには、カーネルが投げた二本目の槍が突き刺さっていた。カーネルは、リンを助けさせることによって、ケンの隙を生み出したのだ。その傷では闘えまい!戦況をひっくり返したと思い込み、高笑いを上げるカーネル。しかし、この時既に勝負は決していた。突如訪れた目の痛みに、カーネルは身を悶えさせた。ケンは既に秘孔
瞳明を突き、カーネルの視力を奪っていたのだ。暗闇に怯えるカーネルに対し、ケンは渾身の北斗壊骨拳を炸裂。その凄まじき力を覇権へと利用しないケンを理解できぬまま、カーネルはその身を飛び散らせたのであった。| [漫画版との違い] ・カーネル戦以外はほぼアニメオリジナル ・原作ではカーネルは、腐った豚への復讐や狂った思想等で動いているが、アニメでは神(シン)への忠誠心で。 ・カーネルが腐ったブタ共に酒をかけられたりして馬鹿にされるシーンは無し。 |
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