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北斗飛衛拳
ほくとひえいけん



流派: 北斗神拳
使用: ・ケンシロウ(対シン)
 …アニメ版(5話)

・ケンシロウ(対シン)
 …アニメ版(22話)
登場: アニメ版北斗の拳/ONLINE/審判の双蒼星


 一年前、シン南斗獄殺拳に対抗するためにケンシロウが繰り出した北斗神拳の奥義。獄屠拳と同様の打点の高い飛び蹴りで、空中で交錯したものの、一方的に撃ち負け、両手両足の間接を切断された。原作では無名の技だが、TVアニメ版北斗の拳にてこの名前がつけられた。

 アニメでは、後のサザンクロスでの対決でも使用。一年前と同様に南斗獄殺拳と交錯したが、この時は打ち勝って左の肩当を破壊している。


 『北斗の拳 審判の双蒼星 拳豪列伝』にもケンシロウの技として登場。頭部くらいの高さまでしか跳躍しないが、モーションはほぼ原作どおり再現されている。また、シンの南斗獄屠拳と打ち合った際には原作のシーンが再現される。




 おそらくアニメを作る際、シンの南斗獄屠拳に対してケンシロウも奥義使ってるほうが絵的に燃える!と誰かが思ったので作られた奥義なのだろう。アーケードの格ゲーやONLINEにも登場し、知名度は結構上がっている様子。

 飛衛拳と同じようなとび蹴り技として、飛鳥空斬波、北斗虚空斬という技も存在している。この3つの技の違いを考えてみよう。
まずは威力の違い。

北斗飛衛拳…相手の肩当てを砕く。(to シンの南斗獄殺拳)
飛鳥空斬波…死ぬ(to 蝙蝠男)
北斗虚空斬…身動きがとれなくなる(to ガレッキーの南斗人間砲弾)

 ただこれはあまり差になるとは思えない。確かに飛衛拳、虚空斬は死には至らなかったが、相手や状況によっては殺すことも十分可能であろう。
 ポイントとなるのは、全てケンシロウの方が「後出し」であるということだ。つまり全て相手の出方を見てから奥義を選んでいる、と言うことになる。というわけで対抗した奥義から考えてみよう。

 まずは南斗獄殺拳を見て出した北斗飛衛拳。これはいわゆる聖極輪の時にケンとレイがやった「南斗虎波龍vs北斗龍撃虎」に似たようなものではなかろうか。要するに暗黙の了解のようなものがあり、昔から北斗と南斗にいざこざがあった場合はこの技で白黒つけろっていう言い伝えなんかがあったのではないかと思う。
 次に蝙蝠男が飛びかかってきたのを見て出した飛鳥空斬波。これは他のと比べて多少軌道が違い、ほぼ垂直に飛んでいる。山なりで飛ぶよりも飛行速度が出るので、超人的な跳躍力をもつ蝙蝠男がこうしたのは当然と言える。そして迎え撃つケンも、同じ軌道で飛ばねばならない。そこで出たのが飛鳥空斬波なわけである。つまり飛鳥空斬波とは、突発的に出せる飛行速度の速い飛び蹴り、だと考えて良いだろう。
 最後に虚空斬。相手は剣を持った南斗人間砲弾のガレッキーである。これは軌道が大きく関係している。ガレッキーと交錯する場面では両者水平になってはいるが、これはありえない。何故なら既に前のカットでガレッキーは落下を始めているからだ。つまり、ほぼ真下へ向かって飛び込んでくるガレッキーと、それに向かって垂直に上昇していくケンシロウ、という構図でなくてはならないわけである。交錯するシーンは、カメラが斜めに向いているのだ。ようするに北斗虚空斬とは、上空からの敵に対して、自らは上昇してそれを向かえる奥義であると考える。

以上、世界一どうでもいい考察。