北斗の拳大解剖 改訂版 |
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2017年11月1日(水) |
約3年前にレビューしました、
「北斗の拳 大解剖」。
その
改訂版とやらが発刊されてましたので、早速購入してみました。
「改訂」などと銘打っているということは、以前の記事で私がツッコんだ箇所なんかは、ちゃーんと修正されていることでしょう。でもレビューを書いた張本人として、一応確認はしておかねばなるまい。大丈夫・・・ですよね?
本の内容的には、8割方前回まま。
ところどころカラーを変えるとか、掲載順を調整する等して新調感を出してはいるものの、文章はほぼ全くといっていいほど変化は無い。
数ページだけコーナーが追加されていたり、それによってまた新たなミスが生まれたりしているので、そのあたりだけピックアップしようかな。
●カラーイラスト
3枚だけ追加されていました
●北斗神拳奥義経絡秘孔位図
ユダ様をモデルにしての秘孔位置紹介。
前回私が指摘した「下
芙突」は「下扶突」にちゃんと修正。
秘孔紹介なのに何故か紛れ込んでいた「北斗断骨筋」は「北斗断骨筋の秘孔」(そこまでしてまで入れる必要ある?)と変更されていました。
しかし「
健明」「解
亞門天聴」の誤記はそのままでした。
はい改訂失敗!!
●【新】世紀末を代表する拳法&奥義
新たに追加されたコーナーの一つ。
北斗神拳以外の拳法・奥義の紹介。
定番の「南斗
弧鷲拳」「擾
魔光掌」「暗琉天
波」といった漢字間違いはあったものの、特に大きな表記ミスは見受けられなかった。ん?内容?別に・・・普通。
一番気になったのはジュウザの拳の紹介に
「雲の拳」と「我流拳」があったことかな。なんで分けたんや。一緒やろ。だいたい「雲の拳」って、便宜上うちのサイトではそういう呼称も使ってるけど、作中には出てこへんやんけ。実際に雲の拳て呼んでいいのは
呼雲流栄拳くらいでしょ。
うちのサイトといえば・・・この本のシュレンの拳の紹介で
「突然の発火は敵を怯ませる。また傷口から体内を燃やせるため、傷を負わせただけで相手の命を奪える」と解説されてるんですが、これホクサイでの五車炎情拳の解説とえらく似てますねえ・・・・うーん、偶然かな?
その後の泰山流、華山流の紹介文も似てるし、シャチが使った技の名を「幻闇壊に似た奥義」という呼称にしてるのも一緒だし、他では「牙族長」呼びなのがここだけうちと同じ「牙大王」になってますねぇ・・・
偶然・・・ですよねぇ? まさかネットから拾ったりしてませんよねぇ?
●【新】激戦!最強vs最強の戦い
ケンシロウの名勝負5選(サウザー、トキ、ファルコ、ヒョウ、カイオウ)紹介。
「破天の構え」とかいうちょっとキツめの誤記や、「北斗琉拳第二の羅将」とかいう微妙におかしい呼び方がちらほら。
内容?普通・・・。この本、全部フツーやで。
●【新】ラオウ最強伝説
ラオウ様が最強となるための礎となった6人の男の敗北っぷり紹介。
(リュウケン、レイ、トキ、ジュウザ、フドウ、コウリュウ)
新たなミスも色々あるけどここの
殺活孔が一番笑ったわ。
あながち間違ってないような気もするけど。
●世紀末極悪人図鑑
前回はヒルカが
拳王先遣隊の人になってましたが今回は・・・
無事修正されていました(当然)
よかった・・・
・・・と思ったのだが、前回は画像だけに目がいって気づかなかったのか、紹介文になんか変なことが書いてありますね。
「オカマ言葉が玉にきず!」
オカマ言葉・・・?そんなのヒルカ使ってたか?
と思って読み直してみたところ、どうやら
「一瞬にして串ざしよ!」とか
「とどめは死の抱擁よ!」といったような台詞を「串ざしよ!↑」というイントネーションと解釈したのだろうという結論に至った。
ええ・・・・
●人物相関図
前回、シャチの流派が謎の
「南斗琉拳」と表記されてましたが、直ってました。
流石に致命的なミスは修正してあるみたいね。
しかしこの相関図、改めて見ると、リュウケンとかがいないのにサヴァの三馬鹿は入ってるって絶対チョイスおかしいよね。
●【新】悪党どもの死に様ヤラれ様
派手に死んでいった奴等の死に様を紹介する新コーナー。
一人目のジード
「北斗百裂拳によって抹殺!」
おお、合ってるぞ。「烈」になってない。
その後もミスなく紹介は続き・・・
いよいよ最後のボルゲの紹介!パーフェクトなるか!
「北斗百烈拳(?)で頭部を無残に破壊!」
なんでじゃあああ!!!
●北斗の拳 外伝紹介
前回、
「金翼のガルダ」の作者紹介が、天の覇王の長田先生の名前にすげ変わっているという一番やっちゃいけないミスをやらかしてましたが、無事修正されていました。よかったですね山口先生。
以上で校正作業は終了となります。
うーむ・・・やっぱり内容的にもミスの面白さ的にもイマイチだなこの本。
レビュー殺しだわ。
でもまあ、書籍としては結構いい出来ですよ。
全篇カラーで見やすいし読みやすい。それほど素っ頓狂な事も書いてないし、各コーナーも上手く要点をまとめて書いてある。一方でストーリーはそれほどしっかり紹介されていないので、北斗の拳をほぼ知らない層の人達もネタバレを心配せず読むことが出来る。北斗の拳に触れてもらうためには良いとっかかりになる本と言えるんじゃないですかね。
ただ全然踏み込んだ内容ではないので、ある程度作品を読み込んだ人たちには物足りない内容なんですよね。まあそれは層を絞った結果なので仕方の無いことだとは思うのだが、それなら
「大解剖」なんて仰々しいタイトルにはして欲しくなかったですね。全然解いてないし剖いてないんだから。