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遊昇凄舞
ゆうしょうせいぶ



流派: 北斗従者の拳
使用: 黒夜叉(対 ヒョウ)
登場: 北斗の拳(193話)/アニメ版(143話)/
北斗の拳5/北斗の拳6/リバイブ


 黒夜叉ヒョウ暗琉天破を破るために見せた秘拳。空間を乱れ飛んで実体を滅し、敵を砕破するという技。間合いの外で宙を旋回し続けるため、範囲が狭い暗琉天破を喰らうことなく攻撃を仕掛ける事が出来る。徐々に間合いをつめ、背後から鉄爪で襲い掛かったが、張り巡らされていた自壊羅糸に気付かず、右腕を切断された。



 完全に宙を飛んじゃってるように見える。この羅聖殿には石柱があるのでそれを足場にしている可能性もなくはないが、黒夜叉の説明によると空間を乱れ飛んでいるらしいし、石柱等がない場所では出せない技というのも変だ。本当に飛んでるんだと解釈するのが普通だろう。
 北斗琉拳の魔闘気が重力を操作できる事は周知の事実である。魔闘気で無いハンの闘気ですら、大岩を持ち上げるほどの浮遊力を持っていた。ならば常にジュウケイに仕えていた黒夜叉も、ある程度北斗琉拳を身に着けており、浮遊術を操れる可能性は高い。しかも彼には、他の北斗琉拳拳士には無い身体の小ささという武器がある。彼の体格はおそらく身長120cm、体重30キロといった所だろう。めだか師匠もビックリのその小柄な体格故に、彼は自らの身体を宙を舞わせるというオリジナルの戦いを実現できたのではないかと思われる。
 しかし黒夜叉が自在に飛べるというのであれば、ヒョウに暗琉天破を喰らっても効かなかったはず。何故黒夜叉は無重力で動きを封じられ、1109ある経絡破孔を突かれそうになったのか。それは、この遊昇凄舞がケンと同じ、遠心力をもって自らの位置を確保している拳だからである。自らの身体を浮かせた黒夜叉は、ヒョウのまわりをぐるぐるまわったあの円運動によって、自らの動きを制御していたのだ。自由に浮ける黒夜叉でも、あの円運動なくしては宙でバランスをとれないのだろう。地球が公転をやめれば、太陽に落下して消滅するのと同じ事である。