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蒼天の拳リジェネシス
第10話
2018年8月28日(火)


蒼天の拳リジェネシス 第10話感想です。




天斗の刺客から受けた毒により、生死の境をさまようヤサカ。

混濁する意識の中でヤサカが取り出したるは、操孔針。
投擲して刺すだけで秘孔を突くことができるという、なんちゃって天破活殺を可能とする便利アイテムである。


だが今回、そんな懐かしグッズを使ってヤサカが突いたのは、まさかの自分!!

秘孔 死破骨によってもたらされる100メガショックの激痛で全身を痙攣させ始めるヤサカ。


拳さんによると、これは「肉体が死を拒んでいる」が故にとった行動なのだという。つまり生きようとする本能が無意識に秘孔を突いたということか?排毒の秘孔ってことかな?とてもそんな感じには見えないが……




しかし、ひとつだけハッキリしていることがある。
ヤサカは常にエリカのために。

エリカの最も大切な人である飛燕。
その飛燕を殺したことへの贖罪のためだけにヤサカは生きていた。






数年前―――――。

蒼天の拳(無印)のラストのほうで約束した「勾玉をヤーマの眠る地に還す」というミッションを見事果たし、ヤサカは上海へと戻ってきた。

7年空いても設定忘れられてなかった!!
リジェでも全然触れられなかったから心配してたよ!!



いつものように飛燕の墓前で祈りをささげるエリカへ帰還報告をするヤサカ。

するとその時、信じられない現象が。






これが






ボワッとなって……






!?



ち、縮んだ!!

頭身が4つくらい減った!




と思いきや、数コマ後には再び「フアァァ……」とスモークがかかって9頭身美女に逆戻りという伸縮自在の術。

メ○モちゃんですか?




突然の怪奇現象に気をとられて話が入ってこなかったが、どうやら二人の関係は、まだぎこちないとはいえ徐々に氷解はしてきている様子。

……かに思えたが、突如エリカは感情を失った目で「あなたはなんのために戻ってきたの?」と冷淡な言葉をヤサカに浴びせるのだった。

全然許されてなかった!!



ヤサカだけではない。玉玲や子英の前でも、エリカは笑顔を見せなくなっていた。記憶の中に希望の目録が入っている以上、自分は常に狙われ続ける。またいつ誰かが巻き込まれるかもしれない。その不安が消えない限り、エリカが真に救われる日は決して訪れることはなかった。


「お前がエリカに許されることはない
 それでもお前は…一生エリカを守り抜く覚悟があるのか!?」



拳志郎よりそう告げられたヤサカは、再びエリカの前へと立ち、言った。

お前を狙うナチスの連中は俺が全滅させた。
だからおまえはここで安心して暮らしていけばいい。
飛燕もそう望んでいるはずだ――――――と。

憎むべきヤサカからの言葉に、エリカの心が動かされることはなかった。
だがそれを承知の上で、ヤサカはエリカに「賭け」を持ちかけてきた。
もし1ヶ月、希望の目録を狙う奴が現れなければ自分の勝ち。
その時はもう何も心配せずにここで暮らせばいいと。



ヤサカ要人警護サービス、業務開始だぁ!!

24時間、本人に気付かれる事無く、常にエリカの身辺を警護し続けるという敏腕ボディーガードと化したヤサカの、怒涛の一ヶ月間がスタート。

その間、エリカに手を伸ばそうとしてヤサカに捕らえられた者は……





巨大な墓穴へと放り込こまれて……って多いな!!

「お前を狙うナチスは全滅させた」って言ってなかったっけ!?
嘘ばっかりやんけ!!

しかも生き埋めだし!性格の悪さは直ってない!



っていうかそのフードって、初めて作中でイメージ画として描かれたときに着てたやつですかね!?

あの頃はすごい強キャラ感出てたよね!
初登場時が全盛期だったね!









そして遂に約束の1ヶ月まであと1日。

これでエリカに安息の日が訪れるはずだと安堵するヤサカであったが、その思惑は思わぬ角度から崩されることとなった。

なんと中華民国空軍が上海の町を空爆し始めたのである。



中国軍による上海爆撃といえば1937年8月14日にフランス・共同租界が爆撃された事件が有名だが、あれは拳志郎と飛燕が闘った日なので、それ以降に実行された爆撃ってことよね。同年10月26日には上海派遣軍によって上海を制圧されているので、その後に上海に駐留していた日本軍に向けての反撃か、堅壁清野と呼ばれる焦土作戦の一種なのかもしれん。


手当たり次第に投下される爆弾は、遂にエリカ達の教会に直撃。
砂埃舞う瓦礫の中でエリカが見つけたのは、今まさに力尽きようとしているツバメの親子……。かつて飛燕とともに救った小さき命の最期であった。



エリカ達を救うため、教会へと駆けつける拳志郎達。
だがそこで彼らが見たのは、エリカが起こす奇跡。
ツバメ達の亡骸を抱え、エリカが何かをブツブツと呟いたその瞬間、柔らかな光がツバメ達の身体を包んで―――――


といったところで今月は終了。



【感想】

ほぼほぼ回想回でした。まあ、今まで結構説明なしで話すすんできてましたからね。このあたりで整理しとこうってことですね。コール大佐編はちょっと長いプロローグみたいなもんやったんか。


前回拳さんが「ヤサカは永劫の悔恨をその一身に受け、地獄を生きる贖罪の茨の道を選んだ」って言ってましたが、前半は飛燕殺しの罪として、後半の「地獄を生きる」の部分はまだ判明してませんね。ラストに見せたエリカのザオリクくさい能力が関係しているのかな?ハンタのナニカみたいに「誰かの願いを叶えたら他の誰かがその分の痛みを背負う」みたいな感じで、エリカがツバメを治すことで消費されたパワーが痛みとなってヤサカに還ってくる、みたいな。ほいでエリカはその事を知らないとかね。


それと、エリカの伸縮現象ですが……
「これでエリカの急成長の原因がわかった!(?)」と一瞬思ったんですが、その後に拳さんもスウ……と消えちゃうシーンがあるんですよね。つまりこの回想は、ヤサカが朦朧状態の中で見ているであり、断片的な記憶が混ざり合っていることが原因で、エリカの姿が定まらずにいるのかもしれません。

まあその……決して不純な意味ではないんですが……

小さいほうのエリカの方が断然良いですよね……



それと今回はアニメ2期の情報も少し載ってまして、「シメオンやヒムカが漫画に登場するかも!?」みたいなハッキリしない煽りがあったりもしたんですが、それよりも何よりも……







コールどうしたお前!?


今回のお話はエリカの変身が見所のひとつだったのに
お前の改変具合のほうがインパクトでかいよ!


もともと飴ちゃんが無いとこういう顔なんやろうか……
それにしたってベロはひどいよな、ベロは……



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